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テーマ詩集:天使

ANGEL SMILE

作者: 歌川 詩季

 天使。


 翼については描きますけど、輪っかにあんまり、ふれないなあ。

 ききわけのにぶい夢が 折れた翼 ひらけと追い詰め

 散る羽を(たば)ねてよ 虹の鎖をさがした青空


 雲ひとつなく 太陽ないなら

 そんな空虚のどこにすがるというんだ?


 地に堕ちた 天使の笑窪(えくぼ)を埋めた

 悲しみの燃えかすは

 地を蹴れば 尾を引いて舞う鱗粉(りんぷん)

 微笑(ほほえ)みをとりもどしてくれ



 いいわけの多い指と のばすことも忘れた深爪

 ひび割れたてのひらで (すく)いあげても(こぼ)れる(しずく)


 架ける願いも 祈りもないなら

 そんな廃墟にだれが()めるというんだ?


 地に堕ちた 天使の笑顔に浮かぶ

 強がりのそばかすは

 地を蹴れば 夜空に星座を(えが)

 輝ける新しい星さ

 パンダの天使は、翼は何色?

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― 新着の感想 ―
[良い点] ひび割れたてのひらって、どうやったら思いつくのだろうか。 すごい。もうそれしか言えないと思う。 [気になる点] 刺さった。心に。 枯れ切った心に目から零れる雫が染み渡る。 [一言] 神
[一言] 言葉のチョイスが正にV系……! 雲ひとつなく太陽ないなら〜の一節が特に好きです。 確かに言われる通りで、天使の翼や羽根は言及されがちですが、輪っかって取り上げられること少ないかも知れませんね…
[一言] 黒縁の白
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