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転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?  作者: 山下小枝子


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91~100話

91.涙の理由。



「うっ・・・ひっく・・・ぐす・・・・。」


私は重い鞄を、片手で持ちながら涙を拭い、泣きながら歩いていた。


ちらちら見える、穢れや魔物や、チラ見してくる通り過ぎる人はもう関係ねぇ。知らない。今はそれどころじゃない。


もう、ほんと・・・元の世界で女子たちはこんな辛いことを好き好んでやってたのか。

恋愛なんて楽しいもんじゃねぇぞ!

辛いだけだぞ!!!


私はリアル恋愛、嫌だから乙女ゲーしてたのに、乙女ゲーの世界でリアル恋愛してるとか意味わかんないよーーー。と、小さくつぶやきながらべそべそ泣き歩いていた。


まぁ、現実であんなかっこいい男子いないし、あんな多人数に好かれることもないか・・・・。

ふとだいぶ泣きやんできて、そう思う。


「でも・・・好きな人に好かれない・・・フラれちゃう辛さ同じなんだろうな・・・。」


私は小さくつぶやいて空を見上げた。


まだ朝に近い午前中の空は綺麗な夏の空で、どこかうっすらしている。

気温もまだそんなに高くない。


彪斗くんじゃなく、あの優しい三人のうちの誰かを好きになれたら楽だったのになぁ・・・。


見送ってくれた三人が優しくて、優しくて。

私の気持ちを知っているのにそれでも優しくて・・・私は涙があふれてきたのだ。


申し訳なさと、うれしさと、それでも彪斗くんを想う辛さと。


「はぁーあ・・・・疲れたな・・・帰ったらアイス食べよ・・・。」


私はだいぶ涙も引いて、すっきりして、そんなことをつぶやいた。







92.優しい家族、優しい世界、優しいイケオジ父ーーーー!!!



家に帰ると、一家総出で出迎えてくれた。

しかし、私の顔を見るなり、


「彩衣!どうしたのその目!?」

「何があった!?何があったんだ!!??警察!?今から神社に殴り込みだ!!!」

「待て、隆乃介・・・彩衣・・・何かあったのか?」


真剣なイケオジ父の一言に、うるさい兄までも静かになる。

すげぇな。と、思いつつ、私は何と答えれば・・・と、思いつつも・・・・


「何も・・・ないよ・・・変なことは何もない・・・・ただ・・・・フラれた?」


と、涙声で言いながら、またぼたぼたと笑いながら涙を流し始めた。


「ああ、何だそんなこと・・・。」

「彩衣を・・・彩衣をフッただと・・・・。」

「彩衣・・・。」


するとイケオジ父がそっと抱きしめてくれた。


おおおおお!!!イケオジ父ーーーー!!!!!

私は玄関先でおんおん泣いた。


家族にフラれたとか何話してんだ。と、思ったが、なんか一人でこらえきれなかったし、実の家族じゃないし。(実の家族には絶対言わない。)なんかぽろっと言ってしまったが、そしたら、いい匂いのイケオジが優しく抱きしめてくれるなんて!!!なんという優しい世界ーーーーーー!!!!!!


私は、イケオジ父に抱きついて大号泣した。

父はいくらでもつき合ってくれた。

もう、近親相姦でも父ENDでいいよ。

と、思った。イケオジ好きだし。




ふと気づくと私はソファで寝ていた。

ひぐらしが鳴いている・・・ん?誰かの膝枕・・・私はガバッと上半身を上げると、そこにはイケオジが、片手で新聞を読んで私の頭を・・・撫でていたようだ。


え?あれ??

私は真っ赤になる。


「おや、起きたか。ずいぶんぐっすり寝ていたからな。さすがに足がしびれたよ。」


イケオジ父は、ははっと、笑う。


「す、すみません!!」


と、謝ってからはっとした。


やばい、素が出た。

アラサーの中身が出た。


「あ、ご、ごめん!なんか!パニクって!」

「・・・まぁまぁ、何か飲もう。母さん、彩衣、起きたぞ、あったかいお茶でもいれてくれ。」


と、父が言うと、奥からはーい。という声が聞こえてきた。

私にはタオルケットがかけられていた。


ここは彩衣ちゃんの家。

洋風の家・・・夕方、夕日が射し込んで、窓が開かれ、扇風機がついている・・・。

私はソファに座り直りし、タオルケットで体を包み、イケオジからちょっと距離をとった。


イケオジは足を折り伸ばししている。

ずっと膝枕してくれてたんだなぁ・・・と、実感する。


私、あれからどうしたんだっけ・・・と、思い出す。


玄関で大号泣。

そのままソファまで引きずられるように連れてこられ、そこでイケオジにしがみついたまま泣いて・・・また、寝落ちか。


で、夕方。


え、ちょっと待って!?あれ、午前中でしょ!?


