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爆暑

作者: 秋葉竹


 


あがってゆく

なにもかもが知らないうちに

忍び寄って来る

そしてあがってゆく


むかしは35度を超えれば

悲鳴があがるくらい暑かった


いまは40度を超える町が

日本のそこここで現れて来た


爆暑、と云うらしい



むかし「地球の温暖化は嘘だ」という

本を読んだことがあるが

内容は憶えていないが

その言葉こそ嘘なんじゃないのかと

その本を責めたくなるくらい暑い日がつづく


年齢8割説というのもあって

いまの二十歳はむかしの十六歳くらいだ

いまの四十歳はむかしの三十二歳くらいだ

いまの五十歳はむかしの四十歳くらいだ

いまの六十歳はむかしの四十八歳くらいだ

いまの八十歳はむかしの六十四歳くらいだ


むかし、が

いつを指しているのかは知らないが

なんとなく納得がいく説だ



あがってゆく

なにもかもがあがっていって

そして

どこへゆくのだろう


人類三万年のうち

ここ三百年までの人類の妥当な進歩と

三百年まえから今日この日までの

人類の雪崩落ちる瀑布のような進化


AIなんてものまで作ってしまって

人類はどこへゆきたいのだろう

種としての最終到着点は

どこだと想って生きているのだろう?


あがってゆく

なにもかもあがってゆくそんな世界で

私はなにを希えばいいのだろう

私はなにに祈ればいいのだろう


そして今日も日陰を好んで歩き

そして今日も雨を待つ、爆暑







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