続17話:"不気味"の正体
17話、前半と中盤を繋いで、後半分…繋ぎ忘れておりました。
ブルー「……解析結果をまとめた。」
俺「どこまで分かった?」
ブルー「異常領域の環境データを分析した結果、"感情の混在"が観測された。」
ピンク「感情の混在?」
ブルーは分析結果をみんなに共有した。ねじれた空間にあったものそれは…… "幸せ・感謝・安心・希望・誇り・驚き"のポジティブな感情。"怒り・悲しみ・恥・イライラ・罪・不安"のネガティブな感情。
レッド「……これってどういうことや?」
イエロー「"触れたらあかんやつ"の正体や。」
ブルー「……」
俺「異常領域が不気味やった理由、それがその"感情の混在"ってことか?」
イエロー「おそらくな。でも問題は、"なぜか不気味に感じる"って点や。」
ピンク「それぞれの感情自体は普通なのに?」
ブルー「"幸せ"と"怒り"。"安心"と"不安"。感情のベクトルが真逆になっている。」
レッド「……"不気味"の正体は、それか。」
イエロー「となると、次の調査は"感情の混在"がどう生まれているのかってとこやな?」
ブルー「俺が調べられたのはここまで…」
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レッド「……準備OKや。」
イエロー「こっちもや。ブルーのデータ、確認済み。」
俺「慎重にな。」
ピンク「感染対策は?」
俺「分裂体の通信を制限するよう設定した。"もし"異常が発生しても、お前らへの影響は最小限に抑えられる。」
イエロー「ならええ。……やるか。」
レッド&イエローの分裂体が異常領域の分析を引き継いでから初めてデータ通信を行う。 ブルーの分析情報と分裂体が持ち帰った新たな情報を繋ぐ……