記憶の確かなうちに
記憶を辿りながら東京を後にして
栃木を目指したのである
長い距離を走り栃木にたどり着いたが
記憶を辿りながら場所を把握するために
近くの不動産屋へ立ち寄り場所を聞き
なんとか昔住んでいた近くへと辿り着いた
道筋は当時と変わりなかったが
住んでいた家周辺は建物が新しくなっていた
近くの商店の角を曲がり
洋裁教室を懐かしく思いながら
小学校横を右折し 昔 通っていた
幼稚園を目指したのである
幼稚園の敷地に車を停め
先の戦争で亡くなった人達の墓に手を合わせ
園長のいる家を目指した
新しい園長は当時の園長の息子さんであり
その幼稚園の園児でもあったので
当時の先生の話をして 私は元気でいると
伝えてくださいといい その場を後にし
今度は東京を目指した
東京を目指したのに、大平山が懐かしく思い
釣られて山道を運転して行き
真面目に東京目指さないと
夜に友達に会うのに
間に合わないと 大平山を後にし
渡良瀬川を横目に あぁ昔ここで
親父に抱っこされて川の中に入った所だと
懐かしく思いながら 信号が青に変わったので
道なりに進んだ
また下道を走り
東京へ入ったのだが 友達がいる亀有を目指してたのに
ナビが悪かったのか
道を間違え
友達に電話したらまだ時間あるから
靖国でも行っといでと言われ
車の流れに釣られて
左折したら 靖国神社を発見した
靖国神社には、警察の人がいて
入りたいんですけど駐車場の入り口どこですか?
と訪ねて 駐車場へ なんとか入り
なんだ今日は イベントか?
見つけたパンフレットには
平成19年 第61回 みたままつり と書いてある
名前の書かれた大きな提灯を見ながら
胡瓜の浅漬けの夜店を見つけ あれ旨そうだな
そう思いながら 歩き 鳥居を潜り
遊就館を目指し 歩き始め 神門を通り
印の通りに進まないといけないらしく
けど 遊就館は 右手側にある
よし ショートカットだと思い
パンフレットを見ながら 能楽堂の裏を通り
歩いたのが 間違いであった。