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【第5話】メロン

『転猫』第5話:メロン お楽しみください!

グレン:『ミユ。まさかシルビアがその守り神の1人だ!なんて言い出さないよな』


ミユさん:【まだ確信はないですが、その可能性は十分ありえるかと...】


ミユさん:【その可能性は十分ありえるかと...】


ミユさん:【十分ありえるかと...】


ミユさん:【ありえるかと...】


グレン:あぁぁー!!


グレン:んなこと、シルビアにあるかよ!


グレン:シルビアは普通の無垢な少女だ。


グレン:そして俺があの話を聞いてから早くも一週間が経とうとしている。


グレン:おじさんやミユさんのおかげもあって、大分俺とシルビアもこの家に慣れてきた。


グレン:でも、やっぱり脳裏に浮かぶんだ。


グレン:それに、これ以上おじさん達に迷惑かけたくない。


おじさん:(おい、グレン!)


グレン:『は、はい!』


おじさん:(最近元気ないぞ。何かあったのか?)


グレン:『いえ!俺はいつでも元気ですよ!!』


おじさん:(そうか...ならいいんだが)


おじさん:(この定食は3番テーブルさんに頼むぞ)


グレン:『了解です!』


おじさん:(..........).


グレン:『今日も終わったァー!』


おじさん:(グレン!今日も助かった。欲を言えばずっとここで働いて欲しいぐらいの仕事っぷりだ!)


グレン:『自分なんかまだまだですよ!』


グレン:『........』


グレン:『おじさん。今日の夜空いてますか?』


おじさん:(なんだ。夜の誘いか?悪いが俺はそっち系じゃない)


グレン:『いや。おじさんとミユさんと俺の3人で話が...』


おじさん:(そうか。シルビアちゃんはどうするんだ?)


グレン:『シルビアは寝かせます。その後でお願いします』


グレン:『それと、このことはシルビアには言わないでください』


おじさん:避けてるわけじゃなく、シルビアちゃんには言えない何か重要な事情があるんだろう。


おじさん:(分かった。男と男の約束だ)


グレン:『ありがとうございます』


グレン:おじさんには遅かれ早かれこのことを言うべきだと思ってた。


グレン:ミユさんには伝えてあるし、あとはどう伝えるか、だよな。


〈コンコン〉


グレン:『ミユさん。入りますよ?』


ミユさん:【今着替えてるんで少し待ってください】


グレン:『了解です』


シルビア:「ねぇ!ミユ」


ミユさん:【なーに。シルビアちゃん?】


シルビア:「何でミユには大きなメロンが2つも付いてるの?」


グレン:『ぶはっ!』


グレン:『ゲ、ゲホッゲホッ....』


グレン:アイツなんてこと聞いてんだ...


ミユさん:【キャー!】


〈ドンドン〉


グレン:『ミユさん?!ミユさん?!』


シルビア:「これメロンと違って柔らかいよ?」


グレン:『シルビアァァァ!!!』


グレン:『ミユさん!悪い入るぞ!』


ミユさん:【グレンさん?!ダメです!今は本当にダメです!】


グレン:このままではミユさんが危ない


グレン:『待ってろ!ミユさん!!』


〈ガチャ...〉


〈バーーーン!〉


グレン:『ミユさん!大丈夫ですか?!』


グレン:『..........』


グレン:そこには全裸のミユさんに正面から抱きついているシルビアの姿があった。


グレン:『こ、これは違うんだ』


ミユさん【........】


グレン:『俺はミユさんを助けようと...』


グレン:『ほら!シルビア行くぞ』


シルビア:[このメロン凄いんだよ!グレンも興味あるでしょ?]


