因縁の対決 アマリリスVSクロ
無事初陣を勝利で飾ることに成功したフェイトチーム、「メシア」は快進撃を続ける。
途中何度か4年生チームや、5年生チームというフェイト達では及ばない格上チームに勝てたのも、全てアマリリスのおかげだろう。
ただし、フェイト達の活躍の場はみるみる減っていった。
当然といえば当然だが、フェイト達では四人掛かりでようやく4年生を相手に出来る程度なので、必然他の生徒の相手はアマリリスがこなす事になった。
中でも5年生のチーム相手では参戦が許されなかった。
優勝候補筆頭のクロ先輩チームや、エンドルフィ先輩チーム、ラインバルト先輩チームと当たることは無かったが、他の5年生も今まで相手にしてきた4年生とは桁違いに強い。
事実、二度程当たった5年生チームは3人組と、4人組のチームで、そのどちらも戦禍の中心たるアマリリスの側には近寄れない激烈さが阻んだ。
1人が攻撃すれば、即座にもう1人が追撃し、もう1人は更にその隙を突く。
かと思えば、3人同時攻撃に移るなど連携技術もフェイト達よりも格段に洗練されており、アマリリスですら倒しきるのには時間を要した。
そして、その間一方的に展開される状況には手も足もだすことが出来ないと悟った。
何より、どちらの5年生チームもフェイト達を見向きもせず、その場にいないかのようアマリリスだけを注目するため不愉快だったが、それが現実だった。
何度か勝ち上がる度に、残ったチームを確認するが、優勝候補組は一切落ちてこない。
そうなれば、必然再戦は目に見える所だと考えていたが----
「次の試合は、クロ率いる「ツインスラッシュ」対、フェイト率いる「メシア」の試合となります。両者、所定の位置について開始を待って下さい」
「ついに来たか----」
ようやく待ち焦がれた対戦相手との試合が決定したのだった。
「今日当たれたのはラッキーですね、再戦の約束は明日の個人戦でも果たされたでしょうが、それよりも早く再戦の約束は叶いました」
フェイトが晴れやかな顔で言うが、アマリリスの表情は冴えない。
「そうだな」
「?どうしたんですか、先輩?」
フェイトが不思議そうに顔を覗き込んでみるが、顔を背けられてしまう。
「本当なら個人戦だけで良かったかな、と」
珍しく言葉が煮え切らない様子なので、フェイトも深く聞いてしまう。
「俺達とチームを組んだこと、後悔してますか?」
もし、そうならフェイトとしては悲しい。戦力にはならないかもしれないが、アマリリスとは人として良く接してきたから。
それが無用だったとなれば、やはり悲しいだろう。
が、アマリリスはこちらに苦笑を浮かべながら顔を戻す。
「そんな事は一言も言っていないだろう。全く--私が思ったのは、個人戦と今日と2回も戦ったたらクロ先輩も疲れるだろう」
「あ、……そういえばそうですね」
思えばそうだ、より確実に対戦出来るため、と配慮してチーム戦も出たのはいいが今はそれが正に裏目に出て、2回も戦う事になる。
せめてチーム戦が後ならば、個人戦の結果如何ではチームとして挑む、という発想もあったかもしれないがチーム戦が先ではそんなリベンジも出来はしない。
「まあ仕方ないさ、くじ運ばかりはどうしようもないからな。--それよりフェイト、あっちにはキャロルル君がいるが大丈夫か?」
フェイトが個人戦で苦杯を舐めさせられた対戦相手が、再び立ちはだかる。
クロ先輩はアマリリスと戦えればいいだけで、他の対戦相手に誰がどう戦いを挑もうが興味がないだろう。
--マキ先輩はどうするのかな?
