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アップルが知る友人の趣味

勧められるままに入ったアップルの部屋は綺麗に整理整頓させられており、とても居心地がよいらしく、スフレは和らいだ表情で腰を下ろす。アップルの母親が持ってきたアップルパイとコーヒーをご馳走になりながら、彼は自分が今困っていることを目の前にいる人物に話した。アップルは彼の話を(正座で)静かに聞いていたが、彼が話終わるとゆっくりとした口調で言った。


「ぼく、ヨハネスくんのことは幼馴染だからよく知っているんだけど、フレンチくんのことはあまりよく分からないんだ。ごめんね」


「いや、ヨハネスのことだけでも助かるよ。彼の趣味とか分かるかな?」


その問いにアップルは自分のコーヒーを飲み、微笑んでから、


「彼はね、食べ歩きを趣味にしていて、食べることが大好きなんだよ」


『そういえば、以前店に来た時も大量のメニューを注文していたっけ……』


「お兄さん、どうしたの?」


彼が来た様子を振り返るスフレを彼が放心状態にでもなっているのではないかと思い違いをしたアップルは目の前で手を振った。少年の手に気づいた彼は回想をやめる。その後今彼から聞いたヨハネスの趣味と、彼の友人関係などをメモ帳に記入した彼は、爽やかな笑顔で宣言した。


「ありがとう、アップルくん!きみのおかげで仲直りの可能性が少しだけ見えてきたよ!」


こうしてアップルからヨハネスに関する情報を貰った彼は、今度はフレンチの情報を集めるべく、博士の家の庭にある物置を目的地にして歩き出した。

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