第二十七話「うみ~~~~~~!!!!」
庭で久しぶりに二輪で遊んだ。
他の魔法だとことごとく暴走するのに
何故かこいつとは相性が良い。
まずウィリーとかジャックナイフとか・・・ウィリーみたいにフロント持ち上げて木に当て、反動でターンとか。
東屋のテーブルに乗ったり。
うんうん、結構出来るじゃん。
調子に乗って壁に板を立て掛け、勢いつけて屋根に乗ったら流石にローラに怒られた。
普段ならここでやめておくところだが
あまりに暇だったのでローラの目を盗んでは屋根に登り怒られる・・・をしばらく繰り返してた。
だって、怒ってるローラ、なんかかわいいんだもん。
遊びに来たミミが見て「ラブラブだね♪」だとさ・・・
その後、ミミの提案で街に遊びに行くことになった。
例の馬なしの馬車にミミ、ドルガー、ローラと共に乗り込む。
またもやメイが馬の被り物で登場・・・きょうもすれいぶにーるなのね・・・
「ではしゅっぱーつ!!」
メイの掛け声と共に山の中をひた走る馬車。
三十分ほど走っただろうか。馬車が止まったので外を見ると・・・
何故か砂浜にいた。
「道間違えちゃった。てへっ♪」
「・・・・・」
せっかくだから遊んでいくことになった。
「こんなこともあろうかと・・・」
全員分の水着を取り出すメイ。・・・・計画的犯行か・・・
ローラには白のビキニ。
ミミにはフリフリのついたピンクのワンピース。
「お嬢様にはこれです!!」
ドヤ顔で差し出してきたのは・・・胸に「とおや」と名前が貼られたスク水。
「チェンジ!!」
「ぇーーーー!」
いや、ワタシもミミみたいにかわいいのがイイ。
中身おっさんでも見た目幼女だし。
「・・・仕方ないですねぇ。」
と言いながら出してきたのは・・・・
白スク水・・・・
「・・・いや、それだったらさっきのがマシだと思う・・・」
「ではさっきので!!!」
結局、スク水着るはめになった・・・・
ちなみにさっきの白スク水はドルガーが着用。
「準備運動はちゃんとしてくださいね♪」
メイの指示の元、準備運動を行う。・・・何故かラジオ体操第二・・・・
「異世界から伝わった画期的な運動」とドヤ顔のメイ・・・・
しかし・・・メイド服でラジオ体操第二・・・なんだかなぁ・・・
準備運動も終わった。
「さぁ!泳ぎましょう!!」
そう言って服を一気に脱ぐメイ。
すぽぽぽーん!!と脱いで・・・見事に全部脱いでた。
股間にはしっかりと魔法でモザイクがかかっていた。
魔法って便利。
「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ローラが叫び声をあげながら回し蹴り!かなり沖のほうまで飛んで行った。
その後、沖のほうで水柱が上がることが度々あったが結局、メイは戻ってこなかった。
ローラが「大丈夫です」というのでそのまま放置して帰宅した。
翌日、いつも通り、メイド服のメイがいた。
新聞には「クラーケン討伐」の文字。
朝食はイカづくしだった。