今夕方でしょ!?


イケオジ、マジ、大丈夫か!!!??


「お、お父さん、午前中からずっと、ひ、膝枕してくれてたの・・?」


私がそっとたずねると、


「ん?ああ・・・何回かトイレに立ったが、彩衣起きなくてな。そのまま一人にしようかとも思ったのだが・・・一人は寂しいだろ?」


と、私にほほえむイケオジすぎるイケオジ父に私は体育座りしていた膝に顔を突っ伏した


もうこの人と結婚したい!!!!!

母いい人選んだな!!!!!ほんと!!!!


すると美女母がお茶を運んできた。


「まったく・・・ずーっと寝てるんだもん。病院連れて行こうかと思ったわ。」

「・・・すみません・・・・。」


私はマグカップに入った緑茶を握りしめながら言う。


「・・・・フラれちゃったの?」


美女母が自分もソファに座り、いきなり急所を突いてきた。


「・・・うん・・・多分・・・・。」


と、私が答えると。


「多分て?」


と、母が不思議そうに聞いてくる。


「ん~~・・・・。」


私はなんて答えようか悩む。


「一緒に月見て、月が綺麗だな。って言われた。その後、俺には期待するなっていわれた。」

「え?それって夏目漱石の有名な愛してるじゃない。その後に何その言葉。」

「そうそう!それ!意味わかんないよね!!!どっちだと思う!?」

「なんで期待するななの?」

「んー・・・あたしの気持ちばれてるんだよね。多分。だから期待するなって・・・。」

「じゃあその前の月が綺麗は?」

「単に月が綺麗だったからかなぁ?どっちかわからないから悩むんだよねぇ・・・。」

「何その男!もっといい男いないの!?」


うっ・・います・・・たくさん・・・。


私は口ごもる。


「結婚するならパパみたいな人選びなさいよ!優しくて!頼りになって!物静かで!でも、ちゃんと決めるところは決める!ねー、パパ?」


美女母は語尾にハートマークをつけて言うと、イケオジは、はははと笑っていた。


優しくて、頼りになって、物静かで、決めるところは決めるかぁ・・・七斗・・・くんかなぁ・・・。


私がぼんやり暖かいお茶を飲みながら思っていると、


「ていうか彩衣、あなた臣くんにフラれたの?」



あ、しまった。


それから私はめんどくさい嘘を作り上げ、説明するはめになったのだった。







93.先延ばし。



臣先輩とはしばらく前に別れ、違う人を好きになった。

その人にフラれたという話をすると、居間からでも臣先輩と寄り戻しなさいよー!と、母に言われたので、私は部屋へと避難した。

イケオジ父には本当にありがとうね、と、添えて。


部屋に戻ると、部屋は綺麗に掃除され、布団も干してあり、ほこり一つなかった。

ありがたや。美女母すまんな。と、思いながら、私は置いてあった荷物をほどき、着替える。


ふと、ジーンズのポケットに入っていたお守りに気づき、見つめる。


「本当に・・・七斗くんとつき合えばいいのかもね・・・。」


私はそんなことを思い、つぶやく。

そして、着替えようとして、そういえば辺りに穢れや魔物が見当たらないことに気がついた。

おお、お守りパワーすごい。


そして、エアコンをきかせた部屋で久しぶりに自分の・・ではないが、自分のベッドにダイブしてはーっと息を吐いた。


「つかれたな・・・。」


さすがにもう寝はしないが、精神的につかれた。

結構、合宿生活も気を張っていたのかもしれない、人様の家だし。


そう思いながら合宿生活をベッドに仰向けになりながら振り返る。


いろいろ楽しかったこと。

悲しかったこと。

むかついたこと。


麻日くんが勉強一生懸命になってくれてよかったな。

臣先輩がドスグロやめて、普通に話してくるようになったのもよかった。


・・・・彪斗くんをリアル恋愛として好きだと気づいてしまったこと。

そしてフラれたこと。


みんなにすべてが終わった後、答えを聞かせてくれと言われたこと・・・。


すべてが終わった後・・・宝玉が元の場所に戻って、8月31日になったら、私はどうなるんだろう・・・。

その先がわからないから答えだしてもなぁとも思うし、続いちゃったら困るから答え出さないと行けない気もするし・・・。


答え・・・誰を選ぶか・・・・。


