84話 女の子の体
「そうですね、ルルさんは女の子なんですから、体も女の子の体がいいですよね?」
キラさんはそう言うと、ボクの体に手をかざしました。
えっ!
ボクは質問しただけで、魔法をかけてくれと頼んだつもりは無かったのですが・・・
キラさんは勘違いしてボクに魔法をかけてしまったみたいです!
そして・・・体に違和感が発生しました。
胸が・・・張って来た感じがします。
見ると、ボクの胸がだんだんと膨らんできています。
何だかあそこが大きくなった時の感覚に似てなくもないですが、最初は張り詰めた感じできつかったのが、途中からふわっと解放されたように楽になりました。
そして・・・下半身では大きく肥大したあれが・・・体の中にめり込んできました。
てっきり小さくなって消滅するのかと思ったら、そうではなくて、大きさはそのままで体の中にぐいぐいと入って来たのです!
痛みとかは無いのですが、自分の体に穴をあけられてどんどん体の奥に入って来るみたいな、何とも言えない不思議な感覚です。
・・・そして、それが快感の頂点にあった状態のまま進行しているので、気持ちよすぎて途中何度も果ててしまいそうだったのですが、なぜか終わりをむかえずに、最後まで快感の絶頂のまま進行していたのです。
気持ちよすぎて、途中、何度か失禁してしまいそうでした。
・・・もしかしたら、少し漏らしてしまったかもしれません。
そして、ついに、それは大きさを保ったまま、先端をちょっとだけを体の外にのぞかせて、ボクの体の中に完全に埋まってしまいました。
そうです、男の子のおしっこが出る場所でもあるそれは、そのまま体の中に埋まって、女の子のおしっこが出る場所になったのです!
あんな大きなの物が、その大きさを保ったまま体の中に入ってしまったのです!
ボクの体には、あれの隣に同じ深さの穴が空いてしまったのです。
人間の体にそんなに深い穴が空いてしまって大丈夫なのでしょうか?
そして、それが体の中に入っていく時に、隣にあった二つの丸い物も一緒に体の中に引き込まれて行きました。
その二つはおなかの奥で左右に分かれて離れていくのを感じます。
それと同時に、おなかの奥の、さっき出来た穴の一番奥に空間が広がっていく感じがしました。
・・・これはもしかして・・・『子宮』です!
ボクの体に赤ちゃんの部屋が出来たのです!
お腹の奥に子宮が出来たのを感じて、ボクは本当に女の子の体になれたんだという実感が湧いてきました!
自分の下腹部が何だか温かい幸福感に満たされている様な感覚です。
そして・・・体の変化が治まった様です・・・・
ボクはあらためて自分の体を見下ろしました。
胸は・・・レィナちゃんほどではないですが、程よい大きさに膨らんでいます。
乳首も、以前より大きくなっています。
恐る恐る触ってみると・・・
ふにっと、柔らかい感触が返ってきました!
これは!・・・お母さんやレィナちゃんと一緒です!
そして・・・更に下を見ると・・・・・
無くなっています!
・・・いえ、実際には無くなったのではなくて、おなかの中に埋まって、今もそこに存在しているのを感じています。
てっきりあの部分は切り取られたように消滅するのではないかと思っていたのですが・・・実際にはお腹の中に丸ごと存在し続けているのです!
これは本当に予想外でした!
男性と女性の体って、実は同じパーツが揃っていて、単に場所が移動しただけだったのです!
「どうですか?痛いところとかないですか?」
キラさんがボクに優しい笑顔で微笑みかけてくれました。
「いえ、大丈夫です。それより、ボクって本当に女の子になれたんでしょうか」
ボクは両手を開いてキラさんに体を確認してもらいました。
「はい、とても魅力的な女性の体ですよ!」
キラさんが顔を赤くして目を逸らしました。
「その・・・魅力的過ぎて・・・もう我慢できないかもしれないです」
ふと見ると、キラさんの下半身のあれは・・・さっきよりも更に大きくなっていました・・・
・・・あれっ!・・・ボクって今、女性の体を思いっきり男の人に見せてしまっているのでしょうか!
そうです!さっきまでは裸の男性同士でしたが、今は裸の男性と女性だったのです!
ボクは急に恥ずかしくなって、慌てて足を閉じ、胸を手で隠しました!
