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創成者の目覚め



・・・少女はまた、歩いている。



灯り一つない真っ黒な世界。



進むべき道も場所も、方向も分からないまま彼女は歩いている。



この世界はいつもそう。



始まりは無限の闇。



光という存在さえ忘れさせられる、黒。





その中で少女は、徐々にハッキリとした意識を得ていく。



そうして彼女は今日もまた、認識する。



「私は世界。」



そうして世界は今日もまた、認識する。



「世界は私。」




その後彼女は、自身の身体の輪郭を認識する。



女性的な身体付きをしている自身の身体は、触ってみるとあまり筋肉がないことが分かる。



直立してみて、僅かに接触し合う大腿部に手を挟む。



「・・・また太ったな。」



そうして今日もまた、少女は自分を認識する。



「私は、美世(みよ)創世(そうせい)のヨミ。」





この世界は暗い。



だから毎回ヨミが灯りを灯す必要がある。



まず彼女は空を眺め、星を一つ見つける。



それはなるべく輝いているものが良い。



その後今一度自身を理解し、再観測した上で星に手を伸ばす。



私の手は星に到達する、と自身についての認識を書き換える。



・・・当然手は星に触れることはない。



ただ、そう"思い込む"事がこの世界では重要なのだ。



自身から見て星と手が直線上に置かれ、星が手で完全に隠れた状態で、更に強く思い込む。



「私の手は星に干渉する。」



そしてそのまま、ぐぐぐとまるで星をずらすようなイメージで手を動かす。



すると・・・



星はゆっくりした初動を見せた後に、指数関数的に加速していく。



そのまま星は流れ星となる。



流れ星は加速するにつれて輝きをも増させる。



また、一つの星が十分に動くとそれに呼応するかのように他の小さな星々も同様の動きを見せ始める。



その動きはひたすらに連鎖し、この世界に光を(もたら)す。



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