「あ~~~~!!!」


私はベッドの上でジタバタした。



これは一週間の課題だ。今、結論つけなくていい。いい。今は。


私はそう言い聞かせた。







94.打算的な恋ができるのならこんなに楽なことはない。



「とか思ってたら、戻るまであと2日だよ・・・・一週間、早ぇな・・・・。」


私はエアコンのきいたリビングで、ソファに座りながらテレビをだらだら見つつ、つぶやいた。


「なぁに?彩衣?」

「え?いや、何も・・・あ!お母さん!」

「ん?」

「明後日からまた神社行くけど大丈夫だよね?」

「えー!!また行くの!?しかもまたどうせ長いんでしょ!!??」

「え・・・・うん多分、月末まで・・・。」

「月末って学校始まるじゃない!」

「しかたないじゃーん!」

「何が仕方ないのよ!」

「・・・いろいろあるんだよ・・・。」

「・・・・フラれた彼のこととか?」

「それはちがくて!」

「じゃあ何よ!」

「いろいろあるんだよー!一凛の探し物が見つからないの!」

「一凛ちゃんの探し物?なんで神社に?」

「昔、なくしたの!それ探してるの!」

「・・・・そう・・・じゃあ、しょうがないわね・・・ちゃんと課題もやってるみたいだし。むしろ家にいる方がやってないしね!」

「はーい!この一週間はポンコツでーす!」

「フラれちゃったからね!」

「フラれたフラれた言わないでよ!!!まだ希望はあるもん!!!」

「あら?あるの??夏目漱石の彼。」

「夏目漱石の彼って・・・。」

「月が綺麗はどっちの意味かしらねー。まぁ、がんばってねー。ふふふ。」

「・・・いじわる母め・・・。」


私はテレビに向き直りクッションを抱き抱えた。


そうだよなぁ・・・もどったらまた彪斗くんと顔合わせなきゃ行けないんだよなぁ・・・つらい・・・ていうか合わせてくれるのかな・・・はぁ・・つらい・・・。


ていうか私は彪斗くんを諦めて、麻日くんか臣先輩か七斗くんに乗り換えた方がいいんじゃないか?


客観的に考えたら絶対そうだ。

だって性格とか態度とか対応とかいろいろ考えたら彪斗くんよりみんなとつき合った方が絶対楽しいし幸せだもん・・・・。


でもなぁ・・・わかってるんだけどなぁ・・・こう・・・心に彪斗くんが浮かぶんだよなぁ・・・これって、好き?諦めきれない・・・?っていうの?


打算的に生きれねぇよ・・・アラサーでも・・・だって、初のリアル恋愛だし・・・・。



「あーーーーー!」



「彩衣の恋に悩む心の叫びが聞こえるわ~。」



美女母にそんなことを言われながら、私は神社へと戻る日を刻一刻と迎えていた。







95.神社への帰還。



「・・・それじゃあ・・・行ってきます・・・。」

「なるべく早く帰ってくるのよ。三度フラれたら諦めなさいね。」

「うるさいなぁ!!!」


そんなこんなで私は神社に戻る日を迎えてしまった。


心の整理は・・・ついていない。

やっぱり彪斗くんが・・・好き・・・だな。多分。


そんなことを思いながら、お昼少し前の、午前中の暑い道を歩いていく。

お守りの効果が切れ始めたのか、数日前から穢れや魔物を近くで見るようになった。やっぱり慣れないもんだね、びっくりするや。

そこら辺にもうようよいる。


それが、七斗くんと彪斗くん・・・彪斗くんの罪。


幸せになる権利はない理由の一つ。かな?


とかなんとか考えながら、うつむいて歩いていると、神社の近くまで来た。

階段がそびえている。

懐かしいなぁ・・・と、同時にみんなとどんな顔をして会えばいいんだろう・・・という複雑な心境・・・。


一応、告白と、若干一名にはフラれた身ですから。


メッセージアプリでのやりとりは・・・あまりしなかった。

七斗くんに帰る日を告げると、「わかりました。みんな待ってます、気をつけてね。」との優しい言葉が返ってきた。はぁー、この人に乗り換えろ私。と、スマホを額に当てた。


一凛からは実は怒濤のメッセージが来ていた。

臣先輩から聞いたのか、「ねぇ!みんなに告白されたの!?」やら「電話で話そうよ!相談にのるよ!!」やらなんやらかんやら・・・。

「一人で考えさせて。」

と、返信して非通知にした。その後も大量にきてたがスルーした。

この女子め!

