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激突!


間一髪、なんとか奴等の企てを阻止した俺はゆっくりと部屋の中へと入って行く。そしてムサシに向かって剣を向けながら


「一応、このまま大人しく捕まってくれるのなら俺としても嬉しいんだけどその気は無いか?今ならもしかしたら死なずに済むかもよ」


と、念のため降伏勧告を促す。だが、ムサシの部下のヘンリックを始めとした騎士たちは剣を抜く。俺はそれを見て落胆したあと


「ありゃりゃやっぱりダメか、残念……それで、其方さんはどうするの?降伏?それとも戦闘?」


今度はムサシとムサシの後ろに隠れているバルバートに向かって告げる。するとムサシは


「ふふふ!!まさか自分が降伏勧告される日が来るとは思ってもいなかったよ!やっぱり貴方は面白いね!」


と言って、魔剣「麒麟」を抜く。

ムサシが「麒麟」を抜いたのを見て、俺は対近接戦闘用の「予知眼」と「予見眼」の魔眼を発動しながら剣を構える。


「まぁそうだよね!そりゃ天下の6騎将が降伏なんかする訳ないよね!つーか、口調が変わってるんだけど?」


俺が口調の事を突っ込むとムサシは微笑を浮かべ


「ふふふ!あの口調はただのキャラ付けだから気にしなくていいよ!それよりも自分と剣で勝負しようなんて本気なのかな?」


「もちろん!……あっ!言っておくけど、降伏勧告を受け入れなかったお前らには死ぬ以外の道は無いから!そこん所宜しく!って、もう遅いか」


ーーサシューー


「「「「「「「え???」」」」」」」


ブチャー!!


ゴト!ゴト!ゴト!ゴト!ゴト!


俺がそう告げると、次の瞬間ムサシの部下達の首が落ちる。それを見たムサシは真面目な顔で


「ヘェ〜!やっぱり面白すぎだよ君!!ただ……舐めすぎだ!!」


ムサシは話している途中、まるで雷のような速さで間合いを詰め、そのまま麒麟を振る。

予見眼と予知眼により分かっていた俺は無名の剣で迎え撃つ。


キン!!


鍔迫り合いの中、俺はムサシに対して


「別に舐めてる訳じゃ無いけど、一応言っておいてやるよ!」


「何をかな?」


ムサシが聞いて来たので俺はたっぷりと時間を置きながら告げる。



「…………『雷光』………お前じゃ俺には勝てねーよ」



すると、ムサシは額に青筋を浮かべながら怒気のはらんだ声で叫ぶ。


「上等だ!!“カゲミツ流一ノ型”‘雷’ !!」


次の瞬間、麒麟が光輝くと同時にムサシの姿消え去り、まるで雷のように突っ込んできた。


ーーキン!!


「あぶっ!」


雷速の一撃を俺はなんとか躱す。


正直結構危なかった!!

俺は額にうっすらを汗を滲ませながらムサシを見つめる。


「ふーん。良く躱したね!自分の一撃を躱せるのなんて同じ6騎将や四星帝王くらいだと思っていたよ!やっぱり世界は広いねー!」


と、関心するムサシはまだまだ余裕がある表情をしながら麒麟を上段に構えて


「それじゃあ次いくよ……“カゲミツ流三ノ型”‘紫電冥豪’」


次の瞬間、ムサシは一瞬にして間合いを詰めると俺に向かって麒麟を振り下ろす。

先程のに比べて遅い攻撃に油断した俺は、それに合わせて無名の剣を振り上げた。


だが、これは悪手だった!!


ギン!!!


カンカラン!!


「ーーッ!!しまった!」


刀身を合わせた瞬間、俺は思わず無名の剣を落としてしまった。

俺は慌てて無名の剣を拾おうとしたが、右手に力が入らず仕方なく左手で拾い上げる。


(あー、右手しばらく使え無いわ!やべー)


それを見たムサシはムカつく笑みを浮かべながら


「どう?しばらく右手は使えないでしょ!」


と言ってきた。

“カゲミツ流三ノ型”‘紫電冥豪’は簡単に言ってしまえば兜割りの応用技で、打ち合った相手の腕を一時的に麻痺させる技だ。

まるで某カテキョー漫画に出てくる鮫剣士の使う技に似ているが、ムサシは刀身に雷属性の魔法を付与しているので、通常よりも麻痺が続く。圭太も本来ならば、麻痺のせいで全身が痺れたりする筈なのだが、そこはスキル状態異常無効によって防げている。


俺が右手を回復させていると、ムサシは麒麟を正眼に構え


「さて、そろそろ終わりにしようかな。“カゲミツ流六ノ型”‘因陀羅’」


ムサシが技名を叫ぶと麒麟に雷が纏われて行き、それは徐々にムサシの全身に及んでいった。


「うわー……どう見てもキ○アのじゃん!」


某ハンター漫画に出てくる○ルアの神速に似た技を使うムサシに少しだけロマンを感じながら俺は左手で剣を構える。


「それじゃあ行くよ!」


そう言ってムサシは雷の纏った状態で攻撃して来た。


ギン!


ゴン!


カン!


「チッ!」


片手しか使えない為、剣戟をさばくので精一杯の俺に対してムサシは


「ほらほら、どうしたのかな?さっきから防戦一方だけど?」


と言って煽ってくる。


「うるせー!くそ、雷のせいでビリっとくるのがうぜー!」


そう、ムサシが全身に雷を纏っているせいで接触したり、打ち合った時にビリビリと電流が流れてきて集中力を削っていく。


(あー!もうめんどくせー!!漫画みたいに剣士の真似事してみたけど、もうやめだ!!)


いい加減防御に疲れてきた俺は無名の剣をアイテムボックスに戻す。


「おや?もう諦めるんですか?」


ムサシは勝ち誇った表情をしながら聞いてきたので、俺は両手をぷらぷらしながら


「ああ。剣士としての勝負は文句無くお前の勝ちだよ!流石は6騎将だと言う所かな」


「ふん!負け惜しみかな?」


「いいや、純粋な称賛だよ。なんせここからは、剣士と剣士の勝負では無く……ただの一方的な蹂躙(ワンサイドゲーム)になってしまうからね!ゲートオブナイフ!!」


そう言って俺は、自分の後ろに【包丁召喚】で数百の包丁を召喚する。

すると、ムサシは焦った表情で


「巫山戯るな!!な、なんだその後ろのは?!貴様は一体何者なんだ?!」


そう言ってムサシは叫ぶ。どうやらこの包丁達のヤバさが分かったようだ。

激昂するムサシ対して、俺は穏やかな声色で答える。


「唯のコックだよ!そう、一流のね!……行け!」


次の瞬間、後ろで待機している数百の包丁がムサシに向かって飛んでいった!!


ザシュ!!


グシャ!!


ザク!!


と、数百の包丁がムサシの肉体を切り裂き、突き刺して行く。もちろんムサシもやられっぱなしでは無い。飛んでくる包丁を麒麟で叩き落としながら急所を防でいる。しかし多勢に無勢だけあって、徐々に被弾する数は増えて行き、250本程の包丁を飛ばした時には全身から血を流しながら片膝をついた。


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