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カラオケに行こう

翌日、アップルからカラオケに誘われたハニーは彼からフレンチも誘って欲しいとお願いされた。


「えっ、カラオケですか?」


「そうだよ。アップル君に誘われたんだけど、フレンチ君も行かない?」


「そうですね。僕も最近歌は歌っていませんでしたので、いい機会かもしれません」


「よかった。アップル君はフレンチ君にぜひ来てほしいって言っていたから、彼も喜ぶね♪」


彼女の言葉に、フレンチはこの時何か妙な胸騒ぎを感じたが、気のせいだと思い考えないでいた。そして、当日。都会のカラオケ店に集まったメンバーを見て、彼は愕然とした。


「どうしてヨハネス君がいるんですか!?」


「彼も誘ったんだよ」


アップルがニコニコ顔で言う。犬猿の仲である彼がいることにムッとした彼は、踵を返して帰ろうとする。すると、スフレが口を開いた。


「ここからひとりで帰る気なのかい?お小遣いないはずなのに」


彼の問いにギクッとし、足を止めるフレンチ。ここから博士の家の田舎まで帰るには一日一本しか通らないバスを利用しなければならない上に値段が高い。何もせずに帰るのと犬猿の仲がひとりを除けば親しい友人たちとカラオケをする楽しい時間を天秤にかけて量った彼は、ため息をついて、


「多少不本意ですが、みなさんと楽しい時間を過ごすとしましょう」


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