詩 彼女とランチタイム
掲載日:2026/05/04
ランチタイム、彼女と席を合わせて食べる。
俺の弁当は母親が作ったもので、しょうが焼きに紅しょうがというボリューム重視のものだった。
反対に、彼女は見た目が可愛らしい弁当で、俺の弁当の半分もあるかないかの量だった。
「美味しそう」
思わず言ってしまった。
彼女が「え?」とびっくりしたような顔をしたので、指さす。
「卵焼き、お前が作ったんだろう?」
「そうだけど…食べたい?」
「おう」
速攻で答え、差し出された弁当から、卵焼きを箸で摘む。卵の黄身を濃くしたような見た目。
一口、食べてみる。
「…どう?」
「うん、美味しい!!」
「やったあ」
彼女が小さく拍手し、自分も卵焼きを口にする。
彼女のバラなような、ぷっくりした唇。
甘そうだなと考えていると、彼女が言ってくる。
「今度、お弁当、作ってこようか?」
俺は驚いて聞いてみる。
「俺、いっぱい食うぞ?」
「いいよ、その分、作ってくる」
「ありがとうな」
彼女の小さな頭を撫でてやり、俺は心の中でガッツポーズする。
楽しみだ、彼女の弁当!!




