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後の祭り

「ヨハネス君、よく食べるね」


「これでも僕はまだまだ腹四分目ぐらいだよ」


『ここで十件目なのにまだ四分目って、ヨハネス君のお腹は一体どうなっているのカナ?』


彼の口の中に消えていく食べ物達をハニーは苦笑しながら見つめていた。

店にいる従業員や客達は、彼の子供とは思えないほどの常軌を逸した食欲に驚きを隠せなかった。かなりの割合で彼の食事風景を見てきたハニーでさえ未だに慣れていないのであるから、初めて見る客達が戦慄するのも当たり前の話である。ヨハネスは最後に注文したパフェをペロリと平らげると、可愛い笑みで彼女に言った。


「美味しかった!ハニーさん、次のお店行こうよ」


「う、うん……」


彼はハニーの手を引いてレジまで行くと代金を払って、嬉しそうな顔で次なる食事処を探しに歩き始める。ヨハネスは普段運動をしない分体力がないはずであるが、食事が関係するとその移動速度は宇宙人である彼女が仰天するほど早くなっていた。


「ヨハネスくん、待って~!」


彼女は内股になりながらも急いで彼を追いかける。

ハニーは今更ながら彼の誘いに乗らなければよかったのではないかと思い始めたが、時すでに遅かった。

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