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転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?  作者: 山下小枝子


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11/24

11.町を散策してただけなのに……遭遇!攻略対象キャラその3!

「わー!神内町だー!背景の噴水もあるー!」

「背景の噴水?」


 放課後、とりあえず駅前に行くと私はゲーム内のマップで選んで背景イラストで見ていた噴水を見つけ、両手を広げて駆け寄り興奮気味に叫ぶ。

 鈴がまたもや訝し気に私を見ていた。


「ここが駅前だよねー、神内駅……いろいろあったなぁ……」

「何がよ。」


 鈴の突っ込みが入る。

 そろそろゲームのことを口に出すのはやめよう。うん。


「で、どこ行こうか。」

「とりあえず、駅前の商店街行く?結構賑わってるよ。若い子向けの店もあるし。って何でほんとにこんな案内してんのよ。」

「あはは!ナチュラルクローバーとかかわいいよね。」


 私はあえてゲームで知っている店の名前を言ってみる。


「……何よ、わかってんじゃない。」

「そりゃもちろん、生まれも育ちもこの町ですから?」


 少しは元の彩衣ちゃん風にしとかないとね。


「じゃあ、商店街いこー!」

「うん。」


 二人並んであちこちの店を見て歩く。

 通り過ぎる人は皆、ユキ。先生のキャラクターで美女、イケメン。

 お店も可愛い。

 服もスタイルいいから何でも着れる!似合う!

 はー!楽園かな楽園かな!



「で、ここが大型CDショップだったんだけど潰れちゃったんだよねー・・・」

「え!?潰れたの!?」


 ゲームでそんな設定だったっけ???

 確か、このCDショップは……



「危ねぇ!!!!」


「きゃ!!」



 その時、突然声がして私たちは突き飛ばされた。


 その直後にガッシャーン!という大きな音がして、目を開くと……


 私たちのいた場所に……なぜか頭上の看板が落ちてきていた……。



「チッ……たく、あいつのせいで魔物や穢れが蔓延こっちまって……」



 その声に……私は耳を疑う。




 この……声は……この声は!!!!!!!!





 落ちた看板をガン!と蹴っている人物をおそるおそる見上げる……。



 そこにいたのは……




国木田麻日(くにきだあさひ)ーーーーーーーー!!!!!」




 私は絶叫していた。

 そしてバッと口を抑えた。

 そう、そこには攻略対象その3。



「あ?何だてめぇ、人の名前絶叫してんじゃねぇよ。」



 生意気ツンデレ下級生キャラ、国木田麻日がいたからだ。

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