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間話 帝国軍対アザゼル軍



〜アザゼルside〜


時間は少し遡り、圭太がサラディン・ゾルフ達と話している頃


ソラリア王国とヴェルダン帝国の国境付近には、ヘデール平原と呼ばれる琵琶湖とほぼ同じ面積の平原が広がっている。普段はモンスターを始めとした野生動物が生息しているヘデール平原であるが、現在ではヴェルダン帝国軍およそ3万が陣を張り、作戦部隊からの連絡が来るのを今か今かと待ち侘びている。


そんな3万の軍隊を上空から見下ろしている奴がいる。その者は、真白い肌に黒い執事服着て、長い黒髪を後ろに纏めている三白眼が特徴的なイケメン……アザゼルだ!!


アザゼルは空中で両手を広げながら満面の笑みを浮かべ眼下にいる帝国軍に聞こえるぐらいの声で


【さあ!愚かにも至高の御方様に歯向かう人間共よ!!これより行われるのは一方的な虐殺劇!!もちろん諸君らは抵抗して貰って構わない!!その上で泣き、喚き、そして死ね!!】


アザゼルはそう告げると右手でパチン!とする。すると、唖然としている帝国軍の目の前にアザゼル配下の数百のモンスター達が突如として出現し、帝国軍へと向かって行く。


上空から蹂躙される帝国軍を見て、アザゼルは両手を組みながら


【ふむ。やはり人族程度では我が配下の戦力がどれほどのものか判断ができんな!まぁよい!さて……これにて、第一幕は終了!我が配下たちは一度引け!】


アザゼルの命令に従いモンスター達はソラリア側の国境付近まで引く。それを見た帝国軍は驚いていたが、逆にアザゼルは満足げな表情をしている。ケイタ直伝と呼ぶには分からないが、あの地獄のような矯正メニューを叩き込んだ配下がきちんと自分の命令に従う所を確認した事で嬉しかったのだ。おまけに、こちらの負傷はほぼ皆無!まさに完勝と言っていい成果にアザゼルもウハウハだった。


一方で、今回いきなりの事で対処が遅れた帝国軍はモンスター達によっておよそ5千の兵が戦死し、およそ8千の人間が負傷した帝国軍幹部たちはこの状況に加え、仮にソラリア王国と戦争になった場合の被害などを考え、撤退を余儀なくされた。


こうして、帝国軍対アザゼル軍の戦いはわずか2時間と言う、短い時間で終結したのだった。


このあと、撤退していく帝国軍を見たアザゼルが、予想外の展開で溜まったフラストレーションを発散するために、急いでウステム蕃国の軍の元に行き、軍隊をたった一人で全滅させた。


のちにこの蹂躙劇をウステム蕃国は黒の惨劇と名付け、ソラリア王国に対して戦争をしないと後世に語り継いで行くのだった。

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