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01【アヤカシと陰陽師】

企画用にコントのような掛け合いで作ってみました。

アヤカシ(人外)とそれを追いかける陰陽師の掛け合いです。

■場所:人気の無い路地裏のような場所

■役:アヤカシ=ボケ 陰陽師=ツッコミ




アヤカシ「待っていたよ、陰陽師クン。

     よくぞ我が正体を見破った……

     そう、我は人間ではない」


陰陽師「やはりか、貴様」




アヤカシ「実は……我、お前に言ってない事が

     あるんだ」


陰陽師「何?

    ていうか追跡してからまだ30分くらいの

    仲だし、言ってない事の方が多いよ?」




アヤカシ「我は本当はこの世の者じゃないんだ」


陰陽師「さっきカミングアウトしただろ」




アヤカシ「いやスムーズに認められても……

     それに今は人間の姿しているだろ?」


陰陽師「そうだな。

    逆に言えば、お前が人間じゃないっていう

    証拠とかはあるのか?」




アヤカシ「ああ。保険証と運転免許証、あと

     マイナンバーカードがあるけど

     どれがいい?」


陰陽師「どこの自治体が発行したんだよ」




アヤカシ「でもちゃんと人間じゃない時の姿の

     顔写真でもOK出たし」


陰陽師「我が国のセキュリティ、ちょっと

    ザル過ぎじゃね?」




アヤカシ「書類さえ揃っていれば、

     お役所仕事なんてそんなものだよ」


陰陽師「で、どうしたいんだ?

    協力して欲しい事でもあるのか?」




アヤカシ「ああ、我が故郷に来て欲しいんだ。

     人間滅ぼして欲しいって言われて

     いるから、実物見て話し合ったら

     考え変わるんじゃないかって」


陰陽師「さらりと人類の危機。

    何でそんな危ないところへ行かなければ

    ならないんだ」



アヤカシ「故郷の事を悪く言わないでくれ。

     ちょっと人間を滅ぼそうとしている

     だけで、いいところなんです」


陰陽師「なお悪いわ」




アヤカシ「いや、人間滅ぼすのだって『出来れば』

     って言われているだけだよ。

     人間だって『行けたら行く』って

     言ったら誰も来ないだろ?」


陰陽師「遊びの待ち合わせとかそのレベルなの?」




アヤカシ「それにウチの故郷も今、

     滅亡しかけていて」


陰陽師「お前のところもか。

    人間滅ぼしている場合じゃなくない?」




アヤカシ「まあその説得も兼ねて、お前に来て

     欲しいなって」


陰陽師「責任重大だな。

    行ってもいいけどさ。

    でも、危険は無いのか?」




アヤカシ「そうだね。

     普通の人間なら、100人に1人は

     生きて帰る事が出来ないところなんだ」


陰陽師「生存率99%かよ。

    残りの1%が何をしたのか気になる」




アヤカシ「それとウチ、結構厳しいところが

     あって」


陰陽師「ああ……決まりとか掟とかか?」




アヤカシ「笑いに」


陰陽師「笑いに!?」




アヤカシ「ウチの掟の一つに、ボケるべき

     ところではボケろっていうのがあって」


陰陽師「どういう種族なの?

    どんな歴史と経緯があって

    それを決定付けたの?


    まあいいや。

    それくらいなら別に問題は―――」




アヤカシ「いや、ボケるべきところはボケろ、

     の次に、さもなくば手首を切れ、

     というのがあってさ」


陰陽師「めっちゃ厳しくないそれ?

    お笑いの何がお前の故郷をそこまで

    追いつめたの?」




アヤカシ「というわけだから、来てくれるかな」


陰陽師「それはいいんだけど―――

    一つ聞いていいか?」




アヤカシ「何?」


陰陽師「人間ともそのボケ勝負をしているって

    わけじゃないよな?」




アヤカシ「いやしているけど。

     それでほとんど勝てなくてね」


陰陽師「滅亡しかけている原因それだよ」



終わり

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

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