「大丈夫ですよ、マキ先輩がこちらにこない限りは抑えきってみせます」
握りこぶしを作って自信をアピールすると、アマリリスから笑顔がこぼれた。
「調子のいい奴だ、ならそちらは任せたぞ。私はクロ先輩との戦いに力を注ぐ」
そして作戦は大会開始前から決まっていた通り、アマリリス単独の戦いとして決定した。
「久しぶり、アマリリス。元気にしてた?」
クロ先輩は名前の通り黒髪を大事にしているみたいで、ショートに整えられた黒髪は快活さを、その髪の下に時折顕になる白いうなじには、すでに大人の色香が醸し出されている。
同じようなショートに整えたピアとは、まさに大人と子供、発育が良かろうと大人の魅力というものは年を重ねることでしか得られないのだろう。
今は切れ長の瞳でアマリリスと敵対しているが、目を見開けばとても魅力的な瞳であろう。
整った顔立ちは同性、異性問わず引き付ける引力を兼ね備えている。
もしアマリリスがいなければ、騎士姫という渾名はクロ先輩のものだったかもしれない。
だが、応じるアマリリスを見れば、やはり騎士姫という名は彼女に贈るべきだと誰もが口を揃えるだろう。
「先輩もチーム戦、個人戦ともに圧勝だそうで、さすがです」
ディーバの天上の声とはまた違うが、透明感と意志を感じさせる生命の籠った言葉は聞く者に活力を与える。
何より、妖精とも見間違える幻想的な緋色の髪は、風にゆるやかに舞いこの世に存在しない緋色の風を紡ぐ。
「全てお前と一騎打ちするためだからね。--マキは手を出さないし、キャロルルは--そっちのフェイトと遊びたいようだ。遠慮なくやらせてもらうよ」
「全力で応えさせていただきます。勝利を譲るつもりはありませんので」
「こっちこそ、1年前とは違う事、エンドルフィみたいな前座で終わるつもりはないよ」
前哨戦もそこそこに、二人は開始千まで下がり開始の合図を待つ。
「そういう訳だ、フェイト達はキャロルル君の相手を宜しく頼むよ」
アマリリスに頼まれなくとも、避けて通る気はない。
「皆、ちょっとヘビーな相手だが、手を貸してくれ」
「おうさ」
「勿論」
「先輩に見せてあげるんだから」
頼もしい友人の手を借り、チーム戦は佳境へと突入する----
「行くよ!!」
開始と同時にこちらに飛び込んでくるのは、予想通りキャロルル先輩。
「一撃一撃が重い!、無理に止めようとするな!」
先の経験を活かし、立ち回り方を思考する。
双剣の流れる連撃がないならば、怖いのは2本によって倍加する攻撃力のみだ。
一撃一撃を止めずに受け流し、捌いていけば勝利に近づく。
一人では無理でも、二人、三人、四人なら!!
早速こちらに目を付けるキャロルルを挑発するよう、足を止める。
「こっちですよ」
ブレイヴフェニックスを構えて、迎撃の姿勢を取る。
「フェイト、回避を推奨。<ロア>が籠っています!」
「マジかよ!?」
迎撃の姿勢から、瞬時に回避に移り剣を受け止めることなく避けると、地面がパイシートを剥がすかの如く簡単に捲れる。
「避けやがったか……」
憎悪、いや殺気の籠った視線で視殺するかの如く睨まれる。
「2年生で<ロア>の使い方を熟知とは、恐れ入る」
「あなたが言っても説得力ありませんがね、次きます」
次の攻撃には<ロア>の反応はない。迎撃をするがやはり一撃が重い、大剣を受け止めているようだ。
「ちっ」
だが、不意に軽くなったと思えば、レイが横から剣を差しこんでいたため、キャロルルは後退を余儀なくされていたのだ。
「あんまり格好つけるんじゃないわよ?」
