32.才能の発見
「ふぅ~……じゃあ朝食も食べたし、早速修行を始めよう!」
「うぅぅぅ、はぁい!」
「分かりました……」部屋に戻り、山積みになっている本を見て、完全にやる気をなくしている。
「まぁ、座学もつまらないから今回は魔法適正について教えよう!」
「基本中の基本ですね!」
「楽しみ、です!」
「まず魔法適正について……」魔法適正は自身に魔法を操る適正があるかどうかが分かる方法で更に浮かぶ光の色で属性、様子で攻撃魔法や支援魔法か召喚魔法も分かる。
ミーシャは基本的なことを分かりやすく教え、実際に水晶を取り出す。
まずはミーシャが手をかざす。
すると透明の水晶の中に緑、赤、青、橙、紫、黄の五色に滑らかにその光が水晶の中に動く。
「これは私の適正属性は全部でこの滑らかに泳ぐようなものは……」
「見たことがありません。これって……万能ですか!?」
この反応はミーシャだけだ。
今まで色んな人の魔法適正を見てきたが、この反応は自分だけで違いは属性すべてを行使できることと……桁外れの才能があることだった。
自分はみんなとは違うことに気付いたのはその辺だ。
本を読み、魔法の使い方を学び、苦戦することはなく、あらゆる魔法の下位から上位まで一年も経たずに行使できた。
それでも魔王様の復活は叶わなかった。
「じゃあ次、リーネ!」水晶に手をかざすと緑と黄の光が荒々しく振動しながら、生き物のように動いている。
「これは……!?」
「え、なななな何ですか!!」ミーシャの驚いた反応が以外だったのか、リーネは自分に何か才能があるのかと期待し、興奮する。
「この生きているような動き、これは召喚魔法に長けていることだ」
「召喚!! 師匠、私にも才能がありましたぁぁぁ!!!」
その瞬間、リーネは自分の才能に驚き、飛び上がった。
「やったぁ! やったぁ! やったぁぁぁ!!!」
「凄いです。リー姉さん!!」
「ね、姉さん……ほう……」シナの少し違和感のあるリーネに対する言い方にミーシャは戸惑うが、納得することにした。
まぁ、二人の関係ならリーネの方が先輩になるからそれでもいいのだろう。
そしてシナも水晶に手をかざすと赤と青の荒々しい動きということで攻撃魔法に適していることが分かり、それぞれ魔法特訓の方向性が決まった。
「召喚か……本当に意外で驚いた。私は召喚魔法は武器しかやらないけど……」召喚系の魔導書を開き、教え方を早速組み立てる。
「意外……でも本当に嬉しいです」
「じゃあもっと自信をつけるために召喚魔法についてまず簡単に教えよう!」
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