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刻まれた朱の烙印
「刻まれた朱の烙印」
貧民窟の王が僕の手を握りしめた
黒い光沢の髪が妖しく揺れている
戸惑う心
白か黒か。真実はどこ?
夢と現実の境はどこ?
白か黒か。真実はどこ?
夢と現実の境はどこ?
揺れている。血の旗が
僕にだけ許された願い
引き裂かれんばかりのアイデンティティ
崩れ落ちた砂の城から飛び出したい
刻まれた朱の烙印
いつか僕の手を離れ
罪なき場所へ
僕を誘い出してくれ
黒い瞳の虎
僕の手だけに馴染んでいく
続く喧騒の先
人は夢を捨ててしまうのか?
朽ち果てた荒野のその向こう
震えて消える星を見つけ出す
刻まれた朱の烙印
きっと僕の手を離れ
罪なき場所だけで
一人の人として夢を見てくれ
白か黒か。真実はどこ?
夢と現実の境はどこ?
白か黒か。真実はどこ?
夢と現実の境はどこ?
白か黒か……。
亜人となってしまった主人公の青年に手を差し伸べたのは「貧民窟の王」。彼は善か悪か?
主人公の傍にはいつも黒い瞳の虎がいた。
白か黒か真実はどこ?