第十六話「久々の学院」
あむあむあむ・・・
あむあむ♪
「・・・・おはよう、ローラ」
「・・・お嬢様?」
「ん?どうしたの?」
「最近、すぐ起きちゃうので楽しみ半減です・・・」
「・・・・」
どうせいっちゅーねん・・・
「今日からまた学院へ通われるのですね。」
「えぇ、もう体調も戻ったし」
「この後、ミミが迎えに来ますのでご支度を」
「えぇ。わかったわ・・・わかったから、キスマーク作るのやめてもらっていい?」
「ちっ・・・・」
舌打ちしたよ?この子!!
久々に歩いて通学。
え?ドルガーはどうしたって?
メイと今日も朝の死闘を繰り広げていた。
どちらがワタシを送っていくか?って理由で・・・
もうね、止めるのもめんどくさいし
そのまま放置してミミと歩いて学院へ。
教室に入る前、ミミが一人の女生徒に呼び止められた。
「ミミちゃん、ユニ先生が職員室まで来てって・・・呼んでたよ?」
「あら、わかったわ、ありがとう・」
「ミミちゃん・・・何悪さしたの?」
「人聞きの悪い・・・あたし、これでもクラス委員なのよ?」
「・・・・しらなかった・・・」
「でも何の用かしら、こんな朝から・・・ちょっと行ってくるね。」
「うん、いってらっしゃい。」
ぱたぱたと走っていくミミ。
・・・・廊下、走ったらあかんよ?
さて、授業開始までまだ時間もあるし
今のうちに・・・・お花摘み?にでも・・・って思ってトイレまで来た。
今更だけど。。。もう座ってのおトイレ、すっかり慣れましたよ?
ちゃんと手も洗って・・・ん?誰かいる?
いきなり口と鼻をハンカチのようなものでふさがれ・・・
あれ?ワタシさらわれる?
そこで意識を失った・・・
ーーーーーミミ視点ーーーーー
がらがらがらっ
「失礼します。ユニ先生?お呼びですか?」
「おはようミミさん・・・呼んでないわよ?」
「え?・・・・」
「もうすぐ授業始まるから早く教室に戻ってね」
・・・・・そういえばさっきの女生徒、さらっと流したけど・・・
あまり見たことない子だったような・・・
なんか嫌な予感がする・・・
慌てて教室に戻る。
トーヤちゃんがいない!!!
やられた!!!
|д゜)




