転移先概要
◇転移先概要◇
■移籍国
コルトゥ共和国
五大陸の一つ、ラトエスト大陸の東に位置する大国で、その形はよく木の葉に例えられる。中心部では、魔法石や魔法薬の製造を、北部では、花を、南部では、小麦・豆類を中心とした農業を国の基幹産業としている。
■面積
18,000,300㎢
■人口
21356600人(2017年)
エルフ60%、ダークエルフ20%、ハーフシルフ15%、その他5%
■首都
アムッセル
国の中央部に位置する、ラトエスト大陸を斜めに走るトルダ川に沿って発展してきた緑豊かな美しい町。町のシンボルでもある、アムッセル・ウォーター・リーパー教会前の広場では、週末になると、ファーマーズマーケットが開催され、たくさんの人でにぎわっている。町の西側には、ダンジョンがあり、その上層階は観光名所となっているが、なかなかの高難度ダンジョンであり、発見以来、踏破したものは誰もいない。
■交通
どこの町にも、乗合馬車ターミナルがあり、多くの馬車が行きかう。又、トルダ川沿いの町には必ず、船乗り場があり、船やボートでの行き来も可能である。
■気候
年間通じて温暖な気候であり、とても過ごしやすい。夏の間は、20℃~30℃、冬の間は、10℃~18℃ほどである。
■通貨
1ロデム≒98.99円(2017年)
■公用語
エルフ語
■宗教
精霊信仰
■魔法
誕生の際に精霊の加護をうけることで、魔法を取得する。
■医学
魔法による治癒が一般的である。
■建築
公共施設は石造りが多く、民家は木造建築が一般的である。
■教育
家庭での学習を基本とするが高等学院や大学もある。
教育水準は非常に高い。
■文学
『エルフの誕生の祝福』を詠った『ドルフィーナ』が国を代表する詩人である。彼の詩は、式典などでもたびたび引用されている。
最近では、アムッセンの作家『ラクサア』による、ハーフシルフィーに口承で伝えられてきた民話を1冊の書籍にまとめた、『100万のシルフィ達の孤独』がベストセラー。
■音楽
ハープやギターに似た弦楽器『ミュージー』で奏でる、牧歌的なのどかなメロディーが特徴。音楽や踊りが好きで、街のあちらこちらで音楽に出会える。
■食事
原則として菜食。
調理は魔法による。調味料に乏しい。
代表的な料理は、『エルフスープ』と呼ばれる、野菜や豆を煮込んだ塩味のスープ。チャパティに似た無発酵パンと一緒に食する。
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ダメだ。つっこみどころが多すぎて、どこからとりかかればよいのやら・・・だって、エルフだよ?魔法だよ?おとぎ話じゃん。頭がぐるぐるする~。そんなところで、仕事って一体なにすりゃ良いのさ?
「小田さんの転移先の異世界では、ラトエスト、アリトゥラット、スギルキーナ、ザリュータ、タンギスレの5つの大陸があります。その中の一番大きな大陸がラトエストです。ラトエストには11の国があります。世界情勢は、現時点では安定しています。もちろん、小田さんの転移先のコルトゥ共和国も問題ありません。特に内戦とかそういった話もありません。
コルトゥ共和国は、別名『エルフの国』とも呼ばれています。温暖な気候の緑豊かなとても美しい国です。自然との共生を何より大切にしています。エルフ族は魔法を使える者が多いので、それを活かしながら日々の生活をしています。転移先は非常に魔法が発達した世界です。その反面、科学や医学、道具や機械など、そういった方面はあまり進んでおりません。仕方のないことですが・・・・。まあ、魔法の存在する世界特有の問題なのですがね~。」
ふむふむ。あまり手先を使わない感じなのかな。
確かに魔法が使えるならそっちの方がはるかに便利だろうもんね。私たちの世界で、機械化・コンピュータ化が進んでいるのと同じだね、きっと。
「そして、ここからが本題です。小田さんとのスキルマッチのお話になってくるのですが、
先ほどもお話した通り、ずばり・・・料理です。小田さんには、料理で、異世界を盛り上げていってほしいのですよ~。というのも、転移先では、食文化があまり発達していないもので。なぜか、食事だけが全く進化しないというか。たいていの者が魔法をつかって調理をするのですが・・・具体的には火魔法をつかうのですけれども・・・。なんともおおざっぱと言いますか、バリエーションに乏しいと言いますか・・・」
ん?歯切れ悪いなぁ・・・
「言葉ではイメージしづらいと思いますので、今からエルフどもの一般的な料理をこの場でやって見せましょう!」
エルフどもって・・・口悪いな~
改行と誤字の訂正を行いました。