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第2話 アルフレッド・デリンジャーの経歴 part2

アルはあの出来事以来、この世界の魔法というものについて調べ始めた。最初はあの爆発似た体験をした人に話を聞き、魔法を使った人間を徹底的に調べ上げた。

そして魔法の使った人間を攫い、拷問した。



「その通りだ、魔法だよ。」

攫った貴族は魔法について喋り始めた。

貴族は縄で両手両足を縛られ宙吊りにされて水の張った大きな桶の中に入れられている。貴族は最初こそ魔法によって抵抗していたが、魔法を使えないように何度も水に落とされた事でおとなしくなった。魔法はアルの読み通り特定の言葉を言う事で発動するようだ。

「俺が使ったのは。そもそもなんで知ってるんだよ、魔法なんて言葉を。俺たちくらいしか知らないはずだろ。」

「なんで貴族どもしか魔法を知らないんだ?」

「わからない。」

「そうか。」

アルは縄を持った仲間のレイ・クロフトに合図を送った。レイはゆっくりと縄を下ろす。貴族は暗い水面へ体が飲まれていく。水面が貴族の顔に向けて上がってくる。

「もう勘弁してくれ。」

「話せよ、頼むからさ。」

「俺はただ魔法について知りたいだけだ。話してくれれば無事に家に帰れるんだぞ?」

「話したら家に帰してくれるのか?」

「そういっただろ?」

貴族はためらいがちに話し始めた。

「魔法は貴族の力の証みたいなもんなんだ。王から忠誠の証として貰ったもので、だから隠すんだ。魔法を知られるのは国の存亡にすら関わる問題なんだ。」

「どうやったら魔法が使えるようになる?」

「魔法は言葉に宿るんだ。古代エルフの言葉を使えばいい。」

「それはどうやったら知れる?」

「本に書いてあるんだ。俺の家にある。なぁ、全部話した。これで助けてくれるんだろ?」

「ああ。」

アルはレイに合図を送ると、レイは縄から手を離した。ドボンという音を立てて貴族は水の中へと落ちていった。


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