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95.VS 黒灰にして終焉の魔王カイン①



「さぁ、来い。ミーシャ……この俺、『終焉の魔王』カイン・シィル・ルヴォロワールが相手になってやろう!!!」


「望むところだ。クソ野郎!!!」


 魔王の存在は、世界を敵に回すことが出来る力。


 それが魔王という存在を表し、その魔力量は膨大すぎるものだ。


「爆せろ!!」


 腕を払う。

 その瞬間、ミーシャの場所と周囲が漆黒の爆発に巻き込まれた。


「ぐッ――」


 魔力が発生した。


 その印象は『終焉の魔王』が振るう力の特徴だ。

 通常の魔法とは違い、魔法陣が展開されないため、その攻撃は突発的なものとなっている。


「本当に……」


『終焉』を前にして炎や氷などの属性が意味を成すのは上位魔法くらいしかないだろう。


「おいどうした!!」


「――《永久凍結エターナル・フリージング》」


 その瞬間、カインの身体が巨氷に包まれた。

 ただその効力は一瞬でも持ってくれたら、ありがたいくらいだ。


「――《天聖千鎖サウザンド・ヘブンリィ・チェーン》・《天聖千槍サウザンド・ヘブンリィ・スピア》」


 魔王に対抗できる方法は勇者か、魔王と同等の力だけだ。

 ミーシャのやり方としては近接戦闘が勝負の分かれ目だろう。

 魔法で決着がつくとは到底は思えない。


 もう一つの理由として勇者との戦闘だ。

 聖なる力、聖剣を持つ勇者が戦う方法は近接戦闘のみだ。


 領域展開――【万能領域】


「――《絶対身体アブソリュート・ボディ》・《天聖身体ヘブンリィ・ボディ》」


 絶対に攻撃を通さない魔法と身体速度を上げる。

 光の速さでカインに接近する。

 《退魔刀カオス》を振るう。


「ぐッ……いやぁ冷や冷やするねぇ」


 余裕と煽り。

 彼にとっては絶対的な力を手に入れて、自分が圧倒的有利な立場だろう。

 でも、今のミーシャなら互角に渡り合える。


「あぁぁぁッ!!!」


 もう一つの剣、《聖魔剣ミアルス》でカインを殴る。


「ぶほぉッ!!」


 隙を突かれた。

 この時、カインは慢心していることに気付く。

 自分の動きに慣れる前に叩きのめす。


「――《天聖爆発ヘブンリィ・エクスプロージョン》・《天聖爆発ヘブンリィ・エクスプロージョン》・《天聖爆発ヘブンリィ・エクスプロージョン》」


 効果的な魔法を三連続でぶち込む。


「チッ、効かねぇな!!」


 腕を払うだけで突発的な攻撃が出来る。


 それだけでも『終焉の魔王』という名に恥じない実力だ。

 もう最大火力を出すしかない。


「――《天聖崩壊ヘブンリィ・コラプス》」


 光属性の最大の威力を誇る魔法だ。

 これは魔王軍の中で開発されたものでかつて存在したとされる魔法で再現できる威力の最上級である崩壊を実現することに成功した。


 一言で表すなら、限られた者、世界の中でも屈指の実力者しか使えない魔法だ。


 光の力を用いて崩壊を引き起こす。


「グアァァァァァッ――」


 流石に『終焉の魔王』でも多少は通用するようだ。

 でも、存在する魔王を打倒できるのは、勇者しかいないのかもしれない。


 その時になったら、勇者と戦わせるほかないだろう。


「その時は……その時だ!!」


 今はただ目の前の存在を殺す。

 一瞬でカインに接近して《天聖切断ヘブンリィ・ブレイク》を放つ。

 『終焉の魔王』の身体には膨大な魔力に包まれており、それだけで魔法防壁となすのだ。


「まだまだぁぁぁッ――《新星爆発ノヴァ・エクスプロージョン》ッ!!」


 原初の魔法。

 その模倣、贋作、偽の原初の魔法だ。

 それは真紅の光を放ち、大爆発が発生した。


「カイィィィンッ!!!」


 神器兵装、展開。

 《退魔刀カオス》を複製し、兵器として運用する。

 魔に対抗する力を有する刀が光速で放たれる。


「ぐあッ――」


 その瞬間、空間が歪み、穿つ。


 『終焉の魔王』カイン・シィル・ルヴォロワールの身体は貫かれ、その形が《退魔刀カオス》によって崩壊した。




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