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88.VS 暗黒竜ゼーガ



 魔王軍最高幹部・第五席『暗黒竜』ゼーガさんは戦闘狂の一面を持ちながら、ミーシャの成長を影から見守っていた優しい人でもある。

 魔王軍飛行部隊指揮官を担当。


 彼も必死に勇者と戦ったのだろう。

 それなのにこうやって身体だけを操られて……。


「ガァァァァァッ!!!」


 体内の魔力を循環させ、身体強化を施す。

 竜の時の大きさは竜王の中でもデカく、そのデカさで空中を音速で駆け巡るから厄介で遠距離攻撃、追尾しようが当たる可能性が低い。


「上位魔法――《対象束縛ターゲット・バインディング》」


 魔法で暗黒竜を束縛する。

 だが流石の竜種であるゼーガはミーシャが力むほどに抵抗する。

 束縛対象が巨大で筋力は生物最強だから、術者が更に強めるほどまでに影響を与えている。


「これで――《天聖爆発ヘブンリィ・エクスプロージョン》ッ!!!」


 偽原魔法の第一である《新星爆発ノヴァ・エクスプロージョン》の爆発を他の属性に加えたものだ。

 絶対に有利になる属性を叩きこんで確実にダメージを与えていく。


「グォォォォォッ……」


 ダメージが入っている。

 絶対有利戦法である【万能領域】が効いている。


 だが鱗が剥がれたが、身体の表面のダメージであり、ゼーガを倒すためには無論、肉体内部に刃を届かせないといけない。

 しかし束縛は長くは持たないが、自分が動き、剣を振るえば、束縛の力が万全ではなくなり、束縛から逃れてしまうだろう。


「だから――《武器召喚サモン・ウェポン》・《天地元槍アステラード》」


 ミーシャの武器、神器の一つ、天と地の属性を込められた槍。


すぐに装填してゼーガに放つ。

正直のミーシャの感情はかつての仲間と戦うのは辛いものであり、出し惜しみをしたいのだ。


 だが、出し惜しみ状態で戦えば、足下を救われるが、敗北する可能性がある。


 だからこそ、迅速に動くだけの死体状態である仲間達を全力で解放する。


「グアァァァァァッ――」


 暗黒竜から鮮血が飛び散る。

 流石の神器兵装、竜王クラスの鱗を砕き、強靭な肉体をも貫く。


 だがゼーガは抵抗する。

 心臓には届いていないが、あと一押しだ。


「ハァァァッ!!!」


 《聖魔剣ミアルス》を掴み、暗黒竜ゼーガへと突っ込む。

 《対象束縛ターゲット・バインディング》の効力がなくなり、ゼーガは激しく動き出し、動かすに魔力を放出する。


「グォォォォォォォォォォッ――――」


 暗黒竜ゼーガの最後の一撃――《暗黒吐息ダークネス・ブレス》を解き放つ。


「うぉぉぉぉぉッ――《空間断裂スペース・ラプチャ》」


 空間断裂が命中してゼーガの動きが一時的に止まった。

 あれも足止めに過ぎないため、ミーシャは必至に加速して竜の心臓を《聖魔剣ミアルス》で突き刺す。


 一瞬、暗黒竜の身体に電撃が走る。


「あ……あ……ミーシャ、お前なのか……」


「はい……ゼーガさん」


 ただそれを呟き、ミーシャの短期戦闘でまた最高幹部・第五席『暗黒竜』ゼーガは大地へと落下した。

 短い時間だった。

 でも、もう眠った方がいいのかもしれない。


 この死者蘇生の前段階である死者を操作する技術が理解できれば、理想である死者蘇生が完成するかもしれない。

 二千年の時でさえ、私が研究すらできなかった。


 その死体を《収納ストレージ》の中にしまって魔王城へと侵入する。


「おっと、その前に――《天聖千槍サウザンド・ヘブンリィ・スピア》ッ!!」


 これから来る弟子達のために魔王増を取り囲む雑兵に向けて魔法を放ち、ミーシャは魔王城に侵入する。




 その頃、王国が消滅したことは各国の諜報機関によって把握されており、同時にもう一つの出来事である魔王復活も認知され、王国以外のラヴァエル聖王国、ガルファス帝国、アリュラ魔法国の上層部が魔法で、遠距離会談を始める。


 結果的には人理が一丸となって討伐隊を派遣するだろう。

 魔王を野放しにする理由などなく、繁栄を望む人類にとっては排除しなければならない共通の敵である。


 勇者は一足先に魔王領へと向かう。


 そして四人の弟子達も魔王城へと辿り着き、裏口だろう場所から四人は侵入した。




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