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第137章 ― 村の少女

東の山脈の麓、小さな村にガレオンは静かに着陸した。

新鮮なパンの香り、湿った大地の匂い、走り回る子供たち。

表面上は、戦争や闇とは無縁の平穏な場所に見えた。


だが――


「見た目だけでは判断できん」

と、リュウガは呟いた。


市場に向かう仲間たちの中、アンとアイオが先に気づいた。

古びた人形を抱え、泉のそばに一人で座る少女。年は9歳ほど。

その瞳は、どこか…異様に輝いていた。


「こんにちは!一緒に遊ぼう!」

無邪気に声をかけるアン。

「名前、教えてくれる?」とアイオ。


少女は小さく答えた。

「……リサンドラって、呼ばれてる」


夜、宿屋にて。


「この村、数週間前から人が消えてるんです」

宿屋の主人は声をひそめた。


「必ず、あの子が近くにいたときに限って…」

「リサンドラか」

リュウガは目を細めた。


友情の芽生えと、不穏な影


その晩、アンとアイオはリサンドラと笑いながら遊んでいた。

アンが作った魔法のリボンを、彼女の髪につけてあげると――


「……ありがとう。誰かに優しくされたの、久しぶり」


だが、少女の瞳に一瞬だけ浮かんだ紫の光…

それは、誰にも気づかれなかった。


リュウガは月を見上げ、独り言を漏らす。


「彼女が村の鍵なら、俺たちは真実に近づいている。だが…その真実は――味方か、敵か」


次回予告:


彼女はただの少女か?それとも――

「真実を知ったとき、まだ一緒にいられるの…?」


村の静寂が崩れ始める夜、運命の歯車が音を立てて回り出す。

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この物語はメキシコ出身の作者「ジャクロの魂」によって執筆されています。 お気に入り・評価・感想などいただけると、物語を続ける力になります! 応援よろしくお願いします!
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