表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/324

第80章 – ミラージュ・サンクトゥムの心臓(しんぞう)

ミラージュ・サンクトゥムの巨大な扉が、静かな油圧音とともに開いた。

中から吹き出したのは、爽やかで芳しい風――

そして、その奥に巨大な影があった。


暗闇の中、黄色い光を放つ一対の目が静かに輝いた。


「第一保護ユニット、起動。識別完了。確認:優先ゲスト、到着」


床が微かに震えた。

現れたのは全高4メートルほどの巨大ロボット。


幅広い胴体、柱のような腕。

そして黄金の仮面を思わせる装甲をまとった頭部。

その声は低く、音楽のように響き、

その身体からは穏やかな魔力の振動音が発せられていた。


「ご挨拶を。私はSTIRスティア

技術統合監視・迎撃ユニット。

サンクトゥムへ、ようこそ」


その場にいた全員が思わず立ち止まった。

本能的に一歩下がる者もいた。


ヴェルが目を細める。


「これは……ロボット? それとも巨人?」


スティアはゆっくりと彼女に顔を向けた。


「両方。

私は“選ばれし者”を守り、仕えるために設計された存在。

サンクトゥムが“ふさわしい”と判断した者には、扉を開く」


ウェンディは口をわずかに開いたまま、アイオに寄りかかる。


「もう……驚く余地

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この物語はメキシコ出身の作者「ジャクロの魂」によって執筆されています。 お気に入り・評価・感想などいただけると、物語を続ける力になります! 応援よろしくお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