グレン:『おまっ、バカ!』


ミユさん:【プルプルプルプル】


グレン:『違っ、違う!違うんだ!!』


グレン:俺は必死に赤面のミユさんを納得させようとしたが


ミユさん:【キャァーーーーー!】


〈ペッチーン!!〉


グレン:『イッタァァーーー!』


グレン:『早く!早くシルビア行くぞ!』


〈ガチャ!〉


〈バタン!〉


グレン:『めっちゃ痛い....』


グレン:多分俺の頬には赤くなった手形が付いてる


シルビア:「何でグレンのほっぺに手形付いてるの?」


グレン:『お、お前なぁ』


シルビア:「?」


グレン:『シルビア、今日だけは許さいぞ!』


シルビア:「??」


〈ガチャッ〉


ミユさん:【もじもじ】


ミユさん:【さっきはごめんなさい。ビックリしちゃって】


グレン:『いやいやいやいや』


グレン:『何でミユさんが謝るんですか?!』


グレン:『悪いのは俺とシルビアです!』


グレン:『ごめんなさい』


グレン:『ほら、シルビア謝れ』


シルビア:「???」


ミユさん:【もういいですよ♪】


グレン:『で、でも』


ミユさん:【それよりもグレンさん。何か私に用があったんでょ?】


グレン:『おじさんが夜ご飯だって』


シルビア:「ほんと?!」


グレン:『あぁ。本当だ』


グレン:シルビアはご飯と言う言葉に敏感だからな


グレン:『先におじさんとこ行ってご飯食べててくれ』


ミユさん:【分かりました】

シルビア:「分かった!」


グレン:『ミユさんお話があります』


ミユさん:【シルビアちゃん。ちょっと先行ってて♪ 忘れ物しちゃったから】


シルビア:「分かった!」


〈ドタドタドタドタドタドタ〉


グレン:『今日おじさんに伝えようと思う』


ミユさん:【そうですか。分かりました】


ミユさん:【では私はシルビアちゃんを寝かしつけてから合流します】


グレン:『お願いします』


《1階:リビング》


シルビア:「2人ともはやくはやくー!」


グレン:『いただきます!』

シルビア:「いただきまーす!」

ミユさん:【いただきます♪】

おじさん: (いただきます!)


グレン:『おっ!きょうの料理は特に豪華だな』


おじさん:(知り合いが肉やら魚やら野菜やら沢山くれてな!)


ミユさん:ホントだ!今日の料理は一段と美味しい♪


おじさん:(嬉しいこと言ってくれるじゃないか!)


おじさん:(シルビアちゃんはどうだ?美味しいか?)


シルビア:「おっちゃんの料理は全部美味しい!」


おじさん:(しくしくしくしく)


グレン:『おじさん何泣いてだよ』


おじさん:(シルビアちゃんもいい子に育って...シクッ)


グレン:『実の親みたいに言うんじゃない!』


ミユさん:【お父さんとグレンさん随分仲が良くなったんじゃないですか?】


おじさん:(元からだよな!グレン!!)


グレン:『そうだぞ!ミユ!!』


おじさん: (ガーハッハッハ!)

グレン:『ハッハッハッ!!』


シルビア:「もぐもぐ。???」




グレン:『ミユさんと一緒に風呂入ってこいシルビア』


シルビア:「このテレビ、面白い....」


グレン:『じゃあ、それ終わってから入ってこい』


シルビア:「分かった!」




シルビア:「あー!面白いかった!!」


ミユさん:【じゃあ、シルビアちゃん!入ろ♪】


グレン:『シルビア。メロン触って迷惑かけたらダメだからな』


おじさん:(メロン?メロンなんてどこにあるんだ?)


グレン:『いやいやいや!何でもないです』

ミユさん:【お父さん何でもないよ!】


グレン:シルビアの爆弾発言は悪意が無いから、怒るに怒れないんだよな....


ミユさん:【では入ってきます♪】


グレン:『はいよ』


グレン:『おじさん!洗い物手伝いますよ』


おじさん:(すまんな!)


グレン:洗い物が終わり食卓に座って待っていると、風呂の戸が空きドア越しにふたりの声が聞こえた


シルビア:「やっぱりミユのメロンすごいね!」


ミユさん:【そんなことないよ~】


シルビア:「シルビアもいつかミユみたいになれるかな....」


ミユさん:【シルビアちゃんもきっと大きくなるよ!】


《一方その頃食卓では》


おじさん:(...........)


グレン:『............』


グレン:シルビアの爆弾発言のせいで気まづいじゃねぇか


おじさん:(...........)