と、増え続ける数字を見て私は毎晩舌打ちしていた。


とまぁ、そんな人たちがいる神社に帰るわけですよ・・・。

どんな顔をすればいいのやら・・・彪斗くんにだって・・。


「三回フラれたら諦めろかー・・・。」


私はそんなことをつぶやきながら階段の一段目を踏みしめた。




最上段まで来て、鳥居をくぐると、なんとも清らかな空気を感じた。


こんな空気だったっけ。と、思いながらぐるりと辺りを見ると、さっきまでいた穢れや魔物がいない。

やっぱりここはいいなぁ。と、思いながら私は、神薙家の玄関へと向かった。


そして呼び鈴を鳴らす。

と、同時にガララ!と、扉が開いた。


「おかえり!」

「おかえり!彩衣ちゃん!」

「おかえりなさい、彩衣ちゃん。」

「おかえりなさい、速水さん。」


扉を開いたのは口に何かほおばっている麻日くんと、キラキラ眩しい美しい臣先輩だった。

その後ろに苦笑している一凛と七斗くん・・・。


「た、ただいま・・・。」


私は半歩後ろに下がる。

麻日くんは口に入ってた物をごくんと飲み込むと、


「今、窓からお前の頭が見えたから!」

「帰ってきた!ってみんなで玄関に勢ぞろいだよ。おかえりー!彩衣ちゃん!!さみしかったよ!君のいない日々は!」


臣先輩が私に抱きつこうとするのを麻日くんがガードする。

勢揃いかぁ・・・彪斗くんをのぞいてね。

と、私はそこに彪斗くんの姿がないことに少し落胆していた。


「今、みんなでお昼ご飯食べてたんだけど、もう食べた?」

「あ、うん。食べてきた。」

「そっか。」

「じゃあ、私、彩衣ちゃんの荷物持って、離れ行ってきます!もう食べ終えたし!」


私と七斗くんが話していると、一凛が珍しく声を上げ、手を挙げ、前に出てきた。


「え?一人で持てるよ?」

「いーからいーから。一緒にいこう?離れのカギ私が持ってるし。」

「あー、そか。」

「じゃあ、行ってきますー!」


一凛にそう言われ、私達はとりあえず、神薙家を後にした。







96.まさかの情報。素直になれよクソ男!!!



「も~~~!なんでアプリの返事してくれないの~~~!!」


すると歩きながら一凛に軽く体当たりされた。


「おっとー、そういうことか。」

「そういうことかじゃないでしょ!こんな大事な!一大イベント語らずしてどうするの!!!」

「ウッキウキですねー、一凛さん。」

「ウキウキですよ!!もう話したくて話したくて!!!し・か・も!不知火くんの話もあるしね~。」


ふふふと、離れのカギをあけながら一凛は言う。


「・・・彪斗くんの話?」


私は怪訝な顔で聞き返す。


「そうそう。もう不知火くん、超、彩衣ちゃん大好き過ぎ。ちょっと引くし、笑えちゃうよ。」


「は?」


私は中に入りエアコンをつけた一凛を眉間に皺を寄せてさらに怪訝な表情でみる。


「一凛、その話ちゃんと教えて・・・。」


私が荷物をおいて、真剣な表情で問うと・・・


「彩衣さん、それには前情報が必要です。」


と、一凛は私の前に座り、真剣な表情で言った。


「前情報?」

「はい、あなた確かみなさんに告白されたらしいですよね?臣先輩から聞きました。それを詳しく・・・。」

「なんでよ!!!」


私は突っ込んだ。


「だって気になるじゃーーん!!情報あげるんだから情報ちょうだいよーーー!!」


一凛はたたんであった布団の枕をいつの間にかクッション変わりに抱え楽しそうににやにやとしている。


こいつめっ!!


「・・・・全部はプライバシーの問題もあるので離しませんよ。かいいつまんでね。」

「はい!!!」


彪斗くんの情報がほしいので、私は情報を売った。


麻日くんに真っ赤な顔で告白されたこと。

臣先輩に映画のシーンのように告白されたこと。

七斗くんがガチガチに緊張してたからリラックスして、告白してもらったこと。


そして・・・彪斗くんの月が綺麗ですね、期待するな案件・・・。



「は!!?何それ!!??」


案の定、一凛も怪訝な表情でそう叫んだ。


「でしょ・・・月が綺麗はどっちの意味かって話だよね・・・。」

「いや、そうじゃなくて!」

「え?」


一凛は私の言葉を遮った。


「私が話そうとしてたこと・・・彪斗くん、この一週間・・・朝早くでかけて夜遅く帰ってきて、ずっと家にいなかったんだよ・・・?蔵で巻物探しもしないからどこ行ってるんだろうってなって、臣先輩がおそらく・・・って言って、麻日くんに偵察に行かせたら・・・どこだと思う?」


「え・・・?どこ?魔物退治にでも行ってたの?」


「違うよ!!!気配悟られてはっきり姿は見れなかったけどって言ってたけど・・・彩衣ちゃん家の前の木・・・・。」


わたしはその答えを聞いて呆然とした・・・・。



は?


は???


は?????



「は!!???」



そして叫んだ。



「ずっと彩衣ちゃんに何か起きないか見守ってたみたい・・・だよ・・・昨日まで。」



わたしはその言葉に愕然とした。



もはやパニックだ。

家の前の木から見てた?

