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12.討伐準備



「ふぅ~、水はこれくらいでいいだろう!」魔法書を開き、水が入った瓶を入れる。


「師匠の本には何でも入るんですね!」

「単純な収納魔法だよ」


 収納魔法は中位のレベルだ。

 だがリーネはミーシャの単純という言葉に表情が引きつれる。

 

「ん? い、いや……単純じゃないかもな~」

「私でも聞いたことがあります。収納魔法は中位だけど上位魔法くらいの技術があるって……」


 では、何で収納魔法が中位魔法となっているかと言うとレベルとして中位で収納魔法の発動が可能という理由だけだ。

 収納魔法は属性魔法ではないので、全員が使えるものではないが決めた魔法使いのレベルのせいだ。


「属性魔法より収納魔法のような属性外の魔法は自然と魔法使いの技術が高くなってしまう。ちなみに属性外の魔法として収納魔法や瞬間移動などだね」

「え? 身体強化系は属性外じゃないんですか?」


「あぁ、身体強化系は付与されると自身の適正属性が身体を強化させる効果があるから、それは属性魔法になるんだ!」

「へぇ~、じゃあ人それぞれ違うということですか?」


「まぁ、レベルの差は除けば同じだね。属性は違えど、別に耐性がつくわけじゃない。耐性魔法はあるし、あくまで身体強化なわけ!」

「なるほど~」


「さぁ、水は買ったし、何か必要な物はない?」

「え、そうですね~」と考えているリーネのお腹が鳴る。


「あ、もうお昼だね。そういえば聖王国には、美味しいサンドイッチが……」ミーシャが辺りを見渡しているとリーネの鼻にいい匂いが入ってきた。


 

 聖王国を知る者の中では少し人気のあるサンドイッチ専門店である。

 値段が安く、量も多くお得だ。

 女の子にはこれで昼飯は足りる量だ。

 

「はむ、ん~美味しい!」リーネは勢いよくサンドイッチにかぶりつく。


 ミーシャも食べると満足気な表情を浮かべる。

 二人は食べ歩きながら聖王国の門を目指す。

 お昼になれば、人は多くなる。


 その中でミーシャとリーネの後ろに漆黒のフードを被った何者かが二人をしっかりと瞳に映し、後を付けている。


「ん……」とミーシャは何か違和感に気付き、辺りを見渡す。


「どうしました?」

「……いや、気のせいか。何でもない! さぁ、行くぞ!」


 偶然でもなく、ミーシャとリーネを狙っている者は一人……。

 いや路地裏、屋根の上からも彼女たちを見ている者達はそのまま彼女たちを追うのだった。




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