【第15話】再出発
【転猫】第15話:再出発
グレン:俺たちが森を出た時にはすでに捜索は終わって、いつもの静かな森に戻っていた。
グレン:今からガリアの紹介も兼ねて久しぶりにおじさんの店に顔を出しに行こうと思う。
街人:(ボソボソ)
グレン:『......』
グレン:『ガリア、お前服はどうした』
ガリア:「え?服着てるじゃん」
グレン:『上は少しダボっとしたTシャツだからまだ分かる』
グレン:『下に履いてるのはパンツのみってどういうことだよ!』
ガリア:「いつもは何も着てないから今日はまだマシなほうだよ」
グレン:『お前のせいで道行く人に俺が変な目で見られてるんだよ!』
ガリア:「?」
グレン:『はぁー、分かった』
グレン:『とりあえず服買ってやるから店教えてくれ』
シルビア:『私には買ってくれないの?』
グレン:『お前は必要ないだろ』
シルビア:「.......」
グレン:『そのワンピースすごい似合ってるし可愛いぞ』
シルビア:「本当?!」
グレン:『嘘じゃない』
シルビア:「そ、そんな//こんな所で告白されても...//」
グレン:『はいはい、とりあえず店探すぞ』
グレン:最近ようやくシルビアの扱い方を覚えた。
グレン:こうでもしないと正直やっていけないからな...。
グレン:『まっ、可愛いのは本当だけどな』
シルビア:「え?」
グレン:『いや、何もない』
グレン:『とりあえず店を見て回るか』
ガリア:「おー!」
〈チャランチャラン♪〉
グレン:『すいません』
定員:(はい、何でしょう?)
グレン:『この子に似合う服装ってどんな感じですかね?』
店員:(何か好みとかってありますか?)
ガリア:(長ズボン嫌い!出来るだけスースーした服装がいい)
定員:(それでしたら、丈が長めのTシャツにショートパンツの組み合わせなんてどうしょう?)
グレン:『ガリア、好きなの選んで試着してこい』
ガリア:「うん!」
シルビア:「......」
グレン:『シルビアどうかしたのか?』
シルビア:「私、先にミユのところに言ってるね」
グレン:『お、おい!お前』
〈チャランチャラン♪〉
グレン:『やっぱりシルビアも何か欲しかったのかな...』
ガリア:『グレン見て!いいでしょ!』
グレン:『おっ、結構いいんじゃないか?』
定員:(Tシャツの丈でショートパンツを隠すコーデが最近流行ってるんですよ)
グレン:『へー、そうなのか』
グレン:『こいつも気に入ってるみたいなんでコレください』
グレン:『あっ、あとこれもお願いします!』
定員:(かしこまりました)
グレン:『このまま着て帰るんでそのまま会計お願いします』
定員:(ありがとうございました)
〈チャランチャラン♪〉
グレン:喜んでくれるかな...
ガリア:「そういやシルビアは?」
グレン:『先に店を出て家に向かった』
ガリア:「これから誰かの家に行くって言ってたけど、どんな人?」
グレン:『俺たちがどこから来た誰かも分からないのに暖かく迎えてくれたいい人だ』
ガリア:「だからシルビアはあんなに笑顔だったんだな」
グレン:実際シルビアにとっておじさんやミユさんは第2の親になってる。
ガリア:「待ちきれずに1人で家に向かうなんて相当楽しみだったんだろうね」
グレン:『そうだといいが...』
グレン:『よしっ!着いたぞ』
ガリア:「ちょ、ちょっと待って」
グレン:『え?』
ガリア:「気持ちを落ち着かせるからドアを開けるのを少し待ってくれ」
グレン:『何をいまさら緊張してんだよ』
ガリア:「そりゃ、誰だって緊張ぐらいするだろ!」
グレン:『確かにそうだが安心しろ、そこまで緊張するほど怖くない』
〈ガチャ〉
おじさん:(おっ、グレン!久しぶりだな)
グレン:『お久しぶりです!』
おじさん:(ずいぶん大きくなったんじゃないか?)
おじさん:(それに子供まで出来ちゃって)
グレン:『いきなりボケるのやめてくれませんか笑』
グレン:『こいつは旅の途中で出会って名前はガリア』
おじさん:(嬢ちゃんよろしくな!)
