第十七話「囚われのトーヤとバーサーカー」
ちと毛色の違う感じ?でも無いか。
「・・・・んっ・・・」
こ、ここ何処だ?薄暗いし、なんか埃っぽい。
「あらあらあら、ようやくお目覚めかしら?」
「あ、はい、おはようございます。・・・あの〜、ここ、何処です?ワタシ、何故に縛られてるんでしょう?」
「もちろん、逃がさない為よ。」
「・・・なるほど。」
「うふふふ・・・やっとつかまえたわ。」
「・・・・こ、これからどうなるのです?ワタシ。」
「安心なさい、貴方はこれから私のモノになるの。私、ニナ シードのペットに。」
ーーーーーミミ視点ーーーーーー
まったく、やられたわ。
犯人は多分、会長『ニナ シード』
あの変態にだけは近づけないようにしてたのに・・・
まさか、こんな強引な手を打ってくるとは・・・
犯人はわかってるんだけど何処にいるのかがわからない。
早くしないとトーヤちゃんが危ない。
主に貞操的な意味で・・・
・・・仕方ない、背に腹は変えられない。奥の手使うか。
目には目を、歯には歯を。
変態には変態を。
大召喚士と呼ばれた・・・事はないけど私に出来る究極の召喚術・・・
全神経をこの一言に。
お腹から声を出すように・・・
「おにぃちゃ〜〜〜〜〜ん♪」
どどどどどどど!!
「ミミちゃん!メイの事はおねぇちゃんと呼びなさい!」
「うっさいわ!変態!!!」
ーーーーーミミ視点 終ーーーーー
「ぺ、ぺっと?」
「そう、ペット。モチロン性的な意味で♪」
「・・・・・え〜と・・・」
「あんな事やこんな事、とても口に出すのを憚られる様な事まで♪」
・・・あかん、変態や・・・真性の・・・
「ありとあらゆる快楽で私の虜にして、最後にはその幼児体型のままで私の子供を・・・・」
「・・・・あの・・・・最後のは無理がないです?」
「ふふふ、問題ないわ。性別なんて私の魔法でどうにでもなるわ♪」
・・・うわぁ、マヂで貞操の危機!?
ーーーー再び、ミミ視点?ーーーー
「ミミちゃん?呼んでおいて来た途端にラリアットは無いと思う・・・」
「だって、キモいんだもん。そんな事より!緊急事態なの!!」
「相変わらずミミちゃん、私の扱い適当よね・・・」
「トーヤちゃんが拐われたの!!!」
「!!!」
「犯人はほぼ間違いなく会長、ニナ シード。」
「・・・シード家の変態お嬢様か・・・」
「あんたは人の事言えないけどね・・・」
「・・・早く見つけないとやばいな・・・わかった。匂いで追ってみるわ」
「お願い!メイの鼻ならきっと・・・早くしないとトーヤちゃん、手篭めにされちゃう・・・」
「・・・いや、もっと危険なのはその変態お嬢様の方・・・」
「・・・・えっ?」
ーーーーーミミ視点 終ーーーーー
「さぁ、と〜〜〜っても気持ちイイ調教の始まりよ♪」
「ぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ささ、脱ぎ脱ぎしましょ・・・・あら?これって・・・」
「!!」
「・・・・キスマーク?・・・・誰よ!誰がやったの!?悔しいわ!私より先に!!!負けないんだから!」
ぶちゅーーーーー!!!
ちゅーーーーーーー!ちゅーーーーーーー!
「痛い、痛い!そんな力一杯吸わないで!!!」
ドンドンドン!!
「!!」
誰かが壁?扉?を叩いてる!
「た、たすけて!!」
「トーヤちゃん!!」
「お嬢様!!」
「ちっ、もう見つかったか。でもあの扉、そう簡単には開かないわよ。」
ドンドンドン!!
「トーヤちゃん!」
「くっ!開かない!!」
「まぁ精々頑張りなさい、扉が開く頃にはトーヤちゃんは身も心も私の奴隷に・・・」
「あれ?ペットじゃなかったっけ?」
「似た様なものよ♪」
「あ"ーーーーーーーーーーーっ!!!」
ドンドンドン!
「お嬢様!!」
「トーヤちゃん!!」
「・・・・・どきなさい!」
「「!!!」」
どすん!!ばーん!!
大きな音と共に扉が飛んでくる。会長の顔を掠め、そのまま後ろの壁に刺さった。扉って・・・刺さるんだ・・・
扉のあった方へと振り返ると・・・
怒りのオーラ(?)を全身から炎の様に立ち昇らせ仁王立ちのローラ。
その横で・・・メイとミミが抱き合って震えてる・・・
「貴様、私のお嬢様に何をしている!わ・た・し・の!!」
いや、その表現はどうなのよ。それにしてもローラ、おっかないな。
変態お嬢様の方もあまりの気迫にすっかり青くなっちゃって・・・
「・・・・5年前のロリコン魔王以来ね。こんなに頭きたのは・・・」
・・・へ?な、なんすか?それ。
「5年前・・・ま、まさか!!」
「死にさらせぇ!外道がぁぁぁぁ!!!」
「やばい、ローラがキレた!!ニナ!逃げろ!!」
「おねぇちゃん!人殺しは駄目!!!」
ニナ制圧まで10秒もかからなかった。
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