いやちょっと待てよ。

腹出してソファで寝てたぞ。

着替えは一応カーテン敷いてたけど・・・。


「何・・・あいつ・・・・。」


私は何だか怒りがこみ上げてきた。


「ストーカーじゃん!!!月が綺麗だとか期待させるようなこと言って!!!そのくせ期待するなとか行って!!そのくせ人のこと心配してストーカーして!!!なんなの!!?行ってることとやってることがちぐはぐじゃん!!!!好きなら好きって言えよ!!!」


わたしはバン!と、両手を畳に打ち付けた。


わたしのイケオジ父の胸に流した涙を返してほしい・・・あれも見てたんか?なぁ、見てたんか彪斗よ。もう呼び捨てだ。


「私もびっくり・・・ていうか見守り・・という名のストーカー行為にちょっと引いてたけど、彩衣ちゃんのことフッてたのにそんなことしてたなんて・・・断然引くわ。なんなのその自己中極まりない行為。」


一凛も唖然として彪斗を否定してきている。


「ね・・・びっくりだよね・・・いや、フッたのもちょっといろいろ事情があってね・・・・彪斗くんなりに罪の意識があって自分は幸せになる権利がないから・・・っていう理由なんだけど・・・。」


頭痛がしてくる・・・と、私は頭を押さえながら一凛に語る。


「え?何それ?罪の意識?幸せになる権利がない?」


あ、余計なこと言ったかも。


「うん・・・まぁ、具体的には言えないんだけど・・・。」

「ふーん・・・じゃあ、彪斗くんも彩衣ちゃんのことは好きなんだ。」

「え!」


私は突然の言葉に動揺する。


「なんだー、相思相愛じゃん。あとは彪斗くんのそのこだわり?をとっぱらえばハッピーエンドじゃん。簡単なことじゃん。つまんないのー。」

「つまんないって・・・簡単って・・・え?いや、そうなの?」

「そうじゃん!なんか変なこだわり?勝手に自分で作って思ってるだけじゃん。それ壊せばいいだけだよ!がんばって!彩衣ちゃん!」


一凛はそう言うと、はーあ、みんなかわいそう。といいながら枕を元の布団に戻した。



え?そうなの?


そういうことなの?


え?


私は、ふと彪斗くんルートを思い出した。


「あ!」

「え?」

「あ、いや・・・なんでもない・・・。」


一凛が私の布団を出しながら振り向いた。

私は慌てて首を振る。


そして、布団昨日干しといたよーと、言っている一凛を見ながら思う。


そうだ・・・彪斗くんルートでの一凛のセリフ・・今、言っていたことと少しにている・・・・。

彪斗くんと一凛で言い合うんだ・・・罪の意識と幸せになる権利について・・・。


私も・・・それをすればいいのだろうか・・・でも、一凛の言葉をなぞったままではたぶん彼には伝わらない・・・私は、私の言葉で・・・・。



「さ、みんなの所に戻ろうか。」



一凛は言う。


たくましいなぁ・・・さすが主人公・・・。

私は布団を出し終えて、私の前で仁王立ちしている一凛を見上げ、そう思った。







97.待ってろよ、クソ彪斗。



居間に戻るとみんなで麦茶を飲みながら夏休みの課題に取り掛かっていた。

ああ、私もサボってた分やらないとだわ。

と、思って見た居間には彪斗くんの姿はない。

怒りがふつふつとしてくる。


「やぁ、彩衣ちゃん、改めておかえり。」

「おかえりー。」

「おかえりなさい。」


みんなにおかえりと言われて、私は嬉しくなる。

やっぱりいいなぁ!このキャラたちは!好きだ!

彩衣ちゃん座ろ!と、言われて、私は、一凛と一緒に、また、神薙家の座卓の前に座る。


うん!この場所好きだ!


