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豆乳チャイを作った

今朝作った豆乳は、異空間収納に入れてきたけど、スパイスまだ買ってないし。

なんか、この人、面倒臭いニオイするから、断りたいね~。


「まだ、スパイス買う前だったから。手元に材料が無いんですよ~」


「大丈夫。いくらでもこちらにあるわ。何が必要?」

逃げ道はない・・・絶対この人あきらめ無さそうだし。


「では、シナモン、カルダモン、クローブ、生姜、白砂糖を頂けますか。あと、お鍋とお玉も」


異空間から、袋を取出し、次々材料を並べるテンペストさん。

生姜は干したやつね~。鍋はちょっと大きいけど、まあ良いか。


「どこで作れば良いですか?」

「ちょっと待ってて。はいこれ」

軽々と、キッチンを空間から取り出す。

この人すごい。うん。逆らうのはやめよう。


・・・・・・・・よし作るか。


私も、異空間から豆乳を取り出す。


<豆乳チャイ>


材料

・豆乳

・水

・紅茶

・シナモン

・カルダモン

・クローブ

・生姜

・白砂糖(お好みで)



まず、鍋にお水と茶葉、スパイスをいれて、火にかける。

魔法でエイッとね。とりあえず中火で良いか。

魔法は、緊張する~。しかもじ~っと見られてるからプレッシャー半端ないし。

ぐつぐつ沸騰してきたら、そこに豆乳を投入。

一気に入れてね~。(そういや、一揆ってクソゲー好きだったなぁ・・・)

さて、ここからは、弱火にして沸騰させないようにぐるぐるかき混ぜる。

スパイスと茶葉の香りが豆乳にしみ込むようにね~。

しみこむしみこむどっとこむ。

豆乳は沸騰させると分離しちゃうから気を付けつつね。

しみこむしみこむどっとこむ。


よし。出来たぞ~。

あとは、これを茶こしでこして、ポットに入れたら、ここからが見せ場!

カップめがけてできるだけ高いところから注ぐ!

うん。香りもたつし、泡も上手に立った。


よし完成。


「はい。できました。お好みでお砂糖を入れてお飲みください」


まずは、お砂糖を入れずにそのままで。

うんスパイシーな香り。それに、自家製豆乳のせいか、すごくクリーミー。

うんあったまる~。生姜多めに入れて正解だね!体がぽかぽかしてくる。

美味し~。おかわりくだチャイ!なんチャイって!(まだ飲みきってないけどね)


二人は、唖然とした顔で私を見つめている・・・


「あはは~。これって、菜食生活法違反っスよね?」


「オーダ・・・あの白い液体は、牛乳よね?」

2人とも顔怖い。

あれれ。この世界には豆乳は無いのかな?


「違います。違います。あれは、大豆から作ったものです。豆乳って言います」


「大豆から?」


「心配なら、鑑定してみてくださいよ。本当に大豆ですから」


「・・・・・・・。ミシャ、本当よ。大豆」


「・・・本当だ。大豆っス」

ミシャさんも鑑定使えるんだね~。


「大豆ですから、安心してお飲みください!」


2人は、恐る恐る口をつける。


「・・・・・・・・・・・・・・・!!!」


「何これ!スパイスのぴりりとした香りを大豆のエキスが優しく包み、紅茶とスパイスと大豆が三位一体となって素晴らしいハーモニーを奏でているわ!!!」


テンペストさん何気に食レポ上手いし。

もっとお褒めの言葉をくだチャイな!


「あはは~。これすっごく美味しいっス!」


うん。お気に召したみたいで良かった良かった。


「お好みでお砂糖入れてくださいね~」


「うん。美味しい~。何これ!甘くしたらもっと美味しいわ~」

「オーダさん、マジすごいっス!スパイス入れた紅茶って、どんだけゲテモノかと思ったけど、まさかこんな美味しい飲み物に変わるなんて。想像を超えた味。思っても見なかったよ~」


そんなに褒められると、おばちゃん嬉しいから、これも出しちゃうぞ。

異空間からキャラメルナッツを取り出す。


「もし良ければ、こちらもどうぞ」


「これは?ナッツ・・・?」


「はい、ナッツに焦がした砂糖をコーティングしたものです。キャラメルナッツです」


「一つ頂くわ。美味い!この甘さと苦さと香ばしさ堪らないわ~!止まらない~」

「オーダ、マジ天才。・・・止まらないっす」


うん。自分の作ったものを美味しいって言ってもらえると、嬉しいね。


その後は、三人でちょっとした女子会状態になった。

お二人は、私が昨日どこに行ったのかをやたら気にしていたので、『役場』や『イセコシヤ』さんでのこと。トガリ山ネタで盛り上がっていたおばちゃんのことなど、お二人に聞かれるままに昨日の出来事をお話した。お二人は、一瞬顔を曇らせてたけれど・・・。何かあるのかな?

それから、お二人のこととかこの国のこととか色々お話聞かせてもらった。

テンペストさんは、この国を代表する冒険者で、ミシャさんはその秘書をされているとのこと。

お二人は、商業ギルドの、第3特務室に所属していて、ダンジョンから持ち帰ったお宝を調査したり、ダンジョン内の不可思議な現象や魔物を研究しているんだって。(部屋に並べられている、ハニワっぽい石像もダンジョンから持ち帰ったものらしい)

昨日は、たまたま、東支部に用事があって訪れたところ、受付の子が体調不良で倒れてしまい、急遽、助っ人で窓口に立っていただけなんだって。(ミシャさんいわく、テンペストさんは案外お人よしだから~って)

で、窓口に私が来て、トガリ山出身!きら~んってなって、鑑定し今に至ったってわけ。


紆余曲折あったものの、まあ、なかなかに楽しい一時になったと思う。終わりよければ全て良しってことで、そろそろ、お暇して買い物に行かなきゃね~


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