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ホームステイ

「ホームステイに来たリヨンです。よろしくお願いします」


黒髪の三つ編みに黒い瞳、黄色いバンダナとエプロンが特徴の美少女、リヨン=クッサンドが博士の家にホームステイをしに来た。ちなみに彼女はスターレスリングジムで修行をした経験があり、フレンチとは旧知の仲であった。フレンチとハニーは彼女が来たことを大いに喜んだが、博士だけは困惑した表情だ。どうかしたのかとフレンチが訊ねると、彼は頭を掻きながら言った。


「家に泊めてあげたいのはやまやまなんだけど、生憎部屋がなくてね……」


「そうですか。じゃあ、物置はありますか?」


「ああ、もちろんあるよ。でも、それがどうかしたかね?」


「それなら私、今日からそこに寝泊まりしますのでご安心ください!」

「……」


にこやかに笑う彼女の爆弾発言に、さすがの博士も絶句するしかなかった。

しばらくシーンとした静かな時間が流れ、博士が確認を取るかのような口調で、


「ほんとにそれでもいいのかね」


「もちろんです!」


瞳をキラキラさせて答える彼女の熱意に負け、この日からリヨンは博士の家の物置小屋で暮らすことになった。彼女はスターレスリングジムの非常に過酷な修行に耐えているため、物置小屋で生活することなどなんともなかったのであるが、美少女と物置小屋という不思議な組み合わせは、博士に新しい発明の種を植え付けたことをこの時彼女は知らなかった。

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