私は自然と顔がほころぶ。


「彩衣ちゃん、課題ちゃんとやってた?」


しかし、臣先輩にそう問われ、


「・・・ほとんどやってませんでした。」


私の表情は暗くなる。


「ははは、まぁしょうがないか。ここから挽回だね。」

「がんばって。」


と、臣先輩と七斗くんに言われる。


「はい・・・。」


課題を広げていると七斗くんに声をかけられた。


「あ、速水さん・・・この後の巻物探し・・・できる?」


と。


「え、うん。やるよ。」


私が平然と答えると、


「疲れてるなら無理しなくていいよ?明日からでも・・・。」


と、結婚したいオトコNO.1は言ってくる。


「いや、大丈夫だよ。疲れてないから。」


私は苦笑いして答えた。


「そっか・・・ならいいんだけど・・・。」


七斗くんは、ほほえんだ。

あ、蔵行ったら私を避け続けたクソ彪斗にやっと会えるのかな・・・。


私はそんなことを思いながら課題にとりかかった。







98.言うこと聞かない自分の気持ち。



「よっし!課題おわりーー!!」


麻日くんが叫ぶ。

やっぱりいつになっても勉強は嫌いなようだ。

そんな私も久し振りにした勉強は忘れてしまったことが多々あって、臣先輩や一凛に聞いたりして勘を取り戻していた。


さて、これからが勝負だな。と、わたしは思う。


「じゃあ、蔵行くか!」


そうだな、麻日くん。

わたしは心の中で返事をする。


「じゃあ、私たち着替えてきます。」


行こう、一凛。と、言うと、一凛はどこかおもしろそうに、にやにやとして、返事をした。

にやけるな。と、歩きながら一凛を小突いた。


離れに戻り、着替えながら、


「ねー、一凛・・・私はどのタイミングで怒るべきかしら。いや、怒るのか?問いただす?」

「んー・・・いつだろうねー・・・彩衣ちゃんの好きでいいけど、しょぱなは止めた方がいいと思うよ。」

「だよねー・・・最初は穏やかにしとくかー・・・。」

「そうだねー・・・。」


私と一華はそんな会話をして蔵へと向かった。

蔵へつくと、既に男子達は中にいた。

私は久し振りの蔵を見上げる。

立派な白い蔵・・・。


そして蔵の中に入った。

急に暗い中に入ったから視界が見えにくい。


「あ、いらっしゃい、速水さん。」


七斗くんの声がする。

ぼんやり目が慣れてきた。


「彩衣ちゃん、もう始めてるよ。」


臣先輩が見える。


「おせーぞ。」


腰に手を置いてこっちを見ている麻日くん。


そして・・・・。



蔵の奥でこっちに見向きもせず、ごそごそとしている・・・クソ彪斗。



後ろ姿をみた。


久し振りに姿をみた。


ああ・・・懐かしい・・・。


胸に込み上げてくる、この感情はなんだろう・・・。


むかつくのに・・・クソ彪斗なのに・・・・。



むかつく。


自分の心に浮かぶこの感情が・・・。




愛しい。




やっぱりそう思ってしまう・・・。


私はため息をつきそうなのを、またみんなに悟られそうなのでこらえて、

蔵の中ほどまで入り・・・・


「・・・彪斗くん久しぶり。戻ってきたよ。」


と、後ろ姿に話しかけた。


「・・・・ああ。」


と、小さな返事が後ろ姿から帰ってきた。


ああじゃねぇだろ!!

ずっとストーカーしてたんだろ!!!

なにすっとぼけてクールぶってんだ!!!

いつかその皮剥いでやるからな!!!