レイの言葉を追うかのように、ピアとゲイトが後退するキャロルルの追撃に入っていた。
「先輩を倒したいのは、フェイトだけじゃないんだからね!」
「任せろ!」
こちらは早くも混戦の様相を呈示していた----
一方
「いつでもいいぞ?」
互いに歩み寄って相手の顔が見えるまで近づくアマリリスとクロ。
「では私が」
と、脇からコインを取り出し審判を務めるのはクロの親友マキ。
マキはこの決闘には手を出さないらしく、剣は鞘に収まったままだ。
キィン--
澄んだ金属音を響かせながら、開始の女神が地へと足を降ろした瞬間----
強烈な光が二人を包みこんだ。
「迅い!?」
「どうした?そんなに不思議か?」
アマリリスは今回は最初から全力で挑んでいた。
エンドルフィの時は手を抜いていたと言えば、抜いていたとも言える。
実力の70~80%で勝てる相手なのだから、それ位に合わせていた。
しかし、今回はMAX、一切の手加減無しで加速を付け瞬間移動かの如く神速を以って制したはずが、神速の空間に入り込んできたのは、他ならぬクロだった。
「クッ!?」
あまりのことに、アマリリスは後退を選択してしまう。
「それは悪手だぞ、アマリリス!!」
すぐに追いつくクロは、攻守が入れ替わったのを察知し怒涛の双剣ラッシュに入る。
一撃、二撃、三撃----これが双剣の持ち味である瞬速の流れだった。
双剣は間合いが適正の場合他の武器の追従を許さない、ラッシュ力だけで計るならば全武器中最も優れた武器だ。
この双剣士に間合いを取られたが最後、いかに防御が固くともいつかは押し切られてしまうだろう。
アマリリスの右手に握られるクレイモアも、怒涛のラッシュ時には迂闊に差しこめない。
間合いが適正でないおクレイモアでは、差しこんだ瞬間に力が乗りきらず双剣によって払われ、最悪手から弾かれる恐れすらある。
一方、今現在ラッシュを受けきっているのは聖水で磨き抜かれた聖騎士の盾だ。
傷付く事無き名品であることは間違いないが、受けているのはあくまでアマリリス。
盾を支える左手のみにラッシュの負荷が極端にかかるため、尋常ではない程疲労が蓄積する。
クロの疲労は全身のもの、大してアマリリスの疲労は左腕のもの。
どちらが先に尽きるかは、火を見るより明らかだった。
(マズイ!?たった一瞬でここまで悪くなるとは--)
このラッシュは確かに脅威だが、剣速自体は初撃の方が遥かに速かった。
おそらく、何度も練習し初撃のみアマリリスの速度を再現するに到ったのだろう。
アマリリスを倒すためだけに磨かれた剣術、エンドルフィの剣技とは違いただ一人のためだけに磨かれた剣術とはかくも恐ろしいものか。
とにかく、アマリリスは態勢を立て直さない限り左腕の故障が遠からず近づく。
そうなれば大剣一つでクロを止める事は不可能に近い。なんとしても阻止しなくては--
アマリリスは痛んできた左腕を庇うため、まず右手のクレイモアを目の前に突き立て防御の壁をする。
「!?」
一撃、二撃、
二撃までは突如出現した壁に阻まれるが、三撃目からは蛇のようにしなり、どこまでも追い縋る蛇のような軌跡を以って壁を掻い潜る。
もとより防御としては二撃防いだだけで十分、アマリリスは剣を引き抜き際に片方の双剣に合わせて攻撃を弾く。
もう片方迫る剣は、これまで通り盾で受けきり再び距離を空けるため後方へと飛ぶ。
「繰り返しですよ!!」
クロはすぐさまおいすがり、態勢の立て直しを許さないが、今度は一瞬アマリリスの方が速かった。
「フッ!!」
剛剣の化身たるクレイモアによって正面を砕かんと振り下ろす一撃は、追撃の脚を止めざるを得なかった。