ガリア:「よ、ヨロシクオネガイシマス」
グレン:そんな、緊張しなくても...。
ミユさん:【グレンさん、おかえりなさい】
グレン:『ミユさんお久しぶりです』
ミユさん:【その子は、グレンさんの子供ですか?】
グレン:『ミユさんまで、さすが親子だ』
グレン:『いや、こいつはガリアで旅の途中で出会ったんだ』
ミユさん:【ガリアちゃん!宜しくね♪】
ガリア:「ヨロシクオネガイシマス!」
グレン:『それからミユさん、少しお話が』
ミユさん:【ガリアちゃん?シルビアちゃんはお店の裏にある公園で遊んでるから一緒に遊んでおいで♪】
ガリア:「うん」
〈タッタタタタタタ〉
ミユさん:【とりあえず立ち話もあれなんで部屋までどうぞ】
グレン:『助かります』
ミユさん:【それで、お話とは?】
グレン:『この街の森に捜索依頼が出されたことは知ってますよね?』
ミユさん:【もちろん知ってます】
グレン:『その捜索が行われた森に偶然テント張って泊まってたんです』
ミユさん:【大丈夫でした?!】
グレン:『一般の方は捜索中森には入れないと言われたのですが簡単に引くわけにも行かないんで回り道をして森の中に入ったんです』
ミユさん:【はい】
グレン:『スキを見て必要なものだけを持って森を抜けようと思ったんですが、シルビアが見つけたんです』
ミユさん:【何をですか?】
グレン:『神殿を...』
ミユさん:【それは、ほ、本当ですか?!】
グレン:『はい、それで奇跡的に助かったんですが...』
グレン:『ガリア曰く私が守り神!って言ってました』
ミユさん:【やっぱりあの話は本当だったんですね!】
グレン:『そうみたいですね』
ミユさん:【それより本当良かったです】
グレン:『え?』
ミユさん:【ずっと心配していたんですよ】
ミユさん:【グレンさんやシルビアちゃんが無事かどうかって】
グレン:『何を言ってるですか!死ぬわけないじゃないですか笑』
ミユさん:【.......】
グレン:『ミユさん?』
ミユさん:【グレンさん、私も旅に連れて行ってください!】
グレン:『と、突然どうしたんですか?!』
ミユさん:【私ずっと不安で、自分が言い出した話なのにグレンさんやシルビアちゃんに任せてる自分が申し訳なくて...】
グレン:『ミユさんの身にもしも何かあったら大変ですし...』
ミユさん:【それはグレンさんもシルビアちゃんも同じです!】
ミユさん:【だから、だからお願いです!私を連れていってください】
グレン:『.......』
グレン:『とりあえず頭を上げてください』
ミユさん:【.......】
グレン:『それでミユさんがいいなら俺は大歓迎です』
ミユさん:【本当ですか?!】
グレン:『その代わりちゃんとおじさんに説明してくださいね』
ミユさん:【はい!】
グレン:『じゃあ、俺はリビングに行きますね』
グレン:『それじゃあまた後で』
ミユさん:【はい♪】
グレン:そうミユさんに告げドアに向かって歩き出した時。
グレン:『うわっ!』
ミユさん:【キャッ!】
グレン:『いたたたた』
〈コンコン!〉
シルビア:「入るね!」
〈ガチャ〉
シルビア:「.......」
シルビア:「ミユさんを押し倒して何してるの?」
グレン:『こ、これは違うんだ!』
シルビア:「何が違うの?」
グレン:『コードに足を引っ掛けちゃって』
シルビア:『あっ、そうそうおじさんがご飯だって!』
グレン:『そうか、スグ行く!それとシルビア』
シルビア:「なーに?」
グレン:『後で話があるからご飯のあと付き合ってくれ』
シルビア:「うん分かった」
グレン:『あっ、ミユさんごめんなさい!』
ミユさん:【いえ!ビックリしましたけど大丈夫です】
グレン:『リビングに行きましょうか』
ミユさん:【そうですね】
ガリア:「遅い!何かあったの?」
シルビア:「グレンとミユさ」
グレン:『いや!何にもないぞ!』
グレン:『おじさんの美味しい手料理楽しみだなー!』
おじさん:(グレン、嬉しいこと言ってくれるじゃないか!)
グレン:『それじゃあ』
グレン:『いただきます!』
シルビア:「いただきまーす!」
ガリア:「いただきます?」
ミユさん:【いただきます♪】
おじさん: (いただきます!)
