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傷心?幼馴染が朝ウチに来た。


 昨日は愛菜を家に送った後僕は、シャワーを浴びて冷凍保存しておいたカレーを食べて寝た。


ピロリーン、ピロリーンとスマホのアラームが鳴っているので、重たい瞼をなんとか持ち上げてスマホのアラームを止めた。

時刻は5時前いつも通りの時間に起きる時間ではあるけど、昨日の出来事が余りにも濃密だったため身体はまだ休養を欲している。


が、せっかく小学生の時から始めているルーティンを崩すのが怖いので体に鞭を打ち、顔洗いに洗面台に向かった。


顔を洗ってリビングを覗くと、昨日飲みでベロンベロンに酔ったのかいつもは自室で寝ている姉さんがソファーで寝ていた。


ワイシャツのボタンは殆どが外れておりへその辺りは丸見えでこれでは風邪をひくのでタオルケットを被せておいた。


こんな、いかにもダメ人間みたいな状態ではあるけど保育園の先生として毎日頑張っているそうで、保護者と子供周りの先生から厚い信頼を得ているそうだ。まぁ姉さんは見た目は弟の僕から見てもよく、茶髪に染めたショートカットにくりくりとした目をしているので可愛い系の顔をしている。スタイルもモデル体型なためかなりモテるのだが、酒癖が悪いので彼氏は未だに居ない。


正直、保育園の話も嘘なんじゃないか?と思うけど仕事しているところを実際に見ていないので何とも言えないが、本当に心配である。


まぁ、特に失敗したという話も聞かないので多分大丈夫だろう。うん、多分。


と心に自己暗示をしつつ部屋に戻り僕は、ジャージに着替えて外に出た。

外はまだ太陽が出ていないため、肌寒い。とりあえず軽く柔軟をしてその場でジャンプをして、体を温め終えた僕はランニングを始めた。


これを始めたのは、小学卒業後の春休み宿題もなく手持ち無沙汰になっていた僕を父が誘いランニングをしたのがきっかけだ。


当時は、朝早く起きるのなんて苦痛でしかなかったため断ったが父がしつこかったので僕が折れた。そして始めてみると意外と楽しかった。朝の澄んだ空気や走っている間に感じる風の感覚が心地よく僕はそれ以来、朝のランニングがモーニングルーティンになった。


いつも通りのの走り慣れた川沿いの道を走り、映画館が入っている有名本屋さんのところまできたら走ってきた道を戻り家に帰った。


汗をかいたのでシャワーで体の汗を流し、風呂場を出ると7時前になっていたが先程と同じように姉さんは寝ていた。

今日も確か仕事だったので起こさないと遅刻だ。

はぁ、またかと溜息を吐きつつ姉さんの体を揺すった。


「んーー」


「起きて、姉さん..。遅刻するよ...」


「遅刻ー?だって今日ワタシ仕事ないはずだよ〜。」


と言いタオルケットにくるまり、また睡眠を続けようとするが僕は諦めない。


「他の先生が…息子さんの…参観日だから、今日は代わりに…入ったんでしょ?」


「そうだったーーーーー!!」


大きな声を出しガバッとタオルケットを勢いよく蹴飛ばした姉さんは目をクワッ!と見開いて起きた。



「もう、こんな時間早く準備しないと間に合わない!紅、朝ごはん頼むね?」


「うん…シャワー早くしてきなよ..」


「ごめんね?すっかり忘れてた。じゃあ私は超特急で準備するから」


「40秒で支度してね..」


「それは無理!結局あの映画も40秒以上絶対超えてるから!」


と僕にツッコミを入れた姉さんは脱衣所に向かったので、朝食の準備をする。めんどくさい、と言っても食パンをトースターに入れておきベーコンと目玉焼きを作り皿に出来た物を入れるだけなのでそんなに手間は掛からない。


丁度風呂場から出てきた姉さんはドライヤーを片手に椅子に座って食事を取り始めた。


「あはは、本当ごめんね紅。私が毎日言ったのに私が当日忘れるなんてね」


「別に…いつものことだから…いいけど…母さん達帰ってきたら怒られるよ…?あんなベロンベロン…になって帰ったら…」


「それは勘弁して欲しいなぁ〜。飲みは私の数少ない楽しみだからねやめられないよ」


「なら…少しは控えないとね…」


「はい。そうします〜」


姉さんは適当に流していつも痛い目にあうので、いつも通り両親にこってり絞られるだろう。と冷めた目で見ているとピンポーンとインターホンが鳴ったので僕が出た。


「はい…赤木です」


「ごめんね?こんな朝早くに紅と久々に一緒に学校に行けると思ったらいつもより早く着いちゃっいました♪」


「そうなんだ…僕まだ準備してないから…とりあえず上がりなよ…」


「じゃあ。お邪魔しますね」


可愛らしい声がインターホン越しに聞こえてきた。僕は愛菜のセリフに内心悶えながら、まだ僕は準備が出来ていないので家に上がってもらうことにした。


「誰〜?」


「愛菜だよ…」


「わぉ!愛菜ちゃんが来るなんていつぶりかな。会うのが楽しみだ!」


姉さんに誰か来たのかを伝え僕は玄関に向かった。

鍵を解除してドアを開けるといつも通りの僕の女幼馴染の愛菜がいた、けど普段持っていない手下げ鞄を持っていた。

僕はそれが気になったけど、まぁいっか、と思考を放棄して家に愛菜を入れた。


リビングに招くと、身支度を整え終えた姉さんが愛菜を待ち伏せしていたようで横から抱きついた。


「愛菜ちゃん!久しぶり。相変わらず可愛いなあ」


美白(みはく)さんこそ、お綺麗ですよ!高校生の私よりお肌艶々してますし本当羨ましいです」


「あはは、照れるねぇ♪それより愛菜ちゃんどうしたのこんな時間に普段はこっちに来ないのに、なんかあったの?」


「い、いや、特に何もないんです!何となく昨日、紅と今日朝一緒に登校しようってなったので来ただけで本当に!?」


「あっ!そういうことね♪ようやくか。楽しみにしてるよ?愛菜ちゃん」


「な、何のことですか!?本当に偶々なんですーー!」


朝から、仲良く戯れている美女と美少女を眺めながら僕はその光景を脳と目に焼き付けるのだった。










遅れて申し訳ない、大学が忙しくて執筆の時間が取れませんでした。今日は3話投稿するので許してください。



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