しかしそれと同時にお腹の奥がうずうずしているのです。
それは目の前の、キラさんの大きくなったそれを見ているからかもしれません。
ボクの体は、キラさんの大きなそれを受け入れたいと思っているみたいなのです。
キラさんもその気みたいですし、女の子の体になったボクは、このままキラさんと結ばれてしまっても何の問題も無いのです!
そう思ったのですが・・・ボクの頭の中には別の光景が浮かんでいたのです。
そう・・・・・ボクは、ソラ君と結ばれたかったのです。
女の子の体になって・・・女の子として欲情した今の状態で・・・ボクの脳裏に浮かんだのは、男の子の体になったソラ君と結ばれるイメージだったのです。
・・・確かに、今目の前にいるキラさんと結ばれたいという気持ちも存在するのです、
でも、ボクが女の子の体になりたかった一番の目的は・・・やっぱりソラ君と一つになりたいという強い願望があったからなのです。
魔法が使えるようになりたかったのは、自分の魔法で自分を女の子に変えて、それからソラ君を男の子に変えて、そしてはれて結ばれたかったからなのです!
他人の魔法で良ければ最初からお母さんに頼めば済む事でした。
自分の力で手に入れた、自分の魔法で、それを実現する事に意味があったのです!
「ごめんなさい・・・キラさん・・・やっぱり最初の、男の子の体に戻して下さい」
「ルルさんは、女の子の体になりたかったのではないのですか?」
「なりたいです!・・・でも、それは・・・自分でやらないと、意味が無いのです」
キラさんは、少しだけ驚いた様な顔をしましたが、すぐにいつもの優しい笑顔に戻りました。
「わかりました。それでは元に戻します」
キラさんがボクに手をかざすと、再び体が変化するのを感じました。
胸がすぅっと減っていく感じがしました。
お腹の奥で子宮が小さくなっていって、あの部分が、二つの丸い物を引き連れて体の外にせり出してきました。
出て来る時も、ものすごい快感を伴います!
そしてそれが体の外に完全に出きった時・・・
ボクは気持ちよすぎて果ててしまいました!
でも今度は忘れずに『念』も一緒に全て吐き出しました。
『念』と一緒になったそれは、ものすごい勢いで射出されたのですが、キラさんが手をかざして魔法で全て集めてくれました。
危うく、道場の屋根に穴を空けてしまう所でした・・・冗談抜きで・・・
でも・・・ようやくこれで、あの部分の興奮が治まって、落ち着いてきました。
「わたしも今日は終わりにします」
キラさんが、そう言って自分のそれに手をかざすと・・・すごい量のものが噴き出したのです。
キラさんはそれを左手をかざして指先に集めたので部屋は汚しませんでした。
するとキラさんがいきなり謝罪しました。
「すみません。ルルさん。今わたしは、先ほどの女性の体になったルルさんの姿を思い出しながら事を済ませてしまいました。これくらいは許していただけますでしょうか?」
キラさんはこういところは本当に真面目です。
「・・・かまいません。ボクもキラさんの裸を見て、欲情してしまいましたし、おあいこです」
「ありがとうございます。ではこれもお許しください」
キラさんはそう言って、右手に集めたボクから出たものを再び飲み込んでしまいました!
「あっ、それは!」
止めようとした時にはキラさんはすでにごくんと飲み込んでいました。
それを飲み込んだキラさんは、少しだけ、驚いた様な、不思議そうな顔をしていました。
「ではこちらはボクが!」
目の前にあるそれに唇を近づけ、さっきのキラさんと同じ様に吸い込んだのです!
今はキラさんの気持ちに応える事が出来なかったせめてもの償いの意味と・・・
ボクにも、キラさんの体から出たものを口に入れてみたいという欲求があったのだと思います。
口の中に、少しだけ苦い様な、不思議な味が広がりました。
でも、この味には覚えがあります。前にソラ君とキスした時の、ボクのそれと同じ味です!
ボクはごくんと飲み込みました。
「ルルさん、何をするんですか?そんな汚いものを飲み込むなんて」
「キラさんの体から出たものですので汚くなんかありません」
ボクはそう言ってキラさんのその部分の先っぽをペロッと舐めたのです。
「これでおあいこですね?」
・・・ちょっとしたいたずら心でやった事でしたが、成功したら思わず微笑んでしまいました。
「・・・困った人だ・・・今日はこれで諦めようと思ったのに・・・我慢できなくなってしまいそうですよ」
そう言って・・・キラさんがボクの上に覆い被さって来たのです。