グレン:『.............』


〈ガチャ〉


ミユさん:【どうしたんですか?2人とも無言でそんな顔して】


シルビア:「喧嘩でもしたの?」


ミユさん:『グレンさんとお父さん喧嘩したんですか?!』


グレン:『いや、違う』

おじさん: (いや、違う )


ミユさん:【それなら安心ですね!】


ミユさん:【シルビアちゃん!2階に上がろっか♪】


シルビア:「うん!おやすみおじさん!」


おじさん:「おやすみ。また明日な!」


グレン:『シルビア』


シルビア:「なーに?」


グレン:『俺にはおやすみの挨拶ないのか?』


シルビア:「あっ、忘れてた!おやすみグレン」


グレン:『忘れてたって....あぁ、おやすみシルビア』


「バタバタバタバタ」


グレン:また2人きりになった。


おじさん:(グレン)


グレン:『は、は、はいっ!』


グレン:変に焦ってしまった。


おじさん:(お前さんも思春期の男だろ。ミユ可愛いだろ)


グレン:『え?』


グレン:俺はおじさんの思わぬ発言に変な声で反応してしまう


おじさん:(なんだ、可愛くないのか)


グレン:『いやいやいやいや、もちろん可愛いですよ!』


おじさん:(やっぱりそうだろ~!)


おじさん:(なんて言ったって、俺の娘だからな!)


おじさん:(ガーハッハッハ!)


グレン:『そこから数10分おじさんにミユさんの自慢を聞かされた』


ミユさん:【遅くなりました!】


グレン:『お疲れ様です。それでは本題と行きましょうか』


おじさん:(始めてくれ)




グレン:『というわけなんです』

ミユさん:【というわけなんです】


おじさん:なるほどな....


グレン:『旅人と騙してて申し訳ありませんでした』


おじさん:(グレン)


グレン:『はい』


グレン:俺は殴られる覚悟で手を握った


おじさん:(大変だったんだな)


グレン:『はい....ってえ?!』


グレン:『おじさんは俺のことを怒らないんですか?』


おじさん:(俺は旅人だからお前を助けたんじゃなく、困ってたから助けたんだ)


おじさん:(助け合うのは人として当たり前の事だ。実際に店も手伝ってくれて、俺も助かってる)


グレン:『おじさん....』


おじさん:(やっぱり、旅に出るのか?)


グレン:『そのつもりです。旅をするうちにここに来た理由がわかるかもしれません』


おじさん:(そうか....)


おじさん:(グレン。今の現国王ルシファーが行う国の政治は絶対君主制と言って、全ての権限は国王であるルシファーにあるんだ)


グレン:『はい』


おじさん:(そのため、今の政治に反対するような声を上げるとそれを見掛けた人によって通報されて、国の裏切り者として処分されるんだ)


おじさん:(だから、民衆の前ではルシファー様又はルシファー国王と呼ぶんだ。分かったな?)


グレン:『分かりました』


グレン:『..........』


グレン:『って、その政治に反対するような意見を話したのにそれは大丈夫なんですか?』


おじさん:(いくらそうであっても、ミユがずっと調べてきたことに実がなったんだ)


おじさん:(これはミユの努力の結晶なんだ!俺からもお願いします)


グレン:『分かりました』


おじさん:(シルビアちゃんも連れていくんだよな)


グレン:『そのつもりです。シルビアには上手く話して手伝って貰おうかと』


おじさん:(そうか...そうだよな!)


グレン:『じゃあ、明日に向けて寝ますね!』


グレン:『おやすみなさい!』


ミユさん:【おやすみなさい♪】

おじさん: (おやすみ)


グレン:おじさん。やっぱり悲しそうにしてたな...


グレン:家を出る前に何かプレゼントを上げれたらな....


【第5話】メロン(完)

【転猫】第5話:メロン いかがでしたか?


おいシルビア、そこ代われ!と思った方々へ

私と同じです。


つまりは変態です。


おじさんにわけを説明し、本格的に旅を始めることが決まったグレン。


【次回】第6話:家族 お楽しみに!


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