傷心?幼馴染に昼食に誘われる
深い眠りについた僕は、授業が3時間目の終わり頃になって目を覚ました。普段なら1時間で事足りるんだけど昨日は睡眠時間の3分の1を削っていたので致し方ないと思う。
三時間目の授業は、先生が教室にいないようなので自習なのだろう。僕はそれを確認すると二度寝を始めようとしたところで
「紅やった起きたのか、ヘッドホンで音楽を最大音量流しても起きなかったから、本当に死んじまったかと思ったぜ」
「ふわぁ…昨日は…色々あったから… 疲れたんだよ」
「それにしても、赤木は本当に幸せそうな顔で寝るよな」
雄紫が声をかけてきたので、二度寝は中止して相手をしているともう1人の友人である芥川 海も雑談に混ざってきた。
一応海の説明をしておくと、顔はイケメンでメガネをかけたインテリタイプで長身だ。確か180だった気がする。
しかし見た目通りのやつではなく以外フレンドリーな奴なので良く話している。
ちなみに彼は現在フリーで彼女はいない。彼はモテるのだが重度のドルオタなので彼女とのデートよりも推しのイベントを重視してしまうので彼女になった女子は不満を募らせてしまうためすぐに別れるからだ。
友人としてそれはどうかとも思ったけどこいつを矯正するのは無理なのは去年同じクラスだったので身に染みて理解している。
「本当だよな、紅なんて言うか無垢な子供の寝顔って感じがして起こし辛いんだよな」
「でも…さっきは…ヘッドホンで…大音量を流したって…言ってたけど?」
「そりゃ、お前某アニメ見たいに天使が舞い降りてきそうな台詞吐いてたら心配になるだろ」
「確かにな、赤木なら丸一日寝ていても不思議じゃない」
「前から…聞きたかったけど…君たち僕の…イメージって…どんなのさ」
睡眠が好きな僕でも流石に丸一日は無理だ、出来て20時間位だ。あれ、これ実質1日じゃん。と軽く自分に驚愕していると2人から返答が帰ってきた。
「睡眠命のマイペース野郎」
「エネルギー効率の悪いハイスペックな奴」
うわぁ、なんて言うか否定できないのが悔しいくらい的を得ているのでコメントしづらいな。グゥの音も出ないと言うのはこう言うことだろう。
「はぁ…辛辣な評価なのに…言い返せないのが…辛い」
「そりゃ、日頃の生活を見返してみろ。お前殆ど寝てるからしょうがないだろう?逆にどう思われてると思ってたんだよ」
「ハイスペック…イケメン…性格パーフェクトの…非の打ちどころもない…完全無欠の少年」
「性格以外はその通りだが、紅お前一昨日の体育の授業の時のあれは中々性格悪かったぞ」
「?…あれは…普通じゃない…みんなが取れる…ところにパスしてたし…」
「確かにそうだったけどよ、どれも全力で走ってギリギリなところばっかだからボールを取るこっちの体力がゴリゴリ削れたぞ!」
「ああ、側から見てもあれは部下達を馬車馬のように働かせる上司だったぞ」
今話ているのは、一昨日のバスケの授業で試合をすることになって試合に勝つために僕が厳しいパスを出していたことだ。別に取れるよう調整してるだけ感謝して欲しいくらいなんだけど雄紫達にはキツイようなので次から優しめにしよう。
「次から…善処します」
「マジでそうしてくれよ!こっちは毎回あれだと身がもたないからよ」
割とガチトーンで雄紫に頼まれたので本当に気をつけよう。
話が一区切りしたところでチャイムが鳴ったので、会話を中止した。別に僕は続けてもいいんだけど三時間目の終わりは購買でパンが売り出される時間なので、昼ごはんを持ってきてない人はこの時間しか、昼食を確保することができない。
あのパンを奪い合う戦場化する前に教室を出たいので、その人達の邪魔をしないように他の人は席に着くのだ。
そういえば僕弁当持ってきたっけ?朝バタバタしてて持ってきてないような気がする。そう思い鞄を見ると案の定入っておらずどうしたものかと悩んでいると、教室では普段話かけてこない愛菜が話しかけてきた。
「紅、今日お昼一緒に食べませんか?」
「…どうしたの急に」
「朝学校に行く前弁当が家の中に見当りませんでしたから、今日はないんじゃないかと。今日は私沢山作ってきたので私1人では食べきれないんですよ」
「そういうことなら…御馳走になろうかな」
「本当ですか!じゃあまた後誘い来ますので楽しみにしててください」
と最後にその言葉を残して、スキップをしながら自分の席に帰っていった。
僕はその後ろ姿を見ながらあれ、でも普段一緒に食べてる友人はどうするんだろうと疑問を持つのだった。
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