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女王蜘蛛

作者: is

 女は横たわり細い足を広げ男の前に固く閉じた花を晒す。

 恥じる様子もない女は何とも言えない表情で男の様子を見つめる。

 男は悩んでいるように目を彷徨わせ、興奮を隠せず高揚させる。妖しすぎるその花を見て、とまどいながら手に取るかを考える。

 本能には抗えない。戸惑いながらも手を伸ばし女の誘いに乗った男。そのまま女に取り込まれその蜜に酔いながら、彼は百いるうちの一人として女のテリトリーで働いてゆく。

 そしていずれ、老い枯れた女は男に食われて終わる。

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