私はそう思いながらその背中をじっと見つめ、巻物探しに取り掛かった。







99.おかえりパーティーと後片付け。



「わぁ!すっごい!!」

「今日は彩衣ちゃんが帰ってきたからね!お祝いパーティーだよ!」


先輩がごてごてに飾り付けたホールケーキまで持ってきてそう言った。


「いや・・・こんなに用意してくれなくても・・・・。」


と、私は座卓の上にズラリと広がるフランス料理と真ん中にデン!と置かれたホールケーキを見て思う。


「うっまそ!早く食おうぜ!」


麻日くんが言う。

彪斗くんも箸を持って臨戦状態だ。


「待って待って!七斗!早くこっちきて!」

「あ、は、はい!」


適度に台所を片づけていた七斗くんを先輩が呼ぶ。


「それじゃあ、みんなそろったね。じゃあ、彩衣ちゃんの帰還を祝って、かんぱーい!」


先輩が音頭を取り、かんぱーいと、私たちはジュースでなぜか、私が一週間ぶりに帰ってきただけなのに、盛大なパーティーを開きだした。

愛されてんなー・・・と、思いながらおいしい先輩の料理に舌鼓をうつ。


「先輩、これめっちゃおいしいです。」

「ほんと!?よかったー!」


私が横にいる先輩に感想を言うと、先輩は満面の笑みで返してくれた。

ありがとうね、先輩。

私は心の中で感謝を述べる。

そしてちらっと彪斗くんを見た。

おーおー、がっついてんな。

おいしいご飯には目がないか。

料理ちょっとがんばろうかな。

とか少し思ったりしながら、その夜は彪斗くんとは会話もせず、その夜は終わった。


私は臣先輩と洗い物をしていた。

いーよいーよ!という七斗くんを、これだけしてもらったから片付けくらいはさせて!!!と、ねじ伏せ、している。


「先輩・・・そういえば先輩、私のことマリアって呼ばなくなりましたね。」


私は流れる水を手に受けながらふと気になっていたことを聞いてみた。


「え?あー・・・うん。そうだね。」

「なぜまた?まぁ、私は恥ずかしくなくていいんですが。」


そういうと先輩は綺麗な顔でクスクス笑った。


「んー・・・またもや心境の変化かなぁ。なんか・・・マリアとしてじゃなく、彩衣ちゃんとして接したいし、余計好きになったから。」


私は皿を落としそうになった。


「・・・・・・。」


なんと言えばいいのか・・・ありがとうございます?違うな・・・。


「会えない間っていうのは、想いが募るね・・・まぁ、誰かさんは毎日会いに行ってたみたいだけど。」


先輩はくすりと笑う。


「あー、あれね。あれなんなんでしょうね。人のことフッておいて。」

「あ、聞いた?」

「聞きました一凛から。怒りの極みです。」

「まぁ、素直じゃないからねー、あの男。」

「ほんとにね!」

「・・・ボクにしたら?」


小さなその言葉に、手が止まる。

そうだ、私は臣先輩と何を話している。


「なーんてね。まぁ、全部終わったら答えちょうだい。それまではボクも諦めないよ。ボクとつき合った方がしあわせだよー、マリア。」


先輩はそう言って大きな体で、ドンと私に肩をぶつけてきた。

私は思わずバランスを崩す。


「先輩・・・マリアって言ってますよ。」

「あ、つい癖で。」


先輩は空気を和ませようとしてくれたのか、どうかなのかはわからない。

でも、私たちは笑いながらそのまま後片付けを続けた。



ああ、ほんと、臣先輩を好きになれたのなら。







100.蔵の中に落ちた涙。



その後、数日が過ぎ、私は神社での元の生活にも慣れ、蔵での巻物探しもこなし、課題もこなし、みんなでご飯を食べ、順調に生活をしていた。


ただ・・・彪斗くんとは会話をまったくせずに。



「あー・・・イライラがたまる・・・。」

「なんで?」


休憩中、一凛と2人になったので、つい漏らしてしまった。


「彪斗くんと話してないし、なんか避けられてるし、いい加減言いたい。」

「強気ですなー、彩衣殿。」

「何その口調。あと、にやにやすんな。」

「ふふ、今日の夕飯当番はー・・・確か、七斗くんと麻日くんだよね。よし!タイミングいい!それでは、蔵で2人きりにしてあげましょう!」

「え!?」

「臣先輩には私から言っておくから・・・たぶん、了承してくれるよ。感謝しなよ。私と臣先輩に。」


一凛はまったく。と言った。


「え・・・でも、何言えば・・・。」

「今、いい加減言いたいって言ってたじゃん!なんなの彩衣ちゃん!」

「いや、それはなんか・・こう、抽象的な・・・。」

「いいから・・・勝手に言葉がでるよ・・・きっと。がんばって。」

「・・・うん。」


主人公・一凛に励まされ、私は決意を固めた。

あのツンデレストーカー野郎にガツンと言ってやるのだ!!!




「あ、アラーム鳴った。じゃあ、俺と麻日は夕飯の仕度に行くね。」


午後の休憩の後、しばらくして、七斗くんがそう言い、麻日くんと蔵をあとにした。

私は一凛を見る。

一凛はウインクして親指を立てていた。


はたしてどうなるのか・・・。


私は一応巻物を探しているが、心ここにあらずだった。

そしてしばらくして・・・。


「いたっ!」


一凛が声を上げた。

私は一凛を見る。

一凛は手を押さえていた。


「どうしたの?一凛ちゃん。」

「手切っちゃって・・・。」

「どれ・・・ああ、結構深いね・・・母屋に行こう。処置してあげる。」

「すみません・・ありがとうございます・・・。」


演技うま!!2人とも演技うま!!!

え、これ、2人きりにしてあげるよ作戦だよね??

と、私が思っていると、一凛が私にウインクしてきた。

やっぱり!?

すげーな・・・女優にでもなれ一凛。かわいいし。

と、思っていると、開け放たれた扉から2人は出て行った・・・。


さて、蔵に2人きりになりましたよ。

ツンデレストーカー彪斗さん。


私は屈んでごそごそやりながら思う。


何て言おう・・・。

いつ言おう・・・。


直球でいいかな・・・。

腹立つし・・・。



「彪斗くん、一週間、私のストーカーしてて楽しかった?」



蔵の奥で巻物を探している彪斗くんに、蔵に響きわたる声で私はしゃがんだまま言った。


ごそごそしていた音がやむ。



「期待するなって言っておいて、期待するようなことをするのは止めていただけますか。」



奥から反応はない。


「月が綺麗の意味はなんですか?夏目漱石ですか?ただ月が綺麗なだけですか?私がどれだけ泣いていたか見ていましたよね!?どれだけ苦しんだか見ていましたよね!?自分だけ好き勝手して満足ですか!!??私はどうすればいいんですか!!??あんたなんなんですか!!??ストーカーですか!!??ツンデレですか!!??ツンデレストーカー野郎ですか!!??」


