表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/22

傷心?幼馴染との登校


 姉さんが愛菜と戯れているのをしばらく眺めているとそろそろ学校に行かないといけない時間になっていた。


僕は部屋に戻り、制服に着替えていると後ろから


「きゃっ!」


と普段姉さんなら絶対あげることのない可愛らしい声が聞こえて僕はそちらの方を見ると愛菜が顔を覆っていた。


「それ..するくらいなら..下に降りてくれない?…」


「ごっ、ごめん!もうすぐ行かないとって思って紅呼ぼうと思たら見ちゃって、ごめんなさーーい!」


家に響き渡るほどの大きな声で謝罪を残して愛菜は下の階へと降りていった。


僕は、あれでも服殆ど着てるけどどうして愛菜は恥ずかしがったんだろうと思い下を向くと社会の窓口がフルオープンだったそれを見た時の僕の反応は


「きゃっ!」


だった。


















「お待たせ…ごめんね…」


「う、うんそんなに待ってないから大丈夫だよ?」


「いや、…そうじゃなくてあれ…」


「あーもう!どうして必死に忘れようとしているところでそんなこと言うんですか!」


「一応謝っておいた方…がいいと思って…」


「とにかく気にしないでいいです!ほら早く行かないと遅刻しますよ」


と僕の手を握って愛菜は歩き始めたのだけど、


「そっち学校と…真反対だよ…」


「あっ!ごほん!では気を取り直して出発です」


動揺が抜けきっていない愛菜が愛おしくてつい僕は口元が緩んでしまうが、彼女は前を向いているので気づかない。

それに彼女はより大切なことに気づいていない、僕は彼女がそれを知ってどんな反応をするのか学校に行く前から楽しみだった。




「昨日は…大丈夫だった?」


「ナンパのことですか?特に変な所も触られてないですし紅のおかげで大丈夫でしたよ」


「それは何より…」


「それにしても、紅は本当に強いですね。喧嘩も相手を殴ることなく終わっちゃいましたし、この間なんて全国に行った柔道部員を瞬殺したそうじゃないですか?保育園の時から凄いと思ってましたけど、最近はより凄くなりましたよね

何かあったんですか?」


「別に…大したことじゃないよ……どうせ愛菜は覚えてないだろうし」


「ん?何か言いましたか?」


「いや…ただの独り言」


「そうですか…そろそろ学校に着きそうですよ」


僕の独り言を聞き取れなかった愛菜は、僕が話す気がないのが分かったのだろう話題を変えてくれた。


「クラスは…違うけど…気をつけてね…」


「何を気をつけるんです?」


「蒼太…のこと」


「あっ、そうですね!大丈夫ですよ昨日で大分立ち直っていますから何とかなりますよ」


と引きつった笑みを見せてきた。僕は多分まだ完全に立ち直れていないのだろうと思い、今日一日は愛菜に蒼太を近づけないようにしようと決意した。

こんな引きつった笑みをするのは、困ったことがある時にするので多分合ってると思う。


ちなみに愛菜が引きつった笑みを浮かべているのは、完全に蒼太のことを忘れていたので「あっ、そういえばそんな設定でしたね」と紅に言われて思い出したからである。



校門に近づくにつれて周りの視線が僕らに集まってきた。

特に男子からの視線が凄い、おどれ何してんじゃボケと言わんばかりの殺気が込められている。

しかし、僕は蒼太と愛菜と一緒に登校しているので、こういった妬みの視線には慣れているので気にすることはない。


だが、愛菜は普段はそういった視線に無頓着で気にしていないけど、今日は2人だけの登校ということで蒼太に集まるヘイトが僕らに集まっているから気づいたようだ。


「紅、どうしてこんなに視線を感じるんでしょうか?

私何か変なことをしてますか?」


「それ…本気で言ってる…?」


「はい、そうですけど」


「じゃあ…ヒントをあげる…愛菜の手はどうして両方…塞がってるのかな…?」


「えっと、それは手持ち鞄で塞がってるからでしょうか?」


「ブブッー…それは普段ならの話…今日は違うよ…ほら…」


僕はそういうと、愛菜と朝からずっと繋いでいる手を持ち上げてやった。


愛菜はこれを見てようやく視線の理由が分かり、ボフっと頭から音が聞こえたかと思うと急激に綺麗な美白の肌を真っ赤にに染め上げた。


「ど、どうしてそんな大事なこと早く言ってくれなかったんですか!」


「だって…その方が弄りがいがある…と思って」


「……あーもう私ったらどうしてそんな幸せな時間を過ごせていたのに気づいていなかったのでしょうか!紅と手を繋ぐなんて機会滅多にないのに!」


と僕の予想通り愛菜は、独り言をぶつぶつと言いながら身を悶えさせているのを見て僕は愛菜はどんな表情をしていても可愛いなと思った。


まぁ、弄りたいと思うのも本心だけど、本当の理由は愛菜と手を繋ぎたいからなんだけど、これを言うのは流石の僕でも恥ずかしい。


だけど僕はこの気持ちが伝わるよう少しだけ手を握る力を強めた。









本日2回目です。

3回目は夕方にあげる予定です。


面白かったと言う方は、下をスクロールをして星を沢山入れてください。時間も殆ど取らないのでよろしくお願いします。


さらに時間があるよと言う方はレビュー、評価ブックマークの方をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