突っ込めば、防御不能の一撃で即座に戦闘不能。
そこを冷静に判断したクロは立ち止まり、追撃を諦める。
ようやく、開始から握られた主導権を五分に戻せたのだ。
「さあ、今度はこちらの反撃の番だ」
騎士姫が不敵に笑むと、序章は中章へと舞台を移す。
■■■■■■
「ゼアッ!!」
ゲイトのランスがキャロルルを捉えたかと思ったが、キャロルルは体裁きでかわしきり、ランスを切断しようと斬鉄を放つ。
「させない!!」
ピアが差しこむ剣によって軸がズレると、斬鉄は失敗に終わり金属音だけは虚しく響く。
ピアはもう片方の剣で追撃を仕掛けてみるが、そこは先輩の面目か。
振り上げる剣と、降りかかる剣の交差は一瞬で、すぐに振り上げた剣は支える腕が重みに耐えきれず引かざるを得ない。
「ピアッ!邪魔をするな!!」
名前を呼ばれ、体を竦めそうになるがピアは引かなかった。
「先輩に勝ちたい気持ちは本物です、今は勝てなくてもいつかは一人で勝てるようになりますから!!」
「……上等じゃねえか、ピアは素質も才能もある。いつかは今の私を超えられるかもね」
思わぬ所で褒められ、ピアは恐縮しそうになるが、
「だが、力が足りない!圧倒的に膂力が足りないんだよ!!それは今後もお前に付き纏う!!!!」
双剣を交差させ、ガード----
しかし、キャロルルは片手の剣だけでピアの双剣のガードを崩し、ピアごと後方へと弾き飛ばす。
「キャアアーー!」
「あんた!?」
「おっと、お前にも残っているぞ、死神の鎌がなぁーー!!」
ゲイトはランスを構え、防御の姿勢を取ろうと思ったが、それが間違いだと気付いた。
さっき助かったのは、ピアが剣を差しこんでくれたから。でも今は----
キィン!!
鋭い金切り音を立て、ゲイトの白銀のランスは中央から真っ二つに切り裂かれた。
「てっめええーーー!!!!」
追いついたフェイトが剣を振りかぶり叩きつけるように振り下ろすが、キャロルルはつまらなそうに呟く。
「怒りを乗せて尚この軽さ?……足りない、お前の力じゃ足りないんだよぉーー!!」
続けて襲い掛かるもう片方の剣により、フェイトのブレイヴフェニックスは宙へと弾かれてしまった。
「残念だ、お前が期待の新人とは笑わせる」
止めを刺そうと、武器を失い素手となったフェイトへと剣を振り上げるが--
「させないっ!!」
相棒たるレイの登場によって、フェイトも武器を回収するチャンスを得る。
「お前か、ピアの姉貴は……いい剣筋、フェイトよりもある筋力、だが、それでも足りないんだよ!!」
再び剣を合わせ、二倍の力でレイすら倒さんと襲いかかる刃に、レイはひらりと後方に舞い何事も無かったかのように佇む。
「同じ手はそう何度も通じません、ゲイト、残念だけど棄権しなさい。危ないわよ」
レイはそれだけ言って再びキャロルルへと踏みかかる。
「いい瞳だ、だが力を付けてからこい!」
キャロルルは剣を力任せに投擲した。
(嘘っ!?)
走り出していたレイは、急に方向を変える事も叶わずに自らの剣で防御することを余議なくされる。
ギィン!
「……重い」
投げた剣は力を込めた一刀よりも威力がある訳がないのに、今の一撃だけで手が痺れる。
まるで岩石を投げつけられたみたいだ。
手の痺れ残る中、疾走を再会しようとした矢先
「もう一本!?」
双剣使いであれば、一刀を投擲することはままあっても、両方投げつけることはほぼない。
一刀を奇襲に使い、もう一刀を以って相手を切り伏せる。
セオリーを無視した攻撃に戸惑うが、何よりも恐怖に感じたのは----
ギィン!!
