5章 総隊長命令(報告と違反者)
基地に戻ると俺は仮面を外し左手に嵌めたレベル7が身に着けるリングを外してレベル4が身につけるリングを嵌めて管制塔の椅子に座った。
そのまま呪印を自らの手で発動して力の一部分を封印した。
そのまま俺は部下を視界に入れた。
「お前たち今日は大変ご苦労だった。今回の任務報告は俺が30分後に直接総隊長に報告する。お前たちはそれまでに此処を離れろ。以上だ」
部下は俺の言いたい事を察して顔つきが変わっていた。
「了解です。我々は現時刻を持って解散します」
そのまま一礼をして部下は皆いなくなった。
俺は感じていた。
恐らくこのままでは部下を含め俺は総隊長の直轄部隊、クリスタルに命を狙われる。
もしそうなれば俺だけでも助かる見込みは少ない。
クリスタルは10名の少数部隊だが全員が世界で禁術としている力を使用してくる。
その力とは使用者の寿命と引き換えに力を発揮する反面、破壊力や多様性は普通の力の何倍もの力を発揮する。
すると総隊長と部隊長しか知らない暗号文を受信を管制塔のモニターは表示していた。
俺は再び仮面を付けて画面中央に表示されている暗号受信を解読して開いた。
するとそこには風雅の姿と総隊長の姿があった。
風雅とは奈緒ちゃんの彼氏だ。
今はもう別れていると思われるので元彼と言うのが適正だ。
するとリアル通信の音声が耳に入ってきた。
「影、何故、アテナを殺さなかった?命令違反なのは貴様分かっているな」
「申し訳ありません。ただあの場でアテナを殺す必要はないと自分が判断して作戦を中止しました。」
恐らく総隊長は俺の事をずっと見張っていたに違いない。
でないと部下がいなくなったこのタイミングの良すぎる瞬間に連絡をしてくる理由がない。
俺は心の中で覚悟を決めた。
今からの発言は一言一句適格に言わなければ命に関わるからだ。
俺だけでなく部下の命までかかっていては下手な発言はできない。
「影よ。命令違反者がどのような処罰を受けるかは部隊長であれば100も承知のはずだ。なのに貴様はどうして今回違反した。理由を答えよ」
「理由ですか。理由は簡単です。アテナが風雅様と別れれば総隊長の娘さんは気が収まりそのまま復縁され、アテナは死なず星屑の戦力も減らずに済むと思い今回誠に勝手ながら独断で判断しました。部下にも同じように説明しております」
総隊長は風雅を見ている。
すると今度は風雅の口が開いた。
「悪いが俺は奈緒に一途だ。いきなり奈緒が「別れる」と強引に言ってきた理由はお前が原因だったわけか。お前、人の恋路を邪魔して人をなめてるのか?」
何とも同じ20歳には見えないガキだなこいつはと俺は内心思った。
「そうとは知らず申し訳ありません。ですが風雅様もし今回私がアテナを殺していれば風雅様は生涯アテナに会えなくなっていました。その方が風雅様はよろしかったのですか?」
風雅は少し困っているようだ。
すると助け舟が総隊長より出てきた。
「影よ。総隊長の判断で今回の処罰は不問とする。そして今回の件に関しては他言で頼むぞ。じゃぁな」
それだけを言うとモニターの回線が向こうから遮断されてしまった。
俺は何とかこの場を切り抜けられたことに安堵した。
これで処罰はなくなった。
俺は仮面を外しそのまま帰宅の準備をした。
俺は帰宅途中にコンビニによりおにぎりを買ってそのまま食べながら帰宅した。
帰宅するとお風呂に入りそのまま寝室に行った。
すると携帯端末が光っていたので確認した。
確認すると奈緒ちゃんからメッセージが来ていた。
メッセージを確認し終わるとそのまま返信して俺はベッドに横になりそのまま寝た。
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