私の涙声が蔵に響いていた。


私は屈んだまま、泣いていたし、ぽたぽた床に涙が落ちていた。

鼻水をすすり上げる。


奥からこちらに歩いてくる音が聞こえる。

私はうつむいたまま立ち上がる。

何か言われるのか、何を言われるのか・・・。



「すまない、もうしない・・・・。」



私の背後を通り過ぎざまにぼそりと一言・・・。



「ふざけんなよ!逃げんなよ!!!」



私は涙にぬれた怒りの表情でとっさにクソ彪斗の服を渾身の力で掴んでいた。

これにはクソ彪斗も驚いたようだ。

あっけにとられた顔をしている。


「お前、あたしが好きなんだろ!?好きなら好きって言えよ!!!月が綺麗とかストーカー行為して自分だけ満足すんなよ!!!こっちが!こっちがどんな想いで!!!」


私はまた泣き出す。


「・・・好きでも・・・・俺には・・・資格がない・・・。」


彪斗くんは無表情とも思えるが、すこし暗い表情でうつむいて小さくそう言う。


「資格なんかあんたがこだわってるだけじゃん!!!誰かに言われたの!?お前は幸せになるな!お前は楽しんじゃいけない!お前は好きな女と一緒になっちゃいけないって!!」


私は泣きながら彪斗くんの胸をドンッと叩く。


「・・・・・。」


彪斗くんは黙っていた。


「言われてないでしょ!!??全部自分で勝手に思って決めてるんでしょ!!?決め付けてるんでしょ!?そりゃ、罪悪感もあるよ!苦しみもあるよ!!自分のせいでって!でもさ!」


「お前に何がわかる!!!」


彪斗くんが怒鳴った。

しかも珍しく表情を変えて。

それは怒りと、悲しみと、苦しみが混じったような表情だった。

私は一瞬たじろぐ。


「全部俺から始まったんだ!!!俺があの時!あんなことを言わなければ死なずにすんだ人はごまんといる!!全員俺が殺した!!!麻日の両親も!!!街で事件に巻き込まれて死んだ人も!毎日毎日!うなされて起きる俺の気持ちがわかるか!?ああ、お前が好きだよ!!大好きだ!!!ずっと見守ってたいし、いつでも側にいたい!!でも人を殺した俺が幸せになんてなっていいはずないだろ!!?おまえっと・・・一緒に・・・なんて・・・・。」


彪斗くんが片手で顔を覆い膝から崩れ落ちるようにしゃがみ込む。

泣いているのか・・・わからないが・・・・私はしばし呆然とする。


彪斗くんの闇は深い。

心の傷は深い。


深いけれども・・・。



「彪斗くんは罪を背負ってるんだね。」



私はしゃがみ込んで頭を抱えている彪斗くんに静かに言う。


「・・・そうだよ・・・一生消えない罪と罰だ。」


彪斗くんは答える。


「・・・じゃあ、その罪と罰を私も一緒に背負うよ・・・・なんていうありきたりなセリフを言ってみても心に響くかどうかわからないいし・・・背負うことはたぶんできない・・・・でも、隣に寄り添って一緒に生きていきたい・・・彪斗くんがうなされてたら、起こして抱きしめて大丈夫だよ。って言ってあげたいし、わかる亡くなった人のお墓参りに一緒に行ってあげたい。」


私の声もまたもや涙声になってきた。

そして頭を抱えている彪斗くんのその頭をしゃがんでそっとなでる。


「彪斗くんが責められたら、彪斗くんが責められたいなら責めてもらって後で慰めてあげたい。かばっていいならかばいたい。でも、一つだけ忘れてほしくないのは、誰が責めても、敵でも、たとえ世界中が敵になっても、私だけは彪斗くんの味方でいる。私だけは責めない。だって、私は・・・彪斗くんが大好きだから・・・・。」


彪斗くんは・・・うつむいたまま、私の手を握った。


「彩衣・・・・。」


そして、静かにつぶやくようにそう言い・・・。


「好きだ・・・。」


と、私を苦しいほど力一杯抱きしめ、涙声で小さくささやいた。


私はまるで、ゲームでしか見たことのない、小さな子供の彪斗くんをあやすように、

優しく抱きしめ、頭をゆっくりなでてあげた。



「私も大好きだよ・・・彪斗くん・・・。」







「あーあ・・・・これで望みは絶たれたか・・・ボクってほんとお人好しだよね。」


「ほんとですね・・・私も。」


「え?」


じわじわと蝉が鳴く夏の日差しの木陰の中、

蔵の扉に寄りかかり、2人はそんな会話をしていた。




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