痺れの残る手で自分の剣を支えきれるか、だった。
だが、結果は無残にも剣を手放され双剣を投げつけたキャロルル同様、徒手空拳となった。
「実戦の経験値は積まなきゃ分かんねえ、ま、御苦労だったな」
素手だけでも分かる。きっと熊すら倒す怪力を持った拳は、打ち抜かれればただでは済まないだろう。
バズーカのように打ち出される、砲弾の如き拳に対応出来る間もなく----
「アクアストーム!!」
迫り来る拳ごと体が流されていくキャロルル。
前方にしか注意を払っていなかったキャロルルにとって、横から迫りくる激流は踏み堪えられるものではなく、なすがまま流された。
「フェイト!!」
そこには、ブイレヴフェニックスを片手に魔法を解き放った彼の姿があった。
「先輩、これ以上俺の仲間を傷つける事を見ていられません。--経験値は大切にいただきますが、貴女にはここで負けてもらいます」
魔法を解き放ったフェイトが、ついにキャロルルと決闘を開始する。
「いきます」
今度はアマリリスから仕掛ける番だった。
先の神速を全力で警戒し、予測以上に踏み込まない。
クレイモアのリーチとパワーを活かしたアマリリスの得意な型へと持ち込む。
「させないよ!」
相変わらず間合いが命の双剣士として、クロは今度は曲線を交えながら間合いの奪取を試みる。
「無駄です、--いえ、それが致命傷です!」
難解な曲線の軌道を瞬時に読み切ったアマリリスは、迎撃の一撃でクロのスピードを殺す。
「下手に曲がった分、スピードが落ちて狙い易くなってます。それでは今度はこちらが逃がさない番です」
横になぎ払っていたクレイモアを片手のみで瞬時に戻しつつ、再び裂昂のなぎ払い。
身を伏せかわすことすら視野にいれ、直角に曲がるクレイモア。
今度は脳天へと迫る天上の雷の如く轟音を張り裂けながら迫る、断罪の一撃。
クロは防御が不可能と見るや、身体を翻し再び回避に成功。
だが、盾が前面に押し出されたため胸部に鈍痛が走る。
「ぐぅっ!」
呼吸すら止まる中、アマリリスはまだ追撃の手を緩めない。
動きが止まったクロに再び襲いかかるなぎ払い。
呼吸すら苦しい中、クロは防御のため双剣を交差してガードの姿勢をとるが、クレイモアの破壊力は無慈悲に双剣等紙切れのように振り払う。
「うああーー!!」
左の方へと弾き飛ばされるクロへと、アマリリスの攻撃は止まない。
飛ばされている人間に追いつくという離れ業を見せると、今度はクレイモアの振り下ろしを仕掛ける。
空中にて身体を自由に出来ないクロに出来るのは、再び双剣を交差させ防御に努めることのみだった。
しかし、先の今。
双剣の防御では意味が為さない事が実証されている中で、アマリリスの放った一撃は果たして----
「がはっ!」
宙に浮いていたクロを地にめり込ませるよう沈める、巨人の巨腕の如き鉄槌にてクロを再起不能にまで追い込む。
本来であれば、ここで決着だがクロの瞳には闘志の炎が消えていない--
まだ起き上がり、アマリリスへと急所への一撃を試みる闘志はまだあったが、
「終わりです、先輩」
再び襲いかかる無慈悲な鉄槌は、本日二度目のもので、誰もがクロの敗北が必至だと確信した。
その時----
ガキィン!!
アマリリスのクレイモアを止める、もう一対の大剣。
「……残念ですが、手を出すしかありませんよね。クロには勝たせてあげたいんです。例え個人で勝てないんだとしても」
そこには、レフェリーに徹していたはずのマキ先輩の姿があった。
左右非対称の大剣と細剣のアンバランスな双剣使い。
「マキ……」
力無く親友を呼ぶクロの声。
「大丈夫ですよ、二人でやりましょう。--さあ、これがチーム戦です、アマリリス。私達二人の双剣を止められますか?」
チーム戦はついにクライマックスの模様を見せ始めた----