グレン:『やっぱ美味しいな!』
シルビア:「グレンの作ったご飯とは比べ物にならないよ!」
グレン:『そりゃあな笑』
おじさん:(リアはどうだ?)
一同:(......)
ミユさん:【もしかして、ガリアちゃんのこと?】
おじさん:(そうだった、ガリアだ!)
ガリア:「すごく美味しい」
グレン:『でも、リアって良くないか?』
シルビア:「うん!すごく良い」
ガリア:「え?」
ミユさん:【そうですね♪】
グレン:『じゃあ、ガリアのあだ名はリアで決定だな』
ガリア:「う、うん!ありがと?」
おじさん:(さぁ、どんどん食べていいからな!)
グレン:『ふぅー、食った食った』
シルビア:「リア!一緒にテレビ見よ!」
ガリア:「テレビ?」
ミユさん:【すごく面白いよ♪】
ガリア:「じゃあ、少しだけ...」
グレン:『ミユさん!俺は風呂入って寝るんでシルビアとリアをお願いします』
ミユさん:【分かりました!】
グレン:汚れた体を洗い、風呂に浸かる
グレン:『あー、風呂はやっぱり温かいな』
グレン:そうか、こうしてちゃんとした形で風呂に入るのは久しぶりか。
グレン:本当はゆっくりしたいが色々とあるから少しだけ体を温めて風呂を出るか。
グレン:俺は風呂を上がりタオルで体を拭いてリビングに出る。
グレン:『シルビア!こっちに来てくれ』
シルビア:「うん!」
グレン:『これ、お前に』
シルビア:「うわぁー!ありがとう♪」
グレン:『お前、これ欲しそうにずっと眺めてただろ?』
シルビア:「えへへへ、バレた?」
グレン:『そりゃな、あんな急に飛び出されたら嫌でも気づくよ』
グレン:『とりあえず俺は寝るからミユさんに迷惑かけないようにするんだぞ』
シルビア:「わかった、おやすみ!」
グレン:『おやすみ』
グレン:俺は階段を上がって部屋のベッドに入る。
ガリア:「キャハハ!」
グレン:下からはリアの笑い声が聞こえる。
グレン:リアは人と接することにあまり慣れてなかったみたいだけど、ミユさんやおじさんのおかげもあって多少慣れてきたみたいで良かった。
グレン:俺は目を閉じて寝ることにした。
シルビア:「グーレーンー、起ーきーてー!」
グレン:『ん?、もう朝か?』
シルビア:「そうだよ!」
シルビア:「そうそう!ミユも旅に付いてきてくれるみたい!」
グレン:『そうか、そりゃ良かった』
シルビア:「ほら、朝ごはん食べるよ!」
グレン:俺は強引に手を引かれリビングに向かうとすでにみんな朝ごはんを食べ始めていた。
ミユさん:【おはようございます♪】
グレン:『シルビアから聞いた、おじさん何だって?』
ミユさん:【グレンさんがいるなら大丈夫だ!って言ってくれました】
グレン:おいおい、なんだその謎の信頼感は...
おじさん:(そろそろ店開けるから、グレンも早く食べちゃいな)
グレン:『はい、いただきます!』
おじさん:(簡単な物ですまないな)
グレン:『いえいえ、とんでもないです!』
おじさん:(それは良かった)
グレン:『ごちそうさまでした!』
グレン:『よしっ、そろそろ出るか』
ミユさん:「私達も準備万端ですよ♪」
シルビア:『グレンから貰ったネックレスも付けたよ!』
グレン:俺がシルビアにあげたのは太陽をモチーフにしたネックレス
グレン:『おじさん、それじゃ俺たち行くわ』
おじさん:(そうか...グレン)
グレン:『はい』
おじさん:(ミユを頼んだぞ!)
グレン:『任せてください、ミユさんは俺が守ります』
グレン:『もちろん、シルビアやリアも』
おじさん:(これなら安心だ!)
グレン:『それじゃあ』
〈ガチャ〉
グレン:俺たちは手を振るおじさんに別れを告げ家を出る。
【第15話】再出発(完)
【転猫】第15話:再出発 いかがでしたか?
心強いミユさんと改めて旅に再出発することになったグレンたち。
【次回】第16話: お楽しみに!
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