7章 試合開始
一つの会場50名でのサドンデスマッチが今始まった。
そして第1試合、第2試合・・・・と順調に試合が消化されていった。
第7試合目やっと俺の試合の順番になった。
俺の対戦相手は 葉山 和憲 (はやま かずのり)レベル5だ。
観客の多くは
「この勝負実力的に葉山に分があるな」
「いやいやレベル4とレベル5じゃレベル5が勝つに決まってるわよ」
などなど色々と話している。
俺が観客に目を向けていると、沢木先生と小山の姿が見えた。
そういえば小山は呼び出しを受けていたな
とどうでもいいこと思い出していると試合開始の音が鳴った。
相手は詠唱をした。
「光よ。悪の心を持つものに成敗を」
光の粒子が葉山の手のひらに集まり、そのまま葉山は俺に手のひらを向けた。
すると葉山の手のひらに集まっていた光が俺に向かってレザービームのように放出された。
俺は雷を体に纏いそれを横に飛ぶ形で回避した。
とは言っても雷を体に纏ったっと言っても本来の半分ほどしか力を発揮してない俺にはぎりぎりだった。
雷は性質上、体に纏うことで運動能力を比較的にあげ、情報処理能力をも上げる
反面、リスクもある。
人は普段から脳の電気信号による命令によって運動能力を制限している。
火事場の馬鹿力と言う言葉があるのは、脳によって制限されていたものが一時的に解除された時の腕力や脚力等の事を言う。
その状態を人間が維持すれば肉体的ダメージが大きい。
俺はレベル7の本気の状態でもこのようなリスクがある為普段から雷を纏わない。
俺は短期決戦を望んだ。
「悪の心を持つものに天武の矢降り注げ」
その突如光の矢が上空から無数に俺の周りに落ちてきた。
矢をステップ感覚で回避しながら
俺は周りに聞こえないように小さい声で詠唱をした。
「我が影の名のもとに命ずる。天命の雷我を守護しろ。」
光の矢が降り注ぐさらに上空から雷が地上に向かって落ちてきて光の矢全てを灰にした。
さらに俺はそのまま葉山の懐まで移動して
「雷電」
を放った。
しかしそれは確かに葉山にあたったのだが葉山は笑っていた。
俺は違和感を感じ一瞬後ろに後退しようとしたときに、異変に気付いた。
その異変とは俺の体が動かないことだ。
葉山は俺の攻撃を体に結界を、纏うといった高等技術を使い俺の「雷電」を受け止めた。
そのあと体に纏った結界を媒体に光の拘束術を発動していた。
普通詠唱は力の発動前にするが一部の力は力を発動してから詠唱するものもある。
葉山のは後者側だった。
「光よ。俺に触れたものを拘束したまえ」
俺は少しこいつできると思った。
「葉山お前強いな。正直ここまでやるとは思わなかった」
「坂田何を言っている。俺はレベル5で坂田はレベル4、力の差があるのは当たり前だろ」
「確かにな。なら葉山測定不能者って知っているか?」
この国には俺と同じく自分のレベルを偽っている人間が人口の3割いると言われている。
理由は人それぞれ様々だが、国から毎年支給されるリングを偽れる人間は星屑のメンバー以外はいないので市販のリングを付ける。
自分のレベル以下のリングであれば、別につけていていけないという理由はないが、レベルが低いと色々と不便なので普通は自分のレベルのリングを付ける。
葉山は額から汗をかいていた。
「雷よ出力を上げこの拘束術を解除せよ」
俺の詠唱と同時に俺が纏っていた雷がパチパチと空中放電してそのまま光の拘束術を焼き切った。
拘束術が焼き切れる前に葉山は後方15メートルまで後退していた。
俺は続けて詠唱した。
「千の舞。形は槍、出力は100v」
一瞬にして俺の上空に出力100vの槍の形をしたものが数にして千本が乱立に並んだ。
そして俺の合図とともに千本の槍は葉山向かって飛んで行った。
葉山は落ち着いて
「光よ俺の身を守れ」
と言った。さらに重複詠唱して
「限界解除」
と詠唱した刹那、葉山の前に光の盾が出現しさらに光の盾が自ら光を放出した。
俺はすぐにこの仕組みが理解できた。
光の盾が光を放つ理由はただ一つ。
盾の純度がとてつもなく高いからだ。
そう何物にも貫けないであろうその盾はまさに見るものを魅了する出来だった。
しかしその光の盾は一瞬で砕けちった。
俺は葉山を分析している間に詠唱をもう一個別に詠唱していた。
「盾壊し別名ゲートブレイカー発動」
俺の手の中に一本の槍ができた。
その槍の特徴は色が青白くパチパチと音がなっている。
その正体はプラズマだ。
俺は葉山が作った光の盾に向かい槍を投げた。
槍と盾がぶつかると盾が崩壊した。
葉山は自分を守る盾がなくなり裸同然となった。
俺が最初に作った槍千本を防ぐ方法はもう葉山にはなかった。
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