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18.聖者、襲来!!



「ッ――――」蛇神が死ぬと魔力の流れは収まり、暴風は止んだ。


 恐らく蛇神ヴァルテスの効果で発生していたのだろう。

 SSS級モンスターとなるとそこまでの自然影響も不思議じゃない。

 

「ふぅ~……」久しぶりに剣を抜いたせいか、凄い脱力感を感じながら剣を魔導書にしまう。


 そしてパチンと指を鳴らすとミーシャの横にリーネが現れた。


「うわっ! し、師匠やりましたね!!」

「そうだな! 久しぶりに頑張った。そして新たな素材を手に入れた!!」


 蛇神の鱗は高値で売れそうだ。

 合金と等しい硬度がある。


「まずはこの蛇の処理だな。この鱗は全部持って帰る!!――《火炎フレイム》」ミーシャはその鱗に向けて炎魔法を発動する。


「何をやっているのですか?」

「この素材が熱に弱くないか確かめている所、この鱗を持ち帰る方法としてまずこの蛇を焼いて、その後に残る鱗だけを回収するってこと!」


「な、なるほど!」やり方に少し引っかかる所はあるが、無理やりリーネは納得する。


「さぁ、早く済まそう!――《獄炎ヘルフレイム》」


 炎属性上位魔法なら一瞬で肉体は燃え尽きる。

 口の中目掛けて、《獄炎ヘルフレイム》を放つと蛇神の肉体はすぐに炎を全身に纏い、焼け落ち、鱗がボロボロと離れる。


 そして少しの間で鱗以外、全てが無くなり、黄金の鱗だけとなった。


「さて、この袋で入れてね!」魔導書から布袋を一つ取り出し、黄金の鱗を中に詰めていく。


 勿論その袋には収納ℛ魔法が施されている。

 手作業だが二人で協力し、何事もなく全て回収し、魔導書に入れる。


「あ、師匠!! 朝日がいつの間にか昇ってます!!」

「あぁ……本当だ。ん……?」二人は太陽の方を向くが、その方向に人影が見えた。



「師匠……」

「ここに来た……只者じゃないな」


 例え暴風がなかろうとここの場所は立ち入り禁止だし、依頼を私達に頼んだということは他の人達は失敗したのか、私以降はいないと考えるのが自然。

 だからおかしい。

 見届け人かと思ったが、あいつ……。

 

「ある意味、見届け人だな……」

「ふふふん、ふふふん……ふっ!」鼻歌を歌い、最後に私達を見て鼻で笑った奴は赤い髪に白を基調とした服に金が服に施されている。

 

 外見は二十代前半の青年、首には十字架のアクセサリー、そして背中に十字架を連想する形の大剣を装備している。

 

 その容姿で奴が何者なのかすぐに理解した。


「いやぁ~まさかあの蛇を倒すんなんてね! いやぁ~流石流石!!」と拍手をする。


「神典協会の人間が何でこんな所に?」

「いや~ね、そんな理由を問わなくても分かるだろ?」


「逆にその依頼を聞いた時、貴方は断ればよかった……」

「ふ……」ミーシャは杖を強く握り、青年は柄を握る。


 

「ッ――――」


 最初に動いたのは青年。

 大剣を抜き、真正面から突っ込んできた。


「――《暗黒領域ダークネス・フィールド》」


 冷静に詠唱し、青年を中心とし、魔法が展開した。

 暗黒の力が上に流れる領域内部は重力がかかり、体力が徐々に削られていく。


「師匠!!」

「リーネ、下がって!!もう一度、防御魔法をかける――《絶対障壁アブソリュート・ウォール》」



 その瞬間、展開した領域の中から光が溢れだし、《暗黒領域ダークネス・フィールド》を破壊し、迫る。


「やるな! だけど――」

「死ねぇ!! 魔法使い――」


 絶対有利スキル――【万能領域】を展開していれば、敗北は絶対にない。


「ハァァァッ――――!!!」

「ふッ――――!!!」


 そして杖と剣がぶつかり合い、火花が散る。

 蛇神ヴァルテスを倒した直後に所謂刺客が現れ、ミーシャとリーネを襲う。


 その目的とは――――



 

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