これも女子会①
何作ろう・・・。せっかくだから、さつまいもを使いたいよね。
じゃあ、簡単にできる蒸しパンにしましょうか。
<さつまいもの蒸しパン>
材料
・薄力粉
・豆乳
・さつまいも
・はちみつ
・オリーブ油
・重曹
・レモン汁
・塩
さつまいもをサイコロに切って、下ゆでし、ハチミツであえておく。
薄力粉、重曹、塩を混ぜ混ぜして、そこに豆乳、オリーブ油、レモン汁を混ぜ混ぜマゼラン祭りでわっしょいわっしょい!
そこに、はちみつであえたお芋さんをいれて、厚紙で作った型に入れて、あとは蒸すのみ!
蒸し器がないから、お鍋でお湯をわかし、そこにザルと耐熱の食器を組み合わせて簡易蒸し器の完成。蓋を布巾でくるんだら、OK牧場。しばしマツコデラックス~。
あと、今朝仕込んだ粒あんをつかったあれも作ろうかな~。
<どら焼き>
材料
・薄力粉
・長芋
・重曹
・豆乳
・レモン汁
・ハチミツ
・砂糖
長芋は、KIZAMIⅡですりおろす。薄力粉、重曹、砂糖を混ぜ混ぜしてから、残りの材料を全部入れてマゼラン海峡冬景色~。
で、あとは、フライパンで焼いてくだけ。今日は、女子会だから、少し小さめにね。
うん。らぶり~。
こんがり焼き色が付いたら、出来上がり。
粒あんを挟んで、どらやきの完成~。
蒸しパンも上手にできた!
「昼食出来ました~。どら焼きと蒸しパンです。で、こちらが、ケークサレとパウンドケーキです」
多めに焼いておいたからね~。
「あはは・・・すごい!これって何?はじめて見たよ~」
「ゴクリ・・とっても美味しそうね・・・。こんなの初めて見たわ~」
2人とも驚いてるな。
「どうぞ。お召しあがり下さい」
いそいそと食べ始める2人。
「「いただきま~す」」
声揃ってるよ。息ぴったりだな。
ミシャさんは、どら焼きを。
ドゥーさんは、蒸しパンを。それぞれパクリ。
「「美味し~!!!!」」
うん。またまた、声が揃ってる。
「オーダ、この甘い豆にふんわりしたパン、めっちゃ美味し~よ~」
「オーダさん、このしっとりとしたパン、お芋とはちみつの自然な甘さが最高よ~」
うんうん。二人とも気に入ってくれたみたいで良かったです。
こんな感じに、3人仲良く昼食を食べた。
やっぱり美味しい食事の力は偉大です!
明日は何作ろうかな?
(~女子会編・完~)
と思ったのもつかの間・・・。
「オーダさん。あなたは、とても素晴らしい人・・・。私は、これまでお芋っていったら、茹で芋。それ以外の調理を考えることもしなかったわ。でも、お芋って、無限大ね。あなたは、私に、教えてくれたわ。人生何が起こるか分からないわ・・・。あっ。そこのお嬢さんは、お芋なんてって馬鹿にしてたわね~。それみたことでしょう?お芋を舐めちゃいけないわ~。勉強になったでしょ~。オーダさんを見習ってね~」
「あはは。確かに、お芋がこんなに美味しいなんて知らなかったよ~。オーダはやっぱ天才だ~。さすがです!ドゥーさん長生きしてるだけあるっス。58歳でしたっけ~?」
「失礼ね~!51歳よ」
「あはは、61歳の間違えじゃないですか~」
うううう仲良くやろうよ~。
「そこの減らず口のお嬢さんは放っておいて、オーダさんにお話があるの。私の知り合いが主宰している素晴らしい冒険者のパーティーがあるの。そこにぜひオーダさんをご紹介して差し上げたいの~。オーダさん程の実力があれば、どこかのパーティーに所属していないと面倒事に巻き込まれることもあるだろうしね。私のこと、母親と思って頼ってくれてよいのよ~。あなたの面倒をみて差し上げたいのよ~」
「あはは。残念でした~。オーダは、もう『犬と月』の正式メンバーなんです~。引き抜きはご遠慮下さいね~。オーダのことは、私が責任もって面倒みますから~」
「・・そうなの?それはいつ?」
「あ、はい。水曜日です」
「・・してやられたわ・・・」
「あはは。初動のスピードって大事ですからね~。先輩、冒険者引退されて、勘が鈍っちゃったんじゃないんですか~」
ミシャさんも煽らないで~
「・・・・・・」
ドゥーさん、沈黙が怖すぎます・・・
「・・・。悔しいけど、『犬と月』は良いパーティーよ。それは認める。だから、ここは、いったん引くしかないわね。でも、もしも、抜けたくなったらいつでも私に言いなさい」
「あはは。それは絶対にないと思うのでご安心を~」
「あら~。先のことはわからないわ~。世の中に『絶対』はないのよ~」
もはや無の境地。
独りお茶を味わおう。
ん~美味しい。
「ところで、話は変わるけど、オーダさん!どなたかお付き合いされている方はいらっしゃるのかしら?」
いきなり何ですか!
「ほえ・・・いないですが?」
「私にね、息子がいるのだけど、オーダさんとお似合いじゃないかって思ってね~。もしよかったら、今度紹介するわ~。むしろ紹介させて~。ぜひ、家族になりましょうよ~」
いきなり家族ですか!
「あはは~。色仕掛けですか?でも、残念。オーダのタイプじゃないですよ~」
「そんなの、会ってみなけりゃわからないじゃない?うちの息子も、腕の立つ冒険者よ。私が一から鍛えたのだからね。あんたんとこの、女おとこにだって、負けないわよ」
女おとこってテンペストさんのことか。
男性顔負けの強さだもんね~。
「あはは。そういうことじゃないんだよな~」
「そういうことってどういうことよ?」
「あはは。可哀そうだから、教えてあげる。オーダはね、ドワーフがタイプなんだよ?」
「・・・・・・・。あら、まあ・・・・なんというか変わったご趣味なのね、オーダさんは・・・でも、たて食う虫もなんとかっていうしね~」
私を見るドゥーさんの眼差しが冷たい・・・
もしや、この世界でドワーフって人気無い?
「あはは。だから、紹介しても無駄だから~。オーダのことはあきらめて下さい」
「大丈夫。人の気持ちは変わるわ。まずは、お茶だけでもしましょうよ~」
「だ・か・ら!オーダは私が面倒見るので、そういうのホントやめてください!」
「オーダさんが決めることでしょ~。あなたは関係ないんだから黙ってなさいよ」
「オーダは、『犬と月』のメンバーだし~」
「あら~。私は、オーダさんの母親的存在よ~」
「勝手に言ってるだけだし~。認めてないし~」
ふむふむ。なんかモテてるぞ、私。
とりあえず、私を巡って、ドゥーさんとミシャさんが、ワチャワチャやっているけど、もはや気にするまい・・・。
結局、ドゥーさんが帰って行ったのは、16時半過ぎだった。
(「あら大変。もうこんな時間だわ。夕飯の支度をしなくちゃ!」って言ってた)
お土産に、どら焼きと蒸しパンを包んだらとても喜んでくれた。
ミシャさんは、ブーブー言ってたけど、お芋のお礼である。




