第二十四話「インキュバス」
ロリコン魔王騒動からしばらくたって・・・
朝食時、一つの問題が発生していた。
「・・・・お見合い?ですか?」
「うむ・・・」
いや~、さすがにちょっと遠慮したいなぁ・・・
「まぁ、見合いと言っても相手はお前もよく知っている、従兄のマルコムなんだが・・・」
「・・・味噌ですか」
「いや、それはムでなく、メだろう?」
通じるんかこのネタ・・・
「先方がどうしてもということでなぁ、断りきれんかったのだ。」
「・・・お父様?ワタシはまだ13になったばかりですし、見合いとか早すぎるのでは?」
「うむ、わしもそう思う。しかしなぁ、一応親戚なのだし相手をしてやってくれ。」
くっ、断れなかったか・・・
「・・・・お嬢様、少しよろしいですか?」
食事が終わり、一旦部屋に戻ろうとした所でローラに呼び止められた。
「今回のお見合いの件、くれぐれもお気をつけください。」
「ん?それはどういう意味かしら?」
「マルコム様は・・・あまり良い噂を聞きませんので・・・」
ローラから聞いた話だとマルコムとやらは
インキュバス、まぁ、サキュバスの親戚だしそりゃそうなんだろうけど。
なんでもインキュバスとしての力が強く
魅了使いまくりで常にハーレム状態。
おまけに初物好き・・・要は処女ばかり毒牙にかけてると。
なるほどね、一応、ワタシも未経験?らしいし。
少なくともワタシに入れ替わってからやってないし。
以前からワタシの事狙って何度か来てるんだって。
まったくこの世界、ロリコンばっかりだな・・・
「むふーーー♪」
まだ薄暗い早朝、小太りの男が馬車の中で笑っていた。
「・・・・」
気持ちわるい・・・男を取り囲む裸の女性は今は八人。
「ようやくトーヤちゃんに会えるのね。むふーーー♪」
「・・・・」
その八人すべてが同じ気持ちであった。
小太りで禿、常に脂ぎっていて気持ち悪い。
しかし、この男の命令には逆らえない。
「・・・おい、いつものクスリは用意してあるんだろうな?」
「・・・・はい。」
クスリで酩酊させ、隷属の首輪で逆らえないようにする。
そう、この首輪のせいで逆らうことが出来なかった。
「サキュバスって幼女でもすんごくエロいらしいから楽しみだな。
ようやく僕のものになるんだね。むふーーー♪」
かぷっあむあむ♪
「・・・・へぷしっ!」
・・・風邪、引いたかしら。流石に連日全裸じゃねぇ・・・
「お嬢様・・・・ご褒美ありがとうございます♪」
ちげーよ、なんだよご褒美って・・・
「・・・ローラ?そろそろ起きるわよ?」
「・・・はい、名残惜しいですが・・・」
「・・・・どうでもいいが、なんでわしまで全裸なんだ?」
全裸の幼女を二人抱きかかえ、鼻血を垂れ流す変態がここに一人・・・・
朝食を終えて庭で日向ぼっこ。
この後、来るらしい。マルコメ?マルコム?どっちでもいいか。
出来れば会いたくないんだけどね、乳・・・じゃない父にも言われたし、相手しろって。
「・・・いらっしゃったようです。」
ん?あの馬車?馬はいないけど。もう来たのか、はえぇな・・・
目の前で止まった馬車から全裸の女性?が八人・・・
全員が美人さん。全裸に首輪、エロうらやまs・・・
最後に出てきた小太りあぶらぎっしゅ、こいつがマルコムか・・・
「ようこそおいでくださいました、マルコム様」
とりあえず丁寧にあいさつしとく。
「むふーーー♪トーヤちゃん自らお出迎えしてくれるなんて♪」
手を差し出してくるのでとりあえず握手・・・うわっ、手汗でぬめって気持ち悪い!!!
離したところですかさずローラがおしぼりを差し出してくれた。
さすがローラ、気が利く。・・・ぬめぬめが残ってる感じでキモイなぁ・・・
庭の東屋でお茶でも・・・と言うことになった。
テーブルにはワタシとあぶらぎっしゅ。あ、マルコムか。
んでそのあぶらぎっしゅの周りに全裸の女性。
後ろに一人。おぱーい枕担当?
両脇に二人。乳揉まれてる。ワタシにもさわらせろ・・・ってワタシの手が引っ張られてる?
「・・・メイ?対抗しなくていいから」
「にゃん♪」
にゃん♪じゃねぇよ、それ、偽乳だし。
残りは給仕?うらやましいけど・・・なんか無理やりやらせてる感じがする。
「今日はトーヤちゃんの為に特別なお茶を持ってきたんだ。むふーーー♪」
むふーーー♪じゃねぇよ、気持ち悪いな。
「・・・有難うございます。わざわざ・・・」
一応、お礼言っといたけど・・・顔、ひきつるなぁ・・・
全裸美女から差し出されたカップに口をつけて・・・あ?なんかいい香り・・・
って意識が・・・
ぱたっ。
|д゜)
ま、負けない・・・何に?




