27話:ボーナスステージ
ピンクのネックレスに新しい機能を追加し終わり、ガイシたちも目覚めた。
俺「パノプティコンのこと、ここで考えてても仕方ない。外に、もう一度町外に出るぞ。」
レッド「もちろん全員参加や。」
ピンク「…そうね。」
イエロー「じゃあ出発や。前にブラックと会うた場所からやな。」
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俺達は隣町をしばらく調査していた。
俺「町内はパノプティコン以外は敵無しやな。この町も大丈夫やろ。」
レッド「こいつ、フラグ立てよった…」
──その瞬間、空間にノイズが走る。歪む。バグのように視界がブレる。
ブルー「電柱。ドンピシャ…」
イエロー「データのノイズや。空間そのものが、何かに干渉されとる。」
俺「気をつけろ、何かおるぞ。」
イエロー「……このあたりは、区役所やんな?」
レッド「でも、なんやこの感じは…」
区役所のサーバーは巨大な青白く発光するネットセキュリティバリアに覆われている。
そのバリアには、無数のバグやウイルス、いや"悪意を持って攻撃を仕掛けている『マルウェア』"が張り付いていた。
俺「なんや…うじゃうじゃおるやないか…」
イエロー「ワームが群れとるんは気持ちええもんやないな。鬼ごっこ思い出す。」
ブルー「キーロガー、ワーム、ランサムウェア、戦闘データある。問題ない。」
ピンク「あれ…なにあれ、あんなの初めて見る…」
巨大で黒く、影のような存在。 一部にバリアに突撃して弾かれている。
俺「ちょっと名前だけハッキングしてみるな。…DDoS攻撃…スケアウェア…アドウェア…あれは……ブルースクリーンやな他には……」
ブルー「ブルースクリーン!?」
レッド「ありゃ…一撃で端末落とすレベルや。まともにぶつかったらアウトやで。」
イエロー「いや、ここは俺らにとって最高のボーナスステージや。」
全員「………。」
ピンク「ほんっとあんたって…皆やるわよ!!」
ブルー「やるか。」
レッド「電柱!お前、ワンキルされたら許さんぞ!」
俺「お、おう!ブラックも呼ぶか?」
区役所の座標をブラックに送った。
俺「来れるかどうかは分からんけど、一応な…」
イエロー「準備せえ。ここでレベル上げや、あいつらのデータ丸ごと頂きや。アナウンスさんゴング鳴らしてや!!」
【ARE YOU READY? FIGHT!!!】
ピンク「電柱、私のイヤリングあなたに預けるから大事に使いなさい。」
ちびガイシ3体とピンクからイヤリングを預かった俺。今回はピラミッドは作れない!俺を中心にちびガイシ達が囲む。イヤリングで繋がりファンの様にちびガイシ達が走る。200vの電線に触れたバグがデータ片となって消えていく。
イエロー「さすが電柱、完全に囮や。あいつら俺らには目もくれへん。」
レッド「ええことや、ゆっくり解析出来るし。」
ブルー「弱点特化攻撃できる。」
ガイシ達は大量の分裂体いや、ちび達を作り出し戦闘経験のあるマルウェアへ突撃させている。
ピンク「ちょっと私も混ぜなさいよ!」
イエロー「ピンクは後方支援やろ?攻撃の決め手ないし。」
ピンク「カッチーン!もう頭にきた!!落とす(遮断)。あんたたちもまとめて全員落とす(遮断)!!」
ネックレスを取り外したピンク、チェーンの端を腕に巻き、もう片方をトップと繋ぐ。するとおもむろにトップをマルウェアに向かって投げつけた!!
「「「 !?!?!?!?! 」」」
全員ドン引き。それもそのはず、 投げつけられたトップはマルウェア5体を軽く貫いている!!
(カチッ)
マルウェア5体はチカチカとノイズ混じりに乱れ消滅する。
ブルー「(ゴクリッ!)……。」
レッド&イエロー「姐さん!スンマセンしたー!!!」
ピンク「フンッ。」
ネックレスのチェーンはイヤリング同様伸縮自在。それはさながら暗器"流星錘"。身体を貫かれたマルウェア、ダメ押しの遮断。どうしようもない、心臓を貫かれた挙げ句握り潰されているようなものだ。
そう、この"流星錘"こそガイシたちがスリープしている間に作った新たなピンクの武器!
ガイシたちが解析しバクを注入し確実に仕留めるのとは違い、完全なるガチ火力!!
ピンク「電柱!せっかくのマルウェア、名前だけじゃなくて特徴も教えなさいよ!」
俺「お、おう。」
ざっと見渡す限りで
[スケアウェア]
・「大変だ!」と嘘の警告で脅かす!
・「解決にはコレ!」とニセのソフトを勧める!
・ 最終的に、お金や情報を騙し取る! 要は、"脅してくる詐欺ソフト"です!
[悪質なアドウェア]
・ ウザい広告がしつこい! (操作の邪魔、勝手に開く)
・ 勝手に変なサイトに飛ばされる!
・ ブラウザの設定をいじられる!
・こっそり情報を見ているかも!
・ もっと悪いソフトを入れようとするかも!
・ パソコンが遅くなる!
・ 嘘の警告で騙そうとする! 要は、「迷惑で危険な広告ソフト」です!
※比較的無害なものもあるのであえて"悪質"。
[悪意のあるボット]
・マルウェアの一種で、攻撃者に遠隔操作される。
・ 感染したコンピュータを悪用し、DDoS攻撃、スパム送信、情報窃取などを実行。
・ 多数の感染PCがネットワーク(ボットネット)を形成し、組織的な攻撃を行う。
・ 気付かないうちに感染し、悪用されるため、セキュリティ対策が不可欠。
※これも、あえて"悪意のある"と表現。
[DDoS攻撃]
DDoS(分散型サービス拒否)攻撃は、多数のマルウェア感染したコンピュータ(ボットネット)を利用し、標的のWebサイトやサーバーに大量のアクセスを集中させることで、処理能力を超過させ、サービスを停止させる攻撃です。
ポイント
分散型: 攻撃元が1台ではなく、多数のコンピュータである点がDoS攻撃との大きな違いです。
ボットネット: 攻撃に利用されるマルウェア感染したコンピュータのネットワーク。
大量アクセス: 短時間に大量のリクエストを送りつけることで、サーバーを過負荷状態にします。
サービス停止: Webサイトの閲覧、オンラインサービスの利用などを妨害します。
防御困難: 攻撃元が多数に分散しているため、特定や防御が難しくなります。 例えるなら: 1つのレストランに100人が殺到する(DoS攻撃)のではなく、全国の1000ヶ所から同時に1つのレストランに予約電話が殺到し、電話回線がパンクして一般の予約が取れなくなるようなイメージです(DDoS攻撃)。
[ブルースクリーン]
・ブルースクリーン自体はマルウェアではない。 ・Windowsの深刻なエラー発生を示す青い画面。 ・システムが安全のために強制停止した状態。
・ハードウェア、ドライバ、OS、ソフトウェアなどの問題が原因。
・通常は再起動が必要。
・エラーコードが表示され、問題特定の手がかりになる。
・頻繁に起こる場合は、放置せずに原因究明と対処が必要。
俺「姐さん!ざっと、こんなところでしょうか?」
全員「説明端折りすぎちゃう!!」
マルウェアの説明はGemini。
おそらく最後まで定まらないのだろうと思います。




