インスタントフィクション ポプラ
ポプラはいつも一人だ。山奥に住み、山菜や木の実を食べて暮している。
そんなポプラにある男が訪れた。
「ポプラさーん、いらっしゃいますかー」
男は納家のような家の扉に向かって大きな声を上げてポプラを呼ぶ。すぐに扉が開いた。
「ああ、どうも山本さん。どうかされたんですか?」
ポプラは、ボサボサで長く伸びた髭を整えるように摩っている。
「いやね、この近くで化け物が出たって報告があってね。ポプラさん大丈夫かなと心配に思って。その化け物ったら、なにやら童だけを攫って食べちゃうらしんだ」
「それは大変です。急いで対応しなければなりませんね」
そういうとポプラは奥から斧を持ってきて男に振りかざし、男は真っ二つになった。
「はあ。これで私はますます一人になりますね」