来ちゃった②
若干文章を訂正致しました。
今後気を付けます・・・。
お気遣いなく→お構いなくに訂正。
「・・やっぱり動いたっスね」
ミシャさんがポツリとつぶやく。
「?????」
どういうこと?
ミシャさんを見つめる。
「あはは。多分ね、役場のおばちゃんだよ~。オーダのハンカチを拾ったとかなんとか言ってくるって思ってたんだ~」
「ハンカチ?あれ・・落としたっけ、私・・・」
「あはは~。大丈夫。私が一緒にいてあげるから、オーダは心配しなくて平気だよ~」
ふむ。良くわからないが、とりあえず対応しよう。
扉をあけると、パーマヘアのおばちゃん、ドゥーさんが立っていた。
ミシャさんの予想が当たったね。
「ごめんなさいね~。急に押しかけちゃって。この間役場にいらっしゃった時に、ハンカチ忘れていったでしょ?これ、洗濯してきたから」
ハンカチを差し出される。
これまた、予想が的中。ミシャさんって予知能力者・・・?
「・・・はあ。これ私のハンカチじゃないような気が・・・」
「あら~まちがえちゃったかしら~。はははは。オーダさんのかと思って、届けにきたのに~。あらま~焼きが回ったわ~。はははは。でも良いわ~。ついでに、オーダさんにこの町のこと色々教えてさしあげようと思ってね~。はいこれ、スーパーで買ってきたの~。ゆでて食べると美味しいのよ~」
さつまいもを渡される・・・。
「あ。どうもです」
「あはは。役場の職員が休日にもかかわらず、わざわざ、ハンカチ届けに来るなんて、ずいんぶんお仕事熱心なんですね~」
「あら~商業ギルドのお嬢さんね~。私は、常に仕事熱心よ~。オーダさんは、ご家族もいらっしゃらないし、この町に来たばかり。誰かが助けてあげないといけないわ~」
「あはは。オーダのことは、私が面倒見てるので大丈夫ですよ~。ご安心ください」
「あなたは、まだ若すぎるわ~。こういうことは、人生経験豊富な年長者に任せなさいって~」
「あはは。これから二人で、楽しい女子会なんですよ~」
「あら~。それなら、私も参加するわ~。三人で女子会しましょ~。もうすぐお昼だし、茹で芋でもつまみながらね~」
「あはは。女子ってお年じゃないじゃないですか~。冗談キツイです~。それに、ランチに茹で芋って、おばあちゃんみたいですね~。おいくつですか?」
「あら~。私、25歳よ?見えないかしら?オーダさんは、茹で芋は、お嫌いかしら?」
ここで、私にふりますか?
この二人、顔は笑ってるから余計に怖いよ~。
「えっと、お芋、美味しいですよね」
芋に罪はない。
「あはは。オーダは、優しいから~。年長者に気を遣ってるんだよね~」
いやいや、お芋は美味しいよ?
「いえいえ、本当です。そのまま焼いても美味しいですし。ケーキやタルトにしても最高ですよ」
ミシャさんと、ドゥーさんが見つめう。
あれ?私変なこと言っちゃった?
「あらま~。若いのにオーダさんは、えらいのね~。ケイクにトルテ?良くわからないけど、お芋が好きなのよね?私達、とっても気が合うわね~。ということで、とりあえず、上がらせてもらうわ~」
「あはは。オーダは、上がって良いなんて一言も言ってないッスよ~」
「おじゃましま~す」
靴を脱いで、家に上がりこむ。立ちはだかるミシャさんを押しのける。
「あら~ごめんなさいね。ぶつかってしまったわ~。大丈夫~?おケガは無いかしら~?」
「・・・クソババア」
ミシャさん・・・コワイです。
「あら~何か言ったかしら?聞こえないわ~。全然聞こえな~い」
ドゥーさんも・・・コワイです。
これから、この二人とランチ・・・?嫌な予感しかない。
とりあえず、昼食出来るまでお茶でも飲んで待っててもらうか。
椅子・・2脚しかないし、下からもってくるか・・・。
「あはは。座るとこないし、帰った方が良いと思うよ~」
って、ドゥーさん椅子取り出してるし・・・。
異空間収納って実は皆使えるのかな?
「オーダさん、お構いなく~」
ずいぶんファンシーな椅子だな。ハート柄のクッション付きだ。
ん~。とりあえず、紅茶入れるか。
「今から、何か作るのでこちらを飲んで待っててくださいね~」
「あら~。ありがとう~、オーダさん。どこかの誰かさんと違って気が利くのね~」
「あはは。この人には、何も出さないで大丈夫だよ~」
仲良くしてください、2人とも・・・。
「お好みでこちらもご一緒に」
紅茶と、レモンジンジャーシロップを差し出す。
「レモンと生姜のシロップです。紅茶に合いますよ~」
「あらま~。これ美味しいわね~!」
「オーダってやっぱ天才!」
うんうん。2人ともにっこり。
よ~し、美味しい昼食作って、楽しい時間にするぞ~!




