魔王城、三階
「・・・なんか距離離れすぎじゃないか?」
「いや、これが普通でしょ。」
1mは離れてると思うんですけど。普通なんですか?普通がわからん。
「ま、まあいい。とりあえず、お前の装備の説明をするぞ。」
ステータスをいちいち出すのは面倒だから簡潔に。
「武器は、右が震剣プリバート。左が飛剣フラウ。で、どっちも短剣。装備は、頭は幸運の髪飾り。胴体は鋼の鎧・軽。足は反発のスカート。靴は瞬発力増加シューズ・改。装飾は、神速ランドセルと快速特急トレインキーホルダー、スターライトプリンセスティアラミニだ。」
名前は気にしたら負けだ。
見た目も気にしたら負けだ。
ランドセル背負って、小さいティアラ付けて、軽めの鎧を装備して、スカート履いてるけど気にしてはいけない。
「とれいんきーほるだー?って何?」
「列車・・・っていってもわからないか。乗り物のキーホルダーだ。キーホルダーって言うのは、でもこれはキーホルダー?ストラップ…?ああ、これだよ、この小さい飾り。」
ランドセルに付いているキーホルダーを見せる。
「ああ、これね。なんか・・・絶妙なセンスね。」
「性能で選んだんだ。文句言うなよ。」
ちなみに三階の敵は半殺しにしてこいつのレベル上げに使った。
とは言っても、下級の召喚された魔物しか居なかったが。
三階はサクサク進んだな。上出来だろう。
それより問題は・・・。
「なんか魔族が全然いないね。逃げたのかな?」
「恐らくは最上階・・・魔王のいる部屋を守っているんだろう。」
正直言って、あまり効果はないと思うが。
「でも安心しろ。俺は今回で魔王を倒すつもりはない。」