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お金持ちになったよ!


新しいスキルの検証を終え、俺とカーラはエドワードの屋敷に帰る前に冒険者ギルドへと顔を出していた。理由はというと、王都に来る途中で倒したモンスター達の素材を換金するためだ。本来ならもっと早くにするべきだったのだが、カーラがドアを壊したり、エドワードと友人になったりと忙しくてすっかり忘れていた。


◆◇◆◇◆◇


冒険者ギルドに到着した俺とカーラは買取カウンターの方へと向かう。

通常は受付に寄ってから買取をしてもらうのだが、今回は特に依頼を受けたわけでもないし、別段金に困っている訳では無いのでそのまま買取カウンターへと直行した。


カウンターへ向かうと、そこには顔に傷のある初老の大男がいたので、俺はその人に声をかける。


「すみません。買取をお願いしたいのですが良いですか?」


すると大男は俺の事を一度見回した後


「お前さん。ここじゃあみない顔だな?」


と言ってきたので、俺は取り繕った笑みを浮かべながら


「ええ、つい最近王都に来たんですよ。あっ、申し遅れましたが俺はDランク冒険者のケイタと申します。それとこっちはカーラ、しばらく王都で活動する予定なのでどうぞよろしくお願いします」


俺が軽く頭を下げると大男は笑いながら


「おおーそうかそうか!ケイタにカーラだな、オイラは鑑定士のガッツってもんだ!よろしくな!」


「はい、よろしくお願いします。それでガッツさん、早速ですが素材の買取をお願いしたいのですが、なにぶん量が多いのですがどうしましょうか?」


するとガッツさんは不思議そうな顔しながら


「うん?それじゃあこっちの広い場所に出してくれ!」


そう言ってガッツさんは隣の部屋へと案内してくれたので、俺はそこにアイテムボックスの肥やしになっている素材を全て吐き出す。


「それでは出しますね」


ここで圭太は一つ、大きなミスを犯した。


この世界では、アイテムボックスのスキルを持つものはそれなりにいるが、その容量はどんなに良くても部屋一つ分程度しか無い。だが、圭太のアイテムボックスは女神が圭太の為にと容量が無制限になる様に改良してあるのだ。つまり、どんなに大きな物だろうと簡単に入ってしまうと言う事だ。実際、圭太のアイテムボックスの中には、肉や内臓、血など食材となる部分を取り除いたカーラが丸々入っているし、同じようにゴブリンやオーク、オークジェネラルにオークロードと言った2メートルを越えるモンスターたちが大量に入っている。


なので……


ドゴーン!!


「ありゃ?」


俺は思わず変な声を出してしまった。

予定していた素材のおよそ3割程度を出した段階で、満杯になってしまったからだ。

するとガッツは顎が外れるくらい口を大きく開けて


「はーーー????!!!」


と、ギルド中に響く大声で叫んだ。


◆◇◆◇◆◇◆



ガッツさんが叫んだせいで、受付嬢の人はもちろん、ギルドに居た冒険者たちまで集まってきて、俺の出した素材を見ていた。


すると若い冒険者が


「すげー!オークやゴブリンはもちろん、Dランクモンスターのハイオークやホブゴブリンにブラックウルフ、Cランクのテンペストウルフにオークロードまでいるぞ!どこの見本市だよ!」


と、はしゃぐ冒険者の横で腕を組んでいる冒険者が


「ああ、しかもそのすべてが一撃で討伐されている。素材の状態も綺麗だし、これを持ってきた奴は相当な腕だな」


「だな!」


一方、周囲で騒がしくなる冒険者達を他所に、受付嬢とガッツさんは何か深刻そうな表情をしながら話合いをしていた。


残念ながら良く聞こえなが、何やら昇格がどうとか、金額がどうとか面倒な話をしていたので、俺はカーラを連れて気づかれないように帰ろうとすると


「何、帰ろうしてるんですかケイタさん!ちょっとこっちにきてください!」


と言って、俺の肩を掴む受付嬢の人に止められ、俺とカーラは個室へと連れて行かれた。

連れて行かれた個室には既にギルドマスターのメルビン・テラスが座っていて、俺の事を睨みながら


「ふん。何やら騒がしいと思えばまたお主か?全く、お主は何故こう問題ばかり起こすのかね?」


「申し訳ありません」


「はぁ、もう良いわ。それよりもお主が持ち込んだ素材だが、あれは本当にお主が討伐したのか?」


と、質問して来たので


「ええ、そうですよ。ただ、半分はカーラがやりましたけど」


俺が答えるとギルドマスターは考え込んだ後


「ふーむ。そうか……よし、ならばお主は今日からCランク冒険者に昇格じゃ!そっちの娘もDランクにしてやろう!」


「ええ?!良いんですか?俺はギルドの依頼を受けた訳では無いのに」


「構わん!Cランククラスのモンスターを討伐できる者をいつまでも低ランクにしとく訳にも行かんのでな!だが買取の方は少し待ってくれ、オークやゴブリンはともかく、オークロードとなると流石に時間がかかるのでな!とりあえずすぐに換金できた分の金貨50枚だけ渡したくぞ!」


「えっ?!そんなにですか?」


「うむ。じゃが、オークロードとテンペストウルフの分は査定が終了してからお主の口座に振り込んでおくぞ」


「分かりました。では失礼します」


俺は軽く挨拶してから個室を後にする。


その後、受付で冒険者ランクの変更をした後、金貨50枚を受け取った俺とカーラはエドワードの屋敷へと帰る為、ギルドを後にした。



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