ボノロア大森林
お久しぶりです\(゜ロ\)(/ロ゜)/
長い期間も更新出来ずに申し訳ありません<m(__)m>
先日も途中で消えてしまい、不貞腐れていました。
今回は少し少なめです、申し訳ありません。次回は近日中の予定です!
キリヤがアイサークから旅立ってから十時間程の時が流れた。キリヤは高速飛行のお蔭で魔物との戦闘は皆無であるが、暇な時間を過ごしていた。
「暇すぎるぅ~」
本日、何度目か分からない独り言を口から溢す。でも、そのすぐ後に前方に街が見え始めたことに気付き、気分も高揚してきた。まぁ街が見え始めたと言っても距離にするとけっこうな距離だったりする。情報収集の為に街に行く事は事前に決めていたから街を目指す。
街の近くまで接近すると、地面に着地し街の入り口を目指し歩き出した。勿論、誰にも見つからない様にだ。
街の入り口に辿り着くまでに数十分も掛かってしまったが、気にせず門番の兵士にギルドカードを拝見させ、街の中に入る。
「すみません、串焼き二つ下さい。それと、冒険者ギルドの場所を教えてもらえますか? 」
キリヤは街に入り、冒険者ギルドの場所を聞く為に露店で串焼きを売っていたおばさんに声を掛けた。
「あいよ、いらっしゃいね。串焼き二つで100Gだよ。ギルドはそこの大通りを真っ直ぐに行ってから武器屋が見えてくるから、そこを右に曲がった先だよ」
おばさんにお礼を言い100G支払ってから目的地のギルドを目指す。少し歩くと目的地のギルドに到着した。
最初の街で目にしたギルドの建物とほとんど同じ外見をした建物で剣と盾のマークの看板も合ったから間違いないだろう。キリヤは冒険者ギルドの扉を開け、中に入る。中には多くの冒険者でごった返していた。多くの者が中の酒場とかで酒を飲んだり、食事をしていた。現在は、夕日も沈みかけているから依頼帰りの冒険者が多いのだろう。そんな事は気にせずに依頼版の場所まで移動する。
依頼版の前には明日受ける依頼を見ている者達が何名か居た。キリヤは他の人の邪魔にならない様に後ろの方から依頼の内容を確認していた。
(色々な依頼があるが、目的は強い魔物だからな。ランクの高い依頼を見た方が良いな)
AランクやSランクの依頼版の前には数えるほどの人数しか居なかった。
☆A-ランク
・醜鬼王 /8万G
・キングコボルト /8万G
☆Aランク
・鳥人女王 /10万G
・豚人王 /10万G
☆A+ランク
・大鬼王 /12万G
☆S-ランク
・ゴブリンの魔人 /25万G
・コボルトの魔人 /25万G
☆Sランク
・ハーピィの魔人 /30万G
・オークの魔人 /30万G
☆S+ランク
・オーガの魔人 /35万G
高ランクの討伐系の依頼を確認してみた。生息地がボノロア大森林と書いてあった。
(ボノロア大森林ってどこだよ!!……後で受付で聞いてこよう)
ボノロア大森林の場所を聞く為に受付のお姉さんのところに向かった。自分で調べようかと思ったが、聞く方が楽なので聞きに行く。
「すみません、少し聞きたい事があるんですけど……今よろしいでしょうか?」
キリヤは受付に行き、受付嬢に訊ねてみた。
「はい。よろしいですよ。何でしょうか?」
キリヤはそこでボノロア大森林に付いての事を訊ね、詳細を知る。受付嬢にお礼を言い、ギルドを後にした。
「あっ、宿の場所聞くの忘れてた」
(仕方ないから、その辺に居る人に聞くか)と考えていたら、すぐ近くに宿屋を発見する。
キリヤはすぐに宿屋に行き、一泊する事を伝え代金を支払った。朝晩の二食付だったので、風呂に行く前に食事に向かう事にした。一階の食堂で食事が運ばれてくるのは待ち、食事をしてから風呂に向かった。風呂に浸かり、旅の汚れと汗を洗い流しながら、今後の予定の確認を行った。予定と言っても、ボノロア大森林に行き、魔物or魔人退治だけだがな。
汗も汚れもほとんど無いが、日本人として風呂は欠かせないのだ。
風呂の後は、そのまま部屋で休む事にした。ぶっちゃければ、睡眠をあんまし必要ないが、する方が体力も魔力も回復するので一応、睡眠をすることにしている。
寝るには少し……いや、かなり早いが、明日は早朝から動き出す予定なので就寝にしたのだった。
翌朝、キリヤはまだ朝日も上がる前ぐらいに目を覚ました。それでも、この世界の住人の朝は早く、キリヤより早く起きてから行動をしているが、この生活にも多少なりとも慣れてきたので、気にはならない。
いつも通りに身体変換で作成していた黒ローブを纏い、朝食の為に食堂に移動してから朝食を頼んだ。朝食は普通にパン、サラダ、スープと云った定番ななものであった。食事を終えると、そのまま街の外に向けて移動を開始した。街を出てから人気の無い場所で、翼を生やしてから目的地のボノロア大森林に向かう。
数時間も経たずに目的地であるボノロア大森林に到着した。現在はボノロア大森林の上空でこの森を眺めていた。キリヤの視線の先には六体のゴブリンが四体のハーピィと戦闘を繰り広げていた。数では有利のゴブリンであるが、すぐにハーピィ達に狩られてしまっていた。空から一方的に攻撃をし、ゴブリン達に反撃すら許さなかったのだ。そのハーピィ達はゴブリンを足の爪で掴み、空に飛び立っていった。
(全員、能力なしか。身体能力も低いし喰う価値ないな)
キリヤは闘いの一部始終を見ていたが、捕食する価値なしと判断してから、ハーピィ達の後に続いた。目的はハーピィ達の巣の場所を探る為に尾行をしたのだ。少し、移動した先に大きな木々の上に多数のハーピィが居た。さらに、その奥には立派な大樹があり、そう上には大きめの一軒家が立っていた。
(あそこにボスがいるのだろう。さてと、行きますかね)
キリヤはボスの居そうな場所に目星が付いたので、木陰から堂々と姿を現したのだ。
「「「「ヒャー!!」」」」
いきなり、自分たちの縄張りに見知らぬ者が現れたので、ハーピィ達は驚きながらも臨戦態勢に移った。
「何を言っているが、判んないが、とりあえず邪魔すんなッ! 」
キリヤは風流操作で虫でも掃うかのように右腕を振り、とてつもない強風を発生させ、邪魔なハーピィ共を吹き飛ばす。
「能力無しに用はねぇぇよ!! さっさと、ボスを呼びな! 無駄な殺しはしたくない 」
あまり殺しすぎると、この森の生態系が崩れてしまうしな。勿論、ボスは殺すから勢力的には著しく低下するのは免れないだろう。
実力差を理解して、ハーピィ達は遠巻きに見るだけになった。まぁ援軍を待っている可能性の方が高いけどな。そんな事を気にせず、一軒家の方に歩を進めていくと一体のハーピィが降りてきた。そいつは他の個体とは、違って中々に綺麗であった。他のハーピィは野性味の溢れる大半が人間っぽさは無いが、目の前のコイツは二十代前半で髪の色と瞳の色はエメラルドの様な緑色であった。
「貴女は何者ですか?」
そのハーピィは周囲を一瞥し、キリヤに視線を向ける。




