はるのね、
はるのね、
早めのはるの 気温はただ やさしくて
昇って降りる 水の粉のように
ひらびらと散った 桜の花は
ピンクいろの じゅうたんを 及ぼし・・
次の季節は まだまだ 遠く、
窓から いりくむ 風の匂いで
しあわせな気持になれる
社通いの いつもの道は
歩む 数歩で 心地が 良くて・・
次の 季節は まだまだ とおく
私の胸を 打つあの人の声
・・ああ、こんな時には 大嫌いな人も
大好きな人も 笑ってる気がする
何も ゆるせそうな 感懐を 春が くれた
忙しい時に 心にゆとりを 注ぐような
春は無償よ 風は無償よ
夏や 冬を 乗り越えて来た
愛は無限よ 声は無限よ
彼方に広がる この森よ
・・あの人に きおんを分かちに 行くよ