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【第12話】神殿:脱出編(グレン視点)

【転猫】第12話:神殿(脱出編グレン視点) お楽しみください!

グレン:それにしても困ったことになったな...。


グレン:こんなに罠がすごいとはな。


グレン:正直ミユさんの警告を甘く見てた。


グレン:下手したら俺たち死んでるぞ...。


グレン:いつまでたっても同じ景色が続いて終わりが見えないし。


グレン:『あぁー、もうやってらんねぇよ!』


〈やってらんねぇよ!〉


〈らんねぇよ!〉


〈ねぇよ!〉


グレン:『.......』


グレン:音が反射したな。


グレン:ということはもうそろそろ行き止まりかまた扉があるということだろう。


グレン:それにしても、よくこんな大きな神殿を作ったよな。


グレン:もし地上に作ってたら、間違いなく壊されてただろうな。


グレン:こんな罠だらけの神殿なんて。


グレン:そうこう言ってるうちに着いたのはいいが...


グレン:『扉か...』


グレン:見たところ、今回の扉には問題による鍵はかかってないみたいだし一安心だな。


〈ギィィィ〉


グレン:『な、なんだよ...』


グレン:『まだ続くのか??』


グレン:ここになんかうっすらと書いてあるな。


グレン:『ここまでたどり着けた勇敢な戦士へ』


グレン:『この迷路内にはたくさんの罠が仕掛けられてます』


グレン:いや、ここに着くまでに下手したら死んでたわ。


グレン:『罠を回避できなければ死』


グレン:『迷路から逃げたら脱出出来ずに死』


グレン:『これを持って迷路に挑みなさい』


グレン:こんな石ころ渡されても、1ミリも安心できないんだが...。


グレン:『ここに来て迷路か...』


グレン:まぁ、やる他ないよな。


グレン:脱出は死と隣り合わせだが。


〈バシッ!〉


グレン:『よしっ!』


グレン:手で顔を叩いて気合を入れる。


グレン:母さんや父さん、シルビアにミユさん、おじさんには申し訳ないが死んだらその時だ。


グレン:とりあえず今は目の前の迷路をクリアすることだけを考えることにしよう。


グレン:にしても最初からこの道えらい長いな。


グレン:さっきから歩いてるけど全然先が見えない。


グレン:おっ、左に行ける道が見えてきた。


グレン:その先に右に行ける道もあるが、まず手前からせめてみることにしよう。


グレン:そう思い左に曲がろうと足を踏み込んだ瞬間


〈シュッ!〉


グレン:『あ、、、』


グレン:お、おれ、生きてるよな?


グレン:足を踏み込んだ瞬間目の前を数10本の矢が通り過ぎていった。


グレン:あと1秒踏み込むのが早かったら、間違いなく矢が刺さって死んでただろうな...


グレン:そんなこと想像したくない。


グレン:『はぁー』


〈ガチャ〉


グレン:『え、嘘だろ?!』


〈ゴロゴロゴロゴロ!〉


グレン:俺に迫ってきてるのは大きな岩


グレン:それが何かの拍子に突然前方から転がってきたわけだが。


グレン:『絶対この長さ狙っただろ!!』


グレン:両端に逃げ込める隙間もないため入口付近まで全力で走る。


グレン:下り坂でないことが何より助かった。


グレン:いや、今はそんなこと考えてる暇はない。


グレン:とにかく今は全力で走り抜ける。


グレン:ただそれだけだ!


グレン:『間に合えぇー!!』


〈........〉


グレン:『........』


グレン:音が止ん...だ?


グレン:『はぁー、助かったー』


グレン:さっきの岩はどこにいったんだ?


グレン:まさかプロジェクションマッピングとか言ったら俺泣くよ?


グレン:『......』


グレン:そうか、今は冗談なんて言える状況じゃなかったな。


グレン:自動的に床でもひらいて落ちるようになってんのかな。


グレン:まぁ、とりあえずこれで一安心だ。


グレン:俺はまた長い通路を進んで、先程矢が飛んできた場所へ戻る。


グレン:まぁ、さすがに2回目は


〈シュッ!〉


グレン:まさか...


〈ゴロゴロゴロゴロ!〉


グレン:『そりゃないだろー!』


〈ズタズタズタズタ!〉


グレン:『はぁはぁはぁ』


グレン:まさか2回目も同じ目に遭うなんて...。


グレン:センサーで罠が発動しているとなれば、最初の曲がり角で矢を回避したら瞬時にそこを曲がって身を隠すのがとりあえず1番の攻略法か?


グレン:まず、曲がり角付近まで近づいて。


グレン:ここに踏み込めば矢が出るはず。


〈シュッ!〉


グレン:『今だ!』


〈ゴロゴロゴロゴロ〉


グレン:よしっ!これで先に進めるな。


グレン:ここは行き止まりだし、奥に向かうか。


〈バン!〉


〈ゴロンゴロン...〉


グレン:『痛った!』


グレン:俺は何かに押された衝撃で地面に強く体を打ち付けた。


グレン:『いたたた、なんだよ急に?!』


グレン:そう言いながら後ろを振り向く。


グレン:俺の背中を押した正体は


グレン:『なんだこれ?』


グレン:拳の形をしたクッション。


グレン:これもセンサーで反応するタイプの罠、恐らくバネの力を使って押し出してるな。


グレン:これ、打ちどころが悪かったら間違いなく死んでる。


グレン:俺が何回転したか...。


グレン:擦り傷程度の軽傷で済んだのは不幸中の幸いと言ったところか。


グレン:それほど威力は強く出来てるんだろう。


グレン:俺は立ち上がり進み出すと絶望した。


グレン:『行き止まり...だと』


グレン:道を見落としてる?


グレン:そんなはずない、道は他に一つしかなかった。


グレン:そこも奥までちゃんと確認してここに来たんだ。


グレン:『......』


グレン:この石ころを壁に投げつけると案外簡単に壁が壊れるとか?


グレン:『フンッ!』


〈コロコロコロ〉


グレン:そんな簡単に壊れたら苦労しないよな笑


グレン:『......』


グレン:石で壁を壊す...


グレン:あの岩なら壊せるんじゃないか?


グレン:あんなスピードの岩を人間が受け止めて横に流すなんて無理な話だよな...。


グレン:いや、これなら行けるかもしれない。


グレン:失敗したら岩の下敷きになって死んじゃうけど、これしかないよな。


グレン:まず岩を正面から受け止められる位置に移動する。


グレン:俺の背中を押した罠のセンサー部分に足を当てそのまま固定する。


グレン:よしっ、この足を動かしたら罠が発動されるはず。


グレン:ここまでは順調だ。


グレン:あとは岩が出てくる後ろのセンサーに向かってこの石ころを転がすだけだが。


グレン:さっきも言った通り1秒でも遅れたら死。


グレン:3.2.1


〈コロコロコロコロ〉


〈ガチャ〉


グレン:『今だ!』


〈サッ!〉


〈バシッ!!〉


〈ゴロゴロゴロゴロ〉


グレン:『.......』


グレン:うまく、いったのか?


グレン:俺はその結果を知るべくすぐさま右に進む。


グレン:『や、やったのか?!』


グレン:壁は見事に壊されその先に道が続いている。


グレン:早くシルビアを探しにいかないと!


グレン:『......』


グレン:『これは酷いな』


グレン:そこに広がっていた光景は人が壁に腰掛けてそのまま白骨化してる。


グレン:それも数人じゃなく、もっとたくさんの人がここで亡くなってる。


グレン:『どうやら、これがラストみたいだな』


グレン:さっきまでとは違った場の雰囲気でそれを察する。


グレン:『死という大きなリスクを乗り越えてここまで辿り着いた勇敢な戦士に告ぐ』


グレン:『どちらかの道を選べ』


グレン:『最後は自分の運を頼りに生か死か選ぶんだな』


グレン:『幸運を祈る』


グレン:か...。


グレン:そんなもん本当に運なら俺は迷わず左の道を行く。


グレン:この先の扉に全てがかかってるのか...。


グレン:『ん?』


グレン:ふと思ったことがあるが今はどうでもいい。


グレン:生きることを望むだけだ。


〈ギィィィ〉


【第12話】神殿:脱出編グレン視点(完)


【転猫】第12話:神殿(脱出編グレン視点) いかがでしたか?


今回はいつもより擬音が多くなりましたが、その文その場の光景をよりリアルに想像してもらえれば幸いです。

神殿:(脱出編グレン視点)というサブタイトルですが(シルビア視点)も気になりますね!


【次回】第13話:神殿(脱出編シルビア視点) お楽しみに!


感想、レビュー等々お待ちしております!

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