表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/54

17話:検証と警戒


ブルー「…今回の件、ゴメン。」


イエロー「もうええやん。感染してしもたんはしゃぁない。それにランサムウェアが、やりようであんな強キャラになると思わんかった。」


レッド「せや、しゃぁない。俺の分裂体を人質にしとるやつはアホかと思たけど、ブルーに侵入した奴はややこしかったな。」


ピンク「分裂体が感染したのは理解出来るのだけど、あなたはいつ感染したの?」


ブルー「…ログを辿る。」


ブルーがデータを精査する。


ブルー「……ここのタイムスタンプデータが乱れてる。この時点で何か仕込まれた可能性がある。」


俺「ほな、その時間帯の映像データを共有しようや。」


レッド「おう、客観的に見んと分からんこともあるやろしな。」


ブルーは全員の映像データをまとめ、俺たちに送信する。


再生開始──


俺が、6600V、EMPの修行をしている。


ブルー『……データを回収した。』


その瞬間。


ブルーの体が、ほんのわずかに震えた。


イエロー「……震えとるな。」


ピンク「でも、これは分裂体と情報を同期しただけじゃないの?」


レッド「いや……よう見てみ?」


ブルー『…………ログの確認を頼む。』


俺「……この発言なんや?ため過ぎやし、ログ"の"確認"を"なんかブルーは言わんぞ!?」


ブルー「……解析中。」


俺らは無言で映像を見つめる。


ブルー「ここ…おそらくランサムウェアの侵入。データ乱れてる…そして異常領域へ再突入したとき。」


異常領域でのブルー分裂体の記録が映し出される。


ブルーの分裂体が静かに浮かんでいる。だが、その動きは妙にぎこちない。 まるで動作が遅延しているみたいにカクついている。


俺『……ブルー、お前の分裂体、なんかおかしないか?』


ブルー『……解析中。』


ブルーが分裂体のデータを確認しようとした、その瞬間──


ピキィッ……!


分裂体の体表に、走るノイズ。


ブルー『っ……!』


ブルー自身の体も、一瞬だけ震えた。


イエロー「ここで、タイマー仕込まれたんやな?」


ブルー「そう。」


ピンク「でも、おかしくない?」


俺「……あぁ。感染したのに、ブルーは異常を報告してない。」


沈黙。


レッド「……これ、"仕掛けたヤツ"の技術レベル、相当高いんちゃうか?」


イエロー「……そうやな。これは、"電柱のハッキング能力を試した"やつの仕業や。」


ブルー「俺の分裂体とおそらく同じやつの仕業。」


レッド「したら、俺らも分裂体と慎重に通信せんと…」


イエロー「せや。ブルーの二